2021/01/23

Discomfort with media coverage of the new U.S. Biden administration

Biden, a Democrat, has been inaugurated as the new president of the United States, and the headlines in Japanese newspapers are full of articles welcoming him, such as "From America First to International Cooperation. It may be a congratulatory article, but it is a strange expression considering the fact that the U.S. has always been "America First" in the postwar era.
If a government was inconvenient to the U.S., whether it was in South America, the Middle East, or Asia, the U.S. would sometimes go to war and sometimes overthrow the government through intrigue. This was allowed to happen because the U.S. was recognized as an exceptional and special country in the world. The U.S. had an overwhelming advantage in all aspects, including economics, politics, and military affairs, and there was no country that could stand in its way. America's "international cooperation" was based on the premise that it was led by the United States.
However, with the rise of China and other factors, the relative position of the U.S. has declined and it is no longer in a position of overwhelming superiority.
The Trump administration has honestly acknowledged this fact and has struggled to keep its head above water. The fact that he has called for "America First" is the flip side of the coin.
Trump's only achievement is to show the world that the US has become a normal country just like any other.
While we were still in the midst of the presidential election, a Middle Eastern journalist told me in an interview that the U.S. policy in the Middle East would not change no matter who was in charge.
The same is true for Japan, whose policy toward Japan of using Japan as a base to contain China will remain unchanged even if the administration is replaced.
We should know that once the honeymoon is over, a harsh reality awaits us.

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米国バイデン新政権への報道に違和感

米国の新大統領に民主党のバイデンが就任したが、新聞の見出しは「米国第一主義から国際協調へ」とあり、歓迎する記事で溢れている。御祝儀記事といってしまえばそれまでだが、戦後アメリカは常に「米国第一主義」であった事実を考えればおかしな表現だ。
米国にとって不都合な政府であれば、南米だろうと中東だろうとアジアであろうと、時には戦争をしかけ、時には謀略で政権を転覆させてきたのがかの国の歴史だ。それが許されたのはアメリカが世界で例外の国、特別の国という認識があったからだ。経済、政治、軍事など全ての面で圧倒的な優位に立っていたから、それを阻む国はなかった。アメリカの「国際協調」とは、米国主導であることが前提だ。
しかし、中国の台頭などでアメリカの相対的地位は下がって、今や圧倒的優位な立場とは言えなくなっている。
トランプ政権はその事実を素直に認め、なりふり構わずあがいて見せた。「アメリカ第一主義」を連呼したのは、その裏返しだ。
トランプの唯一の功績と言えるのは、アメリカも普通の国になってしまったのを世界に示した事だろう。
まだ大統領選挙の最中にある中東の記者がインタビューに「米国の中東政策は誰がなっても変わらない」と答えていた。
これは日本についても同じで、政権が代わっても日本を中国封じ込めの拠点とするという対日政策は今後も変わらない。
蜜月が終われば、厳しい現実が待っていることを我々は知るべきだ。

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2021/01/21

マスク嫌い

今日の新聞によれば、マスクは不織布のものに限り、「布やウレタンのマスクの場合はお断り」という所があるという。何だかやかましい事になってきたね。
先日は大学入学共通テストで、監督者の注意に従わずに鼻を出したままマスクを着け続けた受験生1人の成績を無効にしたとの報道があった。ルールだから仕方ないだろうが、鼻を出してマスクしている人はみかける。某政党の幹事長の会見では、いつも鼻を出しているが誰も注意しないようだ。
マスクを拒否したら飛行機から降ろされ逮捕された人もいた。

私はマスクが嫌いだ。だから過去にマスクをしたことがない。
①マスクを装着しているだけで不快になる
②眼鏡が曇って危険
③のぼせて頭がボーっとしてくる
マスクに限らず、帽子もマフラーも不快になるので着けたことがない。このご時世だから我慢してマスクはしているが、本当は嫌で嫌でしょうがない。
私の様な体質の者がマスクを着けて受験するなら、きっと試験に集中できなくなるだろう。
コロナの感染対策はこれから長期戦になるだろうから、もう少し寛容になっても良いのではなかろうか。

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2021/01/20

自国の負の歴史と向きあう映画(1)『ブラックブック』

巣ごもり状態なので、しばらく遠ざかっていた映画(ビデオ)をせっせと観ている。昨年の12月から100本ほど観ただろうか。戦前の名画から最近になって公開されたものまで、それぞれ面白かった(駄作もあったが)。知らなかった事も多く、例えば日本の植民地下にあった台湾で反日同盟という組織があったことや、平穏な暮らしをしていたアフリカの国でダイヤが産出したことが知れた途端に内戦が起きるといった過程がよく分かった。
その中で、自国の負の歴史と向きあうような映画作品が何本かあり印象に残ったので紹介する。
Black
『ブラックブック』2006年制作
ポール・バーホーベン監督が母国オランダに戻って製作した作品で、出演はカリス・ファン・ハウテンとセバスチャン・コッホなど。
1944年、ナチス・ドイツ占領下のオランダ。ユダヤ人の女性歌手ラヘルは、オランダ南部への逃亡中に、何者かの裏切りによって家族をドイツ兵に殺されてしまう。復讐を胸に誓った彼女は、名前をエリスと変えてレジスタンスに身を投じる。彼女はスパイとしてドイツ将校ムンツェに近づき、彼の愛人になりナチスの動きやスパイが誰かといった情報を仲間に伝える。ムンツェとレジスタンスの間でお互い殺し合いをやめようと合意しかけるが、別の将校の思惑でとん挫しエリスも捕らえられてしまう。連合国軍がオランダに入りナチスが敗退するが、エリスはナチスの協力者としてオランダ市民から糾弾されるが、やがて誤解も解けてイスラエルに渡り余生をすごす。

欧州各国を占領したナチスドイツは、現地でのユダヤ人狩りとレジスタンスの動きを封じ込めるためにスパイを作る。この作品ではナチスとレジスタンスと、その間の協力者、スパイの物語だ。スパイはユダヤ人やレジスタンスの同志とみせかけて潜入しているので、なかなか見抜けない。
一方、ナチスの側も支配地の犠牲者をできるだけ抑えようとする幹部もいれば、私腹を肥やすために金持ちのユダヤ人を狙って金品を強奪する者もいる。
この作品では、ナチス=悪、オランダ人=善、という構図にしていない。
オランダ人に寛容だったナチスの将校も最後は殺されてしまい、単純な勧善懲悪のストーリーにしていない。
ナチスの協力者でも連合国軍が入ってきた途端に転身してしまう者もいれば、エリスの様に市民から糾弾される者もいる。
この映画で描かれている光景は、恐らく欧州各国でも展開されていただろう。
米軍占領下の日本でも事情は同じで、米軍の協力者となって活動した日本人も少なからずいた。その中から総理大臣まで昇りつめた者も(ついでに孫も総理)出たのはご存知の通りだ。残念ながら日本の映画界では、この問題をテーマにした作品は皆無だろう。

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2021/01/18

「風化」は人間の知恵

「風化」とは「記憶や印象が月日とともに薄れていくこと」だが、一般に否定的な意味で使われることが多い。「戦争、災害、事故、事件などの記憶が風化されてゆく」と言った文脈で、風化は防がねばならないという主張がなされる。
本当に「風化」はいけない事だろうか。
人間誰しも一生のうちで何度も、死ぬほど辛いこと悲しいことに出会う。その記憶をそのまま何時までも引きずっていたら、精神が壊れてしまうだろう。私たちはそうした記憶を少しずつ風化させることにより、精神のバランスを保っているではなかろうか。
大事なことは風化ではなく、起きてしまったことから導かれる教訓を残し広めることだ。

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2021/01/15

「トランプのSNS停止」に異議あり

米国史上最悪の大統領トランプが退任する日が近づいた。在任中はデマをまき散らし、選挙の負けを認めず、支持者を扇動して議会へ乱入させるという暴挙まで仕出かした。本人は愛国者気取りだろうが、実際には米国の権威を貶めている。史上初の2度目の弾劾訴追も当然だ。
ツイッターは事件を受け、暴力を扇動するリスクがあるとしてトランプ大統領のアカウントを永久停止。フェイスブックも、少なくとも政権移行が終了するまでアカウントを凍結する方針とし、アップルやアマゾン・ドット・コムは、右派が集まる交流サイト「パーラー」をアプリストアやウェブサービスから削除した。
こうした措置に賛成する人も多いようだが、世界的ソーシャルメディア企業が特定の言論を締め出すことには異議がある。
どういう基準で排除するかが明らかでなければ、こうした措置が恣意的に行われる危険性があるからだ。それがどれだけ有害であるかは、中国やロシアのソーシャルメディアへの干渉が明白に示している。
今回の米国のソーシャルメディアの対応の背景には、政権が民主党に移行するという事があるとされている。もし共和党が勝利していたら、果たして同じ措置を取っただろうか。
言論の自由は命の次に大切なことだ。その制限にはよほど慎重であらねばならない。

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2021/01/12

国家に翻弄された女優「原節子」

Hara

月刊誌「選択」1月号に「婚姻の自由なき国家的女優」として原節子が紹介されている。原については当ブログでも以前に記事にしたことがあるが、95歳で世を去ってもなお注目され続けている。
原節子の特長は上の写真にあるように日本人離れした容貌に気品が備わっていることだ。この特徴が彼女の女優としての運命を決定づけた。
当初はその高貴な美貌が大衆受けせず、人気が上がらなかった。その彼女に対する世間の評価が一変したのは、戦前に日独合作映画の主演に抜擢されたからだ。
当時、両国は「日独防共協定」の締結を目指し水面下で交渉中だった。その障害になる要素の一つに、日本と組むことに対するドイツ国民感情があった。日本の知名度が低く、もともと黄色人種への蔑視が根強かったのだ。
そうしたイメージを変えさせるために、ゲッペレス宣伝相が映画を利用しようとした。最も重視したのは、日本のイメージを好転させるような女優選びだった。ドイツから派遣されたアーノルド・ファンク監督が見い出したのが原節子で、無名の新人女優だった原の抜擢に反対する映画関係者に対してファンク監督は「彼女しか美しく見えない」と言って押し切った。
かくして「日独防共協定」の補完の役割を負った映画『新しき土』が製作され、原は知性と気品に溢れる娘で結婚して満州に渡り開墾に励むヒロインを演じた。
映画は日独両国で大ヒットし、原はドイツ各地で大歓迎を受けた。このニュースが伝わると日本国民も歓喜した。
この映画での原のヒロイン像は、その後の役を決定づけた。戦時中は戦意高揚映画で軍人の娘や銃後をを守る夫人を演じた。
そして敗戦。
戦後は一転して映画界はGHQの管理下に置かれ、民主主義を啓蒙する映画を作る。日本の封建的な家制度を解体し、恋愛結婚を賛美するような作品が奨励される。
その線に沿って、原節子も新時代に相応しいヒロインを演じ続けた。いつの時代にあっても原節子は日本の正しさを示す役割を負い、「清く正しく美しい」ヒロインを演じた。
原自身はこうした作品にしか出して貰えなかったことと、自分が演じたい作品とのギャップに悩み不満を持っていた。
ある時期、無名の助監督との恋におち女優をやめて結婚しようかと思ったが、映画会社がその助監督を追放してしまい、原は自分には恋をする自由がないのだ悟って、生涯を独身で通した。
実際の原節子はスモーカーでビール好き、得たギャラで不動産投資に励み、それで引退後も不自由なく暮らしていけた。
下世話な余談だが、戦後に原がマッカーサーのお相手をさせられたという噂が流れた。根も葉もないフェイクだが、ここでも原が日本という国を象徴する存在だったことが窺われる。

 

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2021/01/10

憂鬱な年明け

予想通りと言おうか、予想を超えてと言おうか、コロナの感染が激増した年明けとなってしまった。
原因は菅政権の失政だ。大方の批判を無視して”GO TO”を強行し、12月に感染が拡がっても止めず、今日の事態を招いた。会見では目が泳ぎ官僚の書いたペーパーを読むだけで質疑応答もまともに出来ない人間がトップにいるわけで、この非常時に実に心許ない。我々は言ってみれば、免許を持たない船長の乗客のようなものだ。
東京に関していえば、菅首相と小池都知事が責任のなすり合いを続けているうちに事態が深刻化してしまった。
そんな連中からやれ行動規制だの自粛だのと言われたくないが、事ここに至っては自分たちの身は自分たちで守るしかなかろう。
7日に国立演芸場の正月興行に行く予定だったが、家族の厳しい視線を浴びて断念した。大相撲初場所のチケットも取ってあるが、これも行けそうにない。
やれやれ、今年も暫くは巣ごもりかと、憂鬱な気分になる。

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2020/12/29

本年は、これにて

コロナで明けコロナで暮れた最悪の年が終わりを告げようとしている。否や、今年が最悪だったと振り返って言えるよう願いたい。
新型コロナウイルスは人の命を奪い、医療体制を崩壊寸前までに追い込んだばかりでなく、人と人とのつながり、コミュニテイーをも切断した。ネットだリモートだと言っても、しょせん直接的な触れ合いにとって替れるものではい。
年末恒例の挨拶「どうぞ皆さん、良いお年を!」と言いたい所だが、今の段階では気が引ける。
それでも、いずれ感染が終息するのを期待し、皆さまのご健康を念じつつ、本年はこれにて。

【追記】
新年は1月10日前後に再開する予定です。

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2020/12/27

2020年「演芸佳作選」

当ブログの恒例として年末にその年に聴いた演芸で優れたものを選び、「My演芸大賞」として発表してきたが、今年はコロナや自身の健康状態から演芸会に行く機会が少なかったので、2020年「演芸佳作選」として印象に残った高座を紹介する。
以下に演者、演目、月日、会の名称の順に記す。

瀧川鯉昇『ふたなり』1/12「究極のバレ噺Ⅱ」
笑福亭たま『ベッパーラッパー』1/13「笑福亭たま独演会」
桂吉坊『帯久』1/16「桂吉坊・春風亭一之輔 二人会」
古今亭志ん五『子は鎹』1/18「花形演芸会」
入船亭小辰『木乃伊取り』2/4「春風亭正太郎・入船亭小辰」
桂かい枝『星野屋』2/15「西のかい枝・東の兼好」
蜃気楼龍玉『お久殺しから土手の甚蔵』2/16「真景累ヶ淵」
柳亭左龍『名刀捨丸』2/22「花形演芸会」
春風亭一之輔『柳田格之進』2/26「春風亭一之輔 独演会」
桂文我『紺田屋』3/4「桂文我・桂梅團治 二人会」
古今亭志ん輔『お直し』11/7「にぎわい座名作落語の夕べ」
桂佐ん吉『火事場盗人』11/15「上方落語会」

古典をそのまま演じて奥の深さを感じさせたもの(鯉昇、吉坊、志ん五、小辰、一之輔、志ん輔)、珍しいネタを披露したもの(龍玉、左龍、文我)、新作を演じたもの(たま、佐ん吉)、それぞれが持ち味を発揮して好演だった。

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«古関裕而は「国民的作曲家」か?