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2005/02/14

寄席ー新宿末広亭二月上席

rakugo2月9日末広亭に行ってきました。
当日は春節ということで真にお日柄も良く、昼の部は小朝がトリに出るので平日というのに立ち見がでる超満員でした。中入り前にこぶ平(この日がこぶ平としての最後の舞台で、3月には9代目林家正蔵を襲名する)が珍しい”ぞろぞろ”を演じましたが、上出来でした。
3年くらい前からこぶ平が急に良くなってきましたが、ちょうど正蔵襲名を視野に入れてきた頃だったんでしょう。久々に見たお客さんは、やあこぶちゃん上手くなったなあと、さかんに感心してました。

小朝はくるわ噺の”三枚起請”を演りましたが、この人は滑稽噺、人情噺、怪談、何を演じさせても上手い。何よりとても器用な噺家なんですね。時にこの器用さがアダとなって、少しもの足りない印象を与える事があります。独演会に行っても、軽く流しているような感じを受けることがあり残念です。

夜の部は、あいにくW杯予選の日本ー北朝鮮の一戦と重なり、昼の部に比べ2割くらいの入りでした。まあ、こんな時に落語を聞いているのですから、戦時中なら非国民でタイホされてますね。しかし実力者揃いで熱演が続いたのに、演者には気の毒なようでした。この日の出演者の中では、やはり権太郎、さん喬二人の実力が目立ってました。普段からこの二人は絶対に手抜きしないところがリッパです。
落語協会では、円歌、円蔵、金馬、こん平の長老達がパッとせず、志ん朝が亡くなり、小朝、小三冶がめったに定席に出ない中で、現在の寄席はこの二人によって支えられていると言っても過言ではありません。

夜のトリは爆笑落語の歌之介でしが、この辺りの中堅どころが確実に力を付けてきており、まだまだ今後の落語界には明るさが見えます。

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コメント

最新の記事にコメントを書かせていただいた勢いで,もう1つ書かせていただきます。

さん喬,権太楼,歌之介を評価されているところから推測しますと,多分好みが合うのではと思います。私は,多分小朝には偏見があるのでしょう。「実力者」とは思いますが,もう6,7年経ってから聞きたいという印象です。

こぶ平の噺は余り聞いたことがないのですが,大きすぎる存在の故三平にどう対応するかで,きっと悩み抜かれたのだろうと思います。「こぶ平が正蔵なんて」という声も聞こえてきますが,三平とは全く違った方向で大きな存在だった先代にどう対応されるか,これからが楽しみですね。

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