気をつけよう、甘い言葉とSBI
フジサンケイVSライブドアの一騎打ちに、白馬にまたがった騎士が駆けつけました。北尾吉孝という人だそうです。新聞にSBIのCEOと紹介されてましたが、私の奥さんには全く意味不明です。ソフトバンクインベストメント社の最高経営責任者だよと説明しても、まだよく理解できない様子でした。
M&AがどうのこうのとTVで話ししていたら、“あら、あなたが前にいた会社じゃあない。”と言っておりました。会社はA&AMでしょうと突っ込んだのですが、キョトンとしていました。
こういう人は、置いてゆきましょう。
さて、その北尾氏、私には白馬の騎士というより、時代劇の悪代官ふうに見えるのですが、気のせいでしょうか。先日の記者会見での発言やしぐさは、いささか胡散臭い人物とお見受けしました。
①私はM&Aの日本での第一人者
本当に第一人者の人が、自分のことを第一人者だと言うのを聞いたことがありません。松下幸之助さんが、私は経営の神様ですと言ったら、変でしょう。こういうのは、他人が評価することで、自分で言っちゃあイケマセン。
②私は約束は必ず守る
私は絶対にウソをつきません、と同じ意味ですね。絶対に裏切りません、絶対に浮気をしません、必ず金は返します、これらも同類です。
それでは伺いますが、長期保有の約束で国から買った“あおぞら銀行”の株を、米国サーベラス社に倍の金額で売っ払ったのは、一体どこのどなたでしたっけ? まさか、あれはソンだ、と言うんじゃあないでしょうね。
③片手にソロバン、片手に論語
と云われているそうです。記者会見のときも確か、韓非子を引用されていました。和魂洋才なのですね。実にご立派です。でも、こういう事は自分の信条として心に留め置くことであり、余りTVカメラの前で、漢籍に堪能であることを披瀝することもないと思いますが、いかがでしょう、北尾さん。
④私のここにと、自分の頭を人差し指で指すポーズ
野村證券時代から、海外経験が豊富と伺っていますが、あのポーズは海外ではアリなのですか。
私など素人からすると、あんなポーズをアメリカ人の前でやると、銃で撃たれるんじゃあないかと心配しますが。少なくとも、日本人からは反感買いますから、お止めになった方が宜しいと思いますよ。
北尾氏は野村證券に入社し、田淵体制の下でバブル崩壊後の後始末、大口ユーザーへの違法な損失補てんを指揮した中心人物だったようです。海外法人の経営という話も、その当時日本を離れていなくてはいけない事情があったとの噂もあります。
その手腕が買われて孫社長からソフトバンクに誘われ、ITバブルを演出して多額の資金を集め、今日のソフトバンクグループの財政的基礎を築いた人物だそうです。
さあ、ITバブルで大損コイタあなた、わら人形に“北尾”と書いて、釘を打って下さいよ。
一方のホリエモンは、最近心なしか元気が無く、可愛そうに見えてきました。
バブルの後始末で損失補てんを演出し、ITバブルを演出した北尾氏、今度はフジサンケイグループと組んで共同出資のベンチャーを設立して、一体何を演出してくれるのでしょう。
日枝会長様、白馬のつもりが泥舟だったという事にならないよう、くれぐれもご用心を。
気をつけよう、甘い言葉とSBI。
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