”ならず者”はどの国か
かつて米国ブッシュ大統領は、イラク、イラン、リビア、北朝鮮を名指しで、ならず者国家と呼び非難しました。その後イラクは制圧し、リビアのガダフィを屈服させたので、残ったのはイランと北朝鮮ということになります。
しかし、最大のならず者国家は、なんといってもイスラエルでしょう。
パレスチナの人々を武力で追い払い、ここは我等の聖典に示された約束の地などと勝手に宣言して、建国してしまったのですから。
米国は、アラブ地域での親米政権の誕生を歓迎し、武器を送り資金援助をしました。
もちろん先住民のパレスチナ人は抵抗するのですが、片やミサイルに戦闘機に戦車で、もう一方は小銃と小石ですから、最初から勝負にならないのです。
こうしたイスラエルの行為は誰が考えても道理に合わず、本来は米国の正義と民主主義の理念にも反するのです。
ところが米国は、在米ユダヤ人の米政府と議会への活発なロビー活動が奏功して、依然としてこうしたイスラエルを資金と武器で後押ししています。
欧州各国は、先の大戦時のユダヤ人ホローコストが尾を引いていて、この紛争解決に腰が引けています。
絶望的になったパレスチナ人とそれを支援しているアラブの人々は、最後の手段として自爆テロに訴えます。イスラエルの武器の大半がアメリカ製ですから、米国の施設も狙われることになりました。
テロの根元は、アフガンでもイラクでもビンラディンでもフセインでもありません。
イスラエル対パレスチナの中東問題なのです。
アラファトの後任に穏健派のアッパス議長が就任し、中東和平交渉が前進しかけていますが、交渉の行方は予断は許しません。
宗教的信念と世俗的利害が結びつくと、時に最悪な事態をもたらします。
現在の日本でも、決して他人事ではありません。
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