血液型
血液型のお話しです。
外国ではあまり聞きませんが、日本人は血液型の話が好きですねえ。
性格診断、相性、占いなど色々な分野に顔を出しています。
私の場合35年連れ添った愛妻の血液型を最近知ったくらいの血液型音痴ですが、酒席での話題には加わりますし、飲み屋のオネエサンとの会話では盛り上がることもあります。
”血液型は?”と聞かれると”O型”と答えることにしてます。”ヤッパリね”なんて言われますが、本当はB型なんですから実にイイ加減なものです。
しかし世の中には本気で信じて、結婚相手の選択やら、時には企業の人事まで影響する場合があると聞いてはオダヤカではありません。最近ですと血液型のTV番組によって学校でイジメを受けた子供がいると聞いてはなおさらです。
日本で初めて血液型と性格は関係があるという学説(?)は、大正時代にある心理学者が言い出したことですが、その際は他の研究者からコテンパンに批判され、一時は影をひそめました。ところが昭和40年代になって 能見正比古の“血液型でわかる相性”がベストセラーとなり、再び脚光を浴びたのです。その後も科学的な装いをこらした珍説が次々と披瀝されています。
人間の血液型は数十種類あるらしいのですが、なぜか性格と関連づけられるのは、いつもABO血液型だけです。輸血などで重要なRH型など他の血液型は無視されています。
日本では昔から干支と性格のしばしば関連づけられます。“巳年の女は執念ぶかい。”なんてよく言われますよね。
この他に、出身地別の性格判断なんていうのも良く聞きます。“薩摩男は、”とか“上州の女は、”とかその手の類です。
血液型ではあっさりしていて、干支では執念深く、出身地から見れば思いやりがある人は一体どういう性格になるんでしょうか。もう多重人格になるしかありません。
若い女の子同士がA型だ、O型だと話している分には良いのですが、いい年したオッサン同士が“あいつはAB型だから、”なんて喋ってるのは、どうもミットモナイですね。
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