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2005/03/25

丹下氏、そして都庁舎のこと

tocho以前読んだもので、有名人の追悼文を集めたものですが、印象に残っている本があります。追悼文というのは、著名な方が亡くなったときに新聞や雑誌に、故人の業績や故人の思い出を綴ったものですね。これが、明治とか大正時代の追悼文には、結構本人を批判したものが掲載されていたのです。
作品はともかく性格や生活に問題があったとの指摘や、中にはこの作家は現在売れているが、十年もすれば世間から完全に忘れ去られるだろうなどと、辛らつな追悼文もあります。又、ご本人とは特に親しくなかったので、特に申し上げることもありませんと云った、今なら完全にボツになるようなコメントも載っていて、なかなか面白かったと記憶しています。
追悼文が、故人をやたら褒め称えるようになったのは、割と最近なのですね。

22日に丹下健三氏の死去を伝える記事や追悼文(ネットを含め)を読んで、少々感じたことがあります。
丹下氏は日本を代表する世界的な建築家であり、文化勲章を始め数々の栄誉に輝く建築界の巨匠とされ、氏の設計になる建築物にも多大な賛辞で埋め尽くされています。
しかし、私の知る限りではかなりの毀誉褒貶のあった方とお見うけしていました。
建築に関して門外漢なので、間違っているかも知れませんが、すぐれた建築物とは、周辺の景観と調和を保ちつつ存在感を示し、そして何よりその建築物が優美で上品であることだと、私は思っています。この点からすると、後期の代表作とされる東京都庁舎やフジテレビ本社ビルのどこが良いのか、理解できないのです。
特に都庁舎は、バブルの塔と呼ばれている建築費用の無駄使い(不透明な金の話も一部ありました)、毎年かかる膨大な維持費、都民の一人である私にとって、ウラミの対象でしかありません。

話しは変わりますがソフトバンクという会社、プロ野球といい、フジテレビといい、高みの見物をしていて最後の一番美味しいところをサラって行く、漁夫の利ネライですね。
孫さん、名前はソンなのに、いつも得してばかりいて、ちょっと汚くありませんか。

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住まい・インテリア」カテゴリの記事

コメント

 現在の体制変化に応じて、過去の人物評価や行動評価がコロコロ変わる社会主義国もどうかと思いますが、死んだら手放しで賞賛、功績だけを紹介するっていうのも歴史を偽る行為に他なりませんよね。
 各紙横並びの、紋切り型の死亡記事なんて読んでても面白くありません。

盥アットマーク様
死者を悼むことと、個人の業績を評価することとは別問題だと思います。晩年、あれ程批判されていた丹下氏について、余りにチョウチン持ちの記事が多く、敢えて少数意見を記事にした次第です。

いつも軽妙な文、楽しく見させていただいています。 取り上げる記事タイムリーで流石です。 

山部様
コメント有難うございます。家族からは”軽過ぎる。”と叱られていますが、これが私の個性ですので、致し方ありません。

面白く拝見しております。
アノ“健三物”都庁は、全く同感(道灌)です。
2回目の高裁判断が下ったとき作った狂歌です。

“お台場”浦に うち出でて見れば 白!“多英”の
“フジ”の“丹下”が 旗!を振りつつ
失礼しました。

猪口山人様
コメント有難うございます。
私も駄洒落や言葉遊びが好きで、”ジュンとヨネ””気をつけよう、甘い言葉とSBI””電通は国家なり”などを作っていますが、猪口さんのブログの作品には遠く及びません。
これからも”狂歌明日か”と、新作を楽しみにしています。

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