相撲界、期待の大器
大相撲春場所が近づきました。
私が小学校の時代は、相撲はポピュラーな遊びでした。
校庭に、沢山の円(つまり土俵)が書かれ、子供達はあちこちで相撲をとっていました。今では絶対に見られない光景です。でも一説によると、子供が相撲をしなくなってから、日本人に腰痛になる人が増えたんだそうです。
私は栃錦の時代からの相撲ファンで、今でも本場所が始まるのを毎回楽しみにしています。
しばらく朝青龍一人勝ちの時代が続いていましたが、最近になってようやくライバルとなりそうな力士が現れました。白鵬です。
先ず身体つきが素晴らしい。あの体型の力士は大横綱になる可能性を秘めています。
今年1月初場所の初日に国技館で観戦したのですが、朝青龍との結びの一番の場内の歓声がすごかった。例えて云うなら、悪人が支配する街に、正義の保安官が乗り込んできた場面での、映画の観客の反応に似ていました。白鵬が踏み越しで負けた時のため息の合唱は、今の相撲ファンがいかにニューヒーロー出現を渇望しているかの現れでしょう。もちろん強すぎる朝青龍に罪は無いんですが。
3/1の朝日新聞夕刊に白鵬のインタービュー記事が載っていたのですが、この中でつらくてモンゴルに帰りたくなった時はないかとの質問に対し、
―なかったですね。稽古もつらくて大変でしたけど、お父さんがモンゴル相撲の横綱だったので、息子が日本の相撲をやめて、逃げて帰ってきたと言われたくなかった。お父さんに恥をかかせたくなかったですしね。
土俵に上がった時に、どんなことを考えるかという質問に対しては、
―目をつぶります。そうするとモンゴルの草原が浮かんでくるんです。そして、両親や苦しい稽古のこと、親方の言ったことを思い出す。その後は相手に集中します。
いい言葉ですね。この辺が彼らの強さの秘密なのでししょう。
最近、相撲界は外国力士の活躍ばかり目立ち、中には又もやモンゴルか、などと落胆する向きもあります。なあに、毎場所世界選手権をやっていると思えば良いんです。
だから私は、千秋楽の表彰式のときは、優勝力士の国の国歌を演奏した方が良いと思っています。第一、毎場所モンゴル国歌を聞かされれば、イヤでも日本人力士が奮起するようになりますよ。
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