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2005/04/07

日本の国連常任理事国入り

kokuren日本が国連の常任理事国入りを目指しています。日本政府がといった方が正確でしょうか。
私は昔からPTAだの町内会だの同窓会だのの役員や幹事をするのが嫌いで、できるだけ逃げ回る方でした。中にはそういうことを積極的に引き受ける人もいて、いつもエライなと思っています。そういう意味で、日本はエライのかも知れません。
今の所、是非ヤリナサイと後押ししてくれているのは米国で、中国や韓国の近隣諸国は反対の意向、その他の国はご本人がやりたければどうぞ、と言う様な大雑把な色分けになっているようです。

United Nations を日本では国際連合、国連と訳していますが、これは少々無映があるようです。中国は“聯合国”と訳していますが、こちらの方が用語として適切でしょう。
国連という響きから、日本では何となく世界各国が一同に会して、紛争解決や平和のために話し合う機関ととらえられています。元々は、第二次世界大戦の真っ最中に、当時の枢軸国つまり日独(イタリアは早々に降伏していたので対象外)と闘っていた連合国つまり米ソ英の3国が中心となって、現在の国連の骨格を作り上げたものです。現在の常任理事国である米英露仏中の5カ国は、この連合国そのものですね。
国連憲章には旧敵国条項というのがあって、日本やドイツなど旧枢軸国が国連憲章に違反した軍事行動を起こした場合は、旧連合国は国連決議抜きで攻撃できるとか書かれています。その後1995年には、この条項が意味を持たないと判断されて削除を求める決議が採択されていますが、正式な条文の改正は未だ行われていません。
こう考えると、日本やドイツが常任理事国になるという事は、国連の基本的な性格が変わることを意味します。

中国や韓国が、日本の常任理事国入りに難色を示していることに、日本国内から反発が起きてます。でも考えてみれば、ついこの間まで、“やあ、あの時は大変悪いことをした。迷惑かけて申し訳ない。深く反省している。”と言っていたのが、最近になって“俺、なんも悪い事なんかしてないよ。むしろ感謝して欲しい位よ。それにいつまでも昔のこと、グダグダ言ってんじゃあねえよ。”と逆ギレされれば、なんだ反省は口先だけだったのかと、先方は思います。

学校でひどいイジメにあったりすると、被害者は何十年ぶりかのクラス会で出会っても結構覚えていますが、加害者の方はすっかり忘れてケロリとしているものです。
何事も、やられた方はいつまでも忘れないし、やった方は直ぐに忘れます。こんな時、やった方から、いいからいいから、気にしないで行こうよと言われれば、相手はカチンときます。

日本が国連に沢山お金を出してるから、常任理事国になって当然というのでは、ホリエモンと同じレベルになってしまう。大切なのは志です。
現在の日本のように、まるで米国の子会社のように振舞っていては、国際舞台で他国から一目置かれることはありません。日本が常任理事国入りを目指すのであれば、現在の米国一辺倒の外交政策を見直し、何よりアジアの国々から支持と共感を得られるような誠意ある態度が必要でしょう。

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コメント

先日はご挨拶もできぬまま、TBさせて頂き、大変失礼いたしました。

稚拙な私のブログではございますが、頂いたコメントに関し、無知は承知の上では無知は承知の上ですが、お返事を書かせて頂きました。

ご多忙なこととは思いますが、ご一読頂ければ幸いです。

私のブログの内容に関して頂いたご意見は非常に貴重なものでした。この場をお借りして感謝申し上げます。

ありがとうございました。

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