好きやねん、阪神タイガース
お前のブログに一回も阪神のこと書いてないじゃないかと、永年のトラキチの友人たちから叱られそうなので、ここらで一つ。
阪神は親孝行息子のような存在です。セパ2リーグ制になって55年経ちますが、優勝は4回しかしていない。つまり14年間に1回の割合です。ところが、私が社会人になった年と、定年を迎えた年には、ちゃんと優勝してくれました。なんと素晴らしいチームでしょうか!
今年で阪神ファン暦50周年ですから、筋金入りです。
阪神は戦後ダイナマイト打線と呼ばれていた強打者を揃えて、黄金期を迎えていました。ところが1950年にリーグが分裂したさいに、当時のスタープレイヤーの大半が、新しく誕生した毎日オリオンズ(現ロッテ)に引き抜かれ、いっきに弱体化しました。
私がファンになった頃は、大阪タイガースと言ってましたが、初代ミスタータイガースの藤村兄が
唯一の人気選手で不動の4番、藤村弟がエースという球団でした。今の楽天みたいなもんですね。
当時の野球少年、特に東京では、野球ファン=巨人ファンでした。
阪神ファンなどというと、怪訝な顔をされました。周りに大人たちからは、お前東京生まれなのに、なんで阪神なんだと詰問されたり。余計なお世話ですが。
ですから、野球が好きなのに、周りの子たちと話が共有できないのです。
ここらあたりから、東京の阪神ファンはヒネクレ者説、キラワレ者説、更には負けても負けても耐えて応援するところから、マゾ説が生まれるのでしょう。言われてみると、確かに身に覚えがありますね。
阪神が優勝したときのバカ騒ぎが、ヒンシュクの眼で見られますが、あれは耐え忍んだ者の、ヨロコビの爆発なのです。
戦後、男の子の遊びというと、何しろ野球でした。物心がついた時は米軍の占領下でしたが、当時の米兵の最大の娯楽は、野球だったと思います。小学校2-3年に、信濃町に住んでいたのですが、当時神宮外苑の広場は、殆ど米兵たちの草野球場と化していました。
私たち子供の頃は、アメリカへの憧れが、野球への憧れと結びついていたのかも知れません。
東京にもまだ空き地が沢山あって、そこで野球をやるのですが、何しろナンにも無い時代ですから、ゴムボールで、素手で野球をしました。それで、数時間遊んでいました。
たまに軟式ボールを使うことがあるのですが、グローブが揃わない。両チーム合わせてもグローブの数が5、6個、それも皮製は2個で、残りは母親が布と綿で作った手製グローブなどという光景はザラでした。
夏目雅子が主演した、瀬戸内少年野球団という映画をご覧になった方もいるでしょうが、私たち少年時代の野球はあの通りで、野球―アメリカ―民主主義が一つのイメージで繋がっていたような気がします。
今年はプロ野球界あげて、改革と人気回復に努めていますが、かつての野球人気が戻ることは、もう無いでしょう。
さて、今年の阪神ですが、阪神は優勝できるかどうかは、監督次第です。1962年と1964年は藤本監督、1985年は吉田監督、2003年は星野監督で、優勝はこの時しかありません。
岡田監督は・・・、まあとにかく、期待してまっせ。
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TBいただきありがとうございます。私自身は現在は転勤で名古屋に住んでいますが、大阪を離れてさらにトラキチ度が増しております。
私自身は「大阪タイガース」の時代を知らないわけですが書籍などでの追体験で初代ミスタータイガースの藤村富美男や酒仙・西村、それに「変なガイジン」ジーン・バッキーなどには特に愛着を抱いています。
投稿: Pipe | 2005/05/04 22:32
若い頃、初めて会社の大阪支店に出張になりました。朝の会議に集まった社員が、口々に”あきまへんな””あきまへんな”と言葉を交わすのです、何か仕事でマズイことでもあったのかと思ったら、前夜のナイターで阪神が負けたことを嘆いていたのです。
大阪人にとって阪神は、ウチトコのチームなんですね。
こういうチームは、恐らく全国でも阪神だけでしょう。
投稿: home-9 | 2005/05/04 23:24