フォト
2023年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

2023/12/01

『リンゴの唄』と日本の戦後

作家の片岡義男が書いた『歌謡曲が聴こえる』を読んだ。以前に出版された本だが、月刊誌『図書』に片岡がジャズやシャンソンのディスクについて連載しているので、歌謡曲についてどういう関心を持っているかが興味があった。
片岡は私より5歳年上なのでほぼ同時代といって良く、本書でとり上げた曲の大部分は私にとってもお馴染みだ。
なかには物心のつく年齢以前の曲もあるが、子どもの頃は生活の中心がラジオであり、それも一日中つけっ放しの状態だったから、歌謡曲は常に耳慣れていた。
戦後の歌謡曲が『リンゴの唄』に始まるのは衆目の一致するところだろう。敗戦からわずか3か月後の昭和45年11月に映画『そよかぜ』が公開され、その主題歌として『リンゴの唄』が作られた。
『そよかぜ』はGHQ(実質は米軍)が検閲許可した日本映画の第1号で、『リンゴの唄』も検閲許可されたものだ。
映画『そよかぜ』は、元々は終戦間際の戦意高揚映画『百万人の合唱』として制作されたものだったが、こちらは当時の軍部の検閲に撥ねられ公開されずに終わっていた。その原因としてサトウハチローが書いた主題歌の作詞が、時局に相応しくないとされたようだ。
映画会社『松竹』は、お蔵入りだった『そよかぜ』をそっくり戦後の物語に改め、GHQの検閲に引っかからぬよう細心の注意を払って作り直した。一億総玉砕から一億総懺悔へ、軍国主義から民主主義への大転換に時流に乗ったわけだ。
主題歌『リンゴの唄』の作詞はサトウハチローだが、これは映画『百万人の合唱』の主題歌の歌詞をそのまま使ったもののようだ(異説あり)。片岡によれば、この詩には戦時中に犠牲になった多くの子どもたちへの鎮魂の意味が込められているという。
作曲は万城目正。
歌手は並木路子だが、レコードの吹き込みは霧島昇とのデュエットだ。これは霧島が強く希望したもので、コロムビアレコードとしても霧島の要望は受け容れざるを得なかったのだろう。
並木路子は松竹歌劇団(SKD)の団員として、兵士の慰問活動を行っていた。東京大空襲の際は東京の自宅で被災し、母親は死亡。彼女は火に追われて隅田川に飛び込んだが泳ぎが出来ず溺れていたところを助けられた。兄は出征したまま死亡している。
そんな状況の中でのレコーディングは並木にとって辛い思いがあったのだろう。万城目正から何度も「もっと明るく歌うように」という指示が繰り返されたという。
かくして行進曲風の明るい歌でありながら、どこかもの悲しい部分をも感じさせるこの曲は空前の大ヒットとなった。
『リンンゴの唄』は、その制作過程から作詞作曲家や歌手の人生そのものを反映したものであり、戦後日本の大転換を象徴した作品となっている。

2023/11/25

ジャニーズ事務所ってどんな犯罪を行ったのだろうか

旧ジャニーズ事務所への批判は、今や袋叩きの様相を呈している。所属タレントの多くはTV出演を締め出され、新会社となったSMILE-UPの経営者も決まらないなどの混乱が続いている。
では、企業としての旧ジャニーズ事務所は一体どの様な組織的犯罪を行ってきたのだろうか。これほど社会的糾弾を浴びるような組織であったのだろうか、ちょっと考えてみたい。
まとめれば、
①経営者の一人だったジャニー喜多川個人による数々の性加害(性犯罪)が長年にわたって繰り返され、事実上放置されてきた。
②旧ジャニーズ事務所の経営陣はこれを放置し、隠蔽を図った。
ということになろう。
①に関しては疑問の余地がない(但し本人はかなり以前に死亡している)。
②については、事務所はジャニー喜多川の性加害の事実を知りながら放置してきたのは事実だろう。
しかし、隠蔽についてはどうなんだろうか。
2000年代初頭に行われた週刊文書との裁判で、「ジャニー喜多川による少年への性虐待の事実はあった」という証言の真実性が認定され、2004年には判決が確定されている。
従って2004年以後は隠蔽の仕様がないと考えるべきだ。
本来はこの段階で事務所はジャニー喜多川への処分を行い、関係者への謝罪を行うべきだった。
しかし大手メディアの大半はこれを問題とせず、事務所への批判も起こしていない。権威は保たれたままだった。
例えば、2019年7月にジャニー喜多川が死去すると、当時の安倍晋三首相は9月の「お別れ会」に、業績を称賛し人徳を讃える弔電を送っている。
裁判を受けて被害者の中には被害届を出しに行った人もいたが、警察が受理しなかったという。
つまり、政治もメディアも警察も(国民の多くも?)皆グルになってジャニー喜多川を祭り上げていたわけで、こうした雰囲気の中で旧ジャニーズ事務所が毅然とした態度を取らなかったとしても、あながち責められない気がするのだ。
結局この問題は、2023年のイギリス国営放送BBCによる特集番組で大きくクローズアップされ、以後一気に大きな問題化されて今日に至っている。いわば外圧によって風穴が開けられた格好だ。
全ての責任を旧ジャニーズ事務所へ押し付けるのはフェアーではなかろう。
所属タレントには罪はない。
それより、新会社が被害者と向き合い、補償を進めていくかどうかを見守ることが大事だろう。

2023/11/22

他人の不幸を願う人々

プロスケーターの羽生結弦が離婚を発表した。彼の結婚には何の関心も感慨もなかったが、行き過ぎたメディアの報道やいわれのない誹謗中傷、ストーカー行為などで、二人やその家族たちを守ることが出来なくなったという離婚理由には気の毒に思う。
世界的なフィギュアスケーターで、容姿も写真集を出すほどのハンサム。そのお相手が良家のお嬢さんでバイオリニストとしてTVにも出演していた芸能人。
そんな幸せそうなカップルが許せないんだね、きっと。
何かアラを見つけては不幸になって欲しいと願う。そんな人間がネット社会になって増殖しているようだ。
オレがこんな境遇なのに、あいつらばかりいい思いをして許せねえってわけだ。
この場合、相手が本当に幸せかどうかは問題じゃない。幸せに見えるだけで嫉妬心を燃やすんだからタチが悪い。
皇族の娘の結婚相手が米国の資格をとって、先方で優雅な生活を送っているらしいのが気に食わない。何かケチをつけたくなる。
日本人が米国の弁護士の資格を取るのはどれだけ大変か、その努力は無視されるし見ようともしない。
高い収入を得てニューヨークに住んでいることが許せないのだ。
交通事故で最愛の妻と娘を失うという極めて不幸な事態に陥った人が、賠償金を得た。そんな事で悲しみが消えるわけではない。これからも辛い人生を歩んで行かねばならない。
処が、賠償金の金額だけに眼がいってしまい、嫌がらせや脅迫を繰り返す人間が出てくる。血も涙もない連中とはこのことだ。
他人の幸せを妬み、不幸になることを願う、人間の感情にとって最も醜い部分だ。だから日常生活の中では表に出すのが憚れる。
そこで匿名であることを利用してネットで憂さを晴らしている、実に情けない連中なのだ。
ただ、明らかな脅迫でない限りは、法律では取り締まれない厄介な問題でもある。

羽生結弦の離婚声明について、外野からの意見であることは承知の上、
いくつかの疑問もある。
①結婚についてある程度のリアクションがあることは予想されていただろう。それが実際にはどれほど並外れていたのかがよく分からない。
②当初、結婚相手を明かさないという方針であったようだが、芸能として一定の実績を持った人であったことを考慮するなら、隠し通すことは不可能だっただろう。この見通しはどうだったのだろうか。
③相手の女性の意志はどうなのだろうか。結婚から離婚に至るまで、相手の方の声が聞こえてこず、それはやや正常とは言えない様な気がするのだが。

2023/11/19

The Nazification of the State of Israel

In Germany under the Nazi regime, for every one German victim, 15 people from the other country were murdered.
Now, Israel is killing Palestinians in the Gaza Strip every day, and since the Israeli casualties are 1,200, the Nazi example might be to kill 18,000 Palestinians.
Israel's persecution of Palestinians is not limited to the Gaza Strip. Israel has also settled Palestinian areas in the West Bank without permission, and in some cases, armed Palestinians have been driven away.
At this point, one is inclined to suspect that Israel is ultimately trying to exterminate the Palestinian people.
Israel, with the support of the U.S. and its superior military power, seems to be enjoying the springtime of its own country, but "two good things do not go together. It is predicted that the anti-Israeli tide will strengthen around the world. This could be unfortunate for the Israeli people in the long run.

ナチス化するイスラエル国家

ナチス政権下のドイツでは、ドイツ人の1人に犠牲に対して相手国の人を15人殺害した。
いま、イスラエルは連日ガザ地区でパレスチナ人を殺害しているが、イスラエルの犠牲者が1200人だから、ナチスの例からすると18000人のパレスチナ人を殺害することになるかも知れない。
イスラエルによるパレスチナ人への迫害はガザ地区に留まらない。ヨルダン川西岸のパレスチナ地域にもイスラエルは勝手に入植し、なかには武装してパレスチナ人を追い払う事件も起きている。
ここまでくると、究極的にはパレスチナ民族の抹殺を図っているのではと疑いたくなる。
米国の支援を受け、武力に勝るイスラエルは我が世の春を謳歌しているようだが、「良い事は二つない」。世界で反イスラエル=反ユダヤの風潮が強まることが予測される。これは長期的に見れば、イスラエル国民にとって不幸なことになりかねない。

2023/11/18

迷惑系YouTuberと杉田水脈

民間逮捕を標榜していたYouTuberが名誉で逮捕された。何の落ち度がない人に対して犯罪者呼ばわりし、勝手に動画を撮影し公開したものだ。
逮捕後の取り調べでは、犯行の動機は動画再生数が増えれば収入が得られるのと有名になりたかったと言ってるようだ。
こうした他人に迷惑をかける動画を撮影し公開する人間は迷惑系YouTuberと呼ばれ、世間からは顰蹙をかっているが、一部に根強い愛好者がいて商売になっているらしい。
世間の99%を敵に回しても、1%の熱烈なフアンを獲得すれば、人口比でいえば100万になるので、ビジネスとして成り立つことになる。
「今だけ金だけ自分だけ」という世相に乗っかったビジネスだ。

杉田水脈議員の差別発言がしばしば問題となっている。発言の内容が政府方針とはことなっているし、事実とも違っていると指摘されても、やめようとしない。
杉田自身は差別はしてないし、支援者を批判しているだけだと主張しているようだが、差別を助長する結果となっており詭弁は明らかだ。
問題はこうしたヘイトを支持する人たちが存在していることで、そうした人たちの熱烈な支持を得られれば、それだけで彼女は比例区で当選できる。
元々、杉田を自民党の国会議員にしたのも、安倍元首相の強い推しがああったからで、自民党の一部の主張を代弁しているとも言える。
だから、杉田水脈のヘイト発言はこれからも続くことになる。彼女にとっては「飯のタネ」なのだ。
こちらは「今だけ票だけ自分だけ」ということになるだろう。

2023/11/16

これってパワハラかい?

以下はプレミア上場企業で実際にあった話。AIではありません、AIの使い方を知らないんだから。
ある営業所の課長が新人の部下を飲みに誘い、自分の経験に基づく営業のやり方や、新人の仕事の悩みを聞いてあげた。その内容がとても良かった
ので新人は大喜びしていて、同僚にもそのことを伝えた。
処がその件で課長は本社の管理から呼ばれ注意を受けた。
①上司が部下を飲みに誘うこと自体がパワハラだ。なぜなら部下は断ることが出来ないからだ。
②新人の仕事の悩みを聞く専任の社員がいて、それも勤務時間内と決まっている。
課長としてみれば良かれと思ってやったことなので釈然としない気持ちだったという。
社員同士のコミュニケーションには私的な場が欠かせない。勤務時間中の会話では本音がだせないし、細かな機微は勤務中の会話では伝えられないことが多い。
上司と部下という関係だけではなく、同僚や他部署の人とのコミュニケーションも大切で、それには飲み会などの私的な会合が欠かせない。大事な情報は得てしてそうした私的な会合で得ることが多かった。
いま、働き方改革が却って社員を追い詰めているという批判があるようだが、この企業のやり方は社員同士のコミュニケーションを委縮させるのではなかろうか。

別の営業所の出来ごとで、所員たちが電話を受けているなかで、一人の社員だけが電話を取らない。見かねた所長が、一人だけ電話に出ないのは困るので、電話に出るようその社員に指示したところ、「そういう言い方はパワハラです」と言われてしまった。その企業ではパワハラを受けた場合、専門部署に届け出ることがルール化されている。所長としてみればそれは避けたいということで、注意することもままならぬ。
特に若い人の中で電話を掛けたり受けたりすることが出来ないという人が増えているようだ。ある調査によれば半数以上に達しているという結果も出ている。
しかし、電話を掛けたり受けたりが出来ないなら、社会人として失格と言わざるを得ない。字が書けません、計算が出来ませんという人と変わらないからだ。
そうした従業員が注意を受けるのは当たり前のことだ。
何だか日本の企業はこの先どうなって行くんだろうと心配になるね。

2023/11/12

そろそろ終活かな

もんたよしのり、に続いて大橋純子の訃報、
二人とも私より遥かに年下なのに。
親、兄、叔父、叔母、みな鬼籍に入ってしまった。
知人友人も亡くなったり、ホームに入った人も出てきた。
終活、今まで何も準備してこなかったが、
そろそろ備えが要るのかな。
遺言もどうしようか、
考えちゃうね。

2023/11/10

この程度はいいんじゃないの

先日、自民党の桜田義孝衆議院議員が議員のパーティーで、党内で開かれている勉強会について触れ「女性の議員というのはわりと発言しない人が多い。猪口議員は男の人より発言が多い」と発言した。
桜田が言ってるのは
①自民党内の勉強会で女性議員の発言が少ない
②女性の猪口議員は男の人より発言が多い
ということだ。
もしこれが事実と異なるのであれば発言は撤回せねばならないが、事実であれば何ら問題はない。この発言がメディアでも取り上げられたが、それほどの問題だろうか。
会議の席で概して女性の発言が少ないのは、良く見られる光景だ。
もし、女性が発言し難いようであれば、そこは問題にしなくてはならない。

また福岡県中間市の福田健次市長が、北九州市のホテルで開かれた会合で来賓としてあいさつした際に、「あいさつとスカートは短い方がいい」と発言していたことが問題視された。
「あいさつとスカートは短い方がいい」は数十年前からの挨拶の中の定番ジョークで、固い雰囲気を和らげるのに使われていた。
あまり上品とは言えないが、今更どこに問題があるのかよく分からない。
こんな事言いだしたら、これからウッカリ冗談も言えなくなる。
ギスギスした世の中になるのはゴメンだね。

2023/11/09

Israel is insane.

What is happening in Gaza right now is an Israeli massacre of Palestinians in the name of retaliation. Israel has announced how many Hamas leaders it has killed, but the number of civilians it has killed seems to be hundreds of times that number, and the death toll on the Palestinian side has exceeded 10,000. The Israeli policy is "when in doubt, kill.
I suspect that Israel's ultimate goal is ethnic cleansing of the Palestinian people.
The most recent example of this is a statement by an Israeli cabinet minister that "dropping a nuclear bomb on Gaza is an option. Prime Minister Netanyahu immediately denied it, but it is frightening that such a politician exists.
The minister's statement has other significant implications. Israel has nuclear weapons, but has neither confirmed nor denied this in the past. With this statement, however, Israel is officially admitting that it possesses nuclear weapons.
It is said that Israel has possessed nuclear weapons for several decades, but this has not been seen as a problem because of the support and approval of the United States.
However, the U.S. argument that it does not approve of nuclear development by Iran and North Korea but approves of Israel's possession of nuclear weapons is unlikely to be accepted internationally.
There is a Japanese proverb that says, "Lend a shelter and the house is taken," and Israel is indeed a country that "borrowed a shelter and took over the house. This is the starting point of the Palestinian problem, but neither Israel nor the U.S., which is behind it, has any awareness of this.

*Translated with www.DeepL.com/Translator (free version)

«イスラエルは狂ってる