フォト
2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

« 脱線事故は、JR西日本の企業犯罪 | トップページ | 好きやねん、阪神タイガース »

2005/05/02

もう一つの「2007年問題」

2007
私のブログは、記事より送られてくるコメントの方が立派な文章が多い、つまり読者の知的レベルが非常に高い証拠で、大変喜ばしいことです。
閑話休題
最近皆さんも2007年問題というのを、耳にされたことがあるでしょう。これは2007年から大量のベテラン社員が定年退職によって労働市場から引退します。戦後間もない第一次ベビーブーム(1947―49年)と云われている「団塊の世代」(世代人口約700万人)の大量退職を前に、その人たちが持っていた技術やノウハウが、うまく後輩に継承されなかった場合、企業活動に様々な支障が出るのです。
しかしここで採りあげるのは、もう一つの2007年問題です。

700万人が定年退職し、企業から家庭に移ります。
ダンナが定年を迎えた奥様同士の会話は、必ず第一声が「困っちゃうのよネエ。」になるようです。何が困っちゃうかというと、定年を迎えたお父さんが家にいるのが、奥様方の最大の悩みの種です。
自分の身の回りのことを、何もしない。奥さんがどこか出掛けようとすると、「どこへ行く? 何しに行く? 誰と会う? いつ帰る? 俺のメシはどうなる?」とばかり、5W1Hの質問を浴びせてきます。今までは自由きままな生活を送ってきたのですから、これがウザイ、ウザイ。
稼いでもこないのに、なに亭主ズラして!と、こうなりますね。
やがて奥さんから、「ねえ、子供たちも大きくなったことだし、いっそのこと、お互い、自由に暮らしましょうよ。」と切り出されます。
2007年から、全国700万世帯、こんな光景が繰り広げられるでしょう。

離婚問題と聞いて、そこのお父さん、思わずギクッとしましたね。実は、政府が出している国民生活白書でも、1章をさいているほどの大きな問題なのです。
白書では結婚を婚姻率、離婚を離婚率として、いずれも人口千人当たりの人数で表しています。
丸い数字でいうと、現在の婚姻率が6に対し離婚率は約2、つまり現在の日本では人口千人当り、1年間に3組が結婚し、1組が離婚しているんですね。先ずこの比率の大きさに、改めて驚きました。

地域別で離婚率が高いのは、一位が沖縄で以下大阪、北海道と続き、西日本地域が多い。やはり女性が強そうな地域が目立ちます。少ないほうは一位が福井、次いで新潟、富山と、こちらは水上勉の世界で、耐えるタイプの女性ガ多いのでしょうか。
離婚は全体として増加していますが、年代別で見ると結婚20年以上の離婚が、特に増えています。年齢では50歳以上というところでしょうから、やっぱり熟年離婚、定年離婚の急増はウワサだけでは無かった。

この年代の男には、他にも大きな問題があります。
先ず自殺ですが、年代別では50代後半が最も多いのです。自殺者数というのは年間約3万人であまり変化が無いのですが、40代後半から50代後半男の自殺は増え続けています。
それから殺人犯ですが、意外ですが若い人の殺人は減っています。若い年齢層の殺人発生率は、世界的に見て日本は突出して低い。ところが40代後半の殺人犯が増えています。
仕事を失い、妻にも去られ、最後は人を殺すか自殺するかという所まで追い込まれている中年男性の実態が、こうして統計に表れています。

そうならないためのアドバイスを一つ。
①家庭に入ったら、亭主ズラをしない。
②男として自立する。つまり自分のことは自分でやる。
③奥さんの行動には、関心は持つが、干渉はしない。

え、そういうお前んとこは大丈夫かって? うちは今でもラブラブですから心配ありません。
本当ですよ。

« 脱線事故は、JR西日本の企業犯罪 | トップページ | 好きやねん、阪神タイガース »

心と体」カテゴリの記事

コメント

今回の主題「もう一つの2007年問題」は、正に私のことかなと感じております。
恥ずかしながら団塊の世代よりちょっと上ですが、生来の仕事嫌い、怠け性格からはやばやと仕事を辞め家でぶらぶらしています。
当然ながら同居の家内が一人おります。
その意味からは「もう一つの2007年問題」を先取りしたような家庭を実践中です。
①家庭に入ったら、亭主ズラをしない。
現役時代には出張続きで碌に家にいませんでした。つまり現役時代から亭主面する機会に恵まれておりませんでした。
②男として自立する。つまり自分のことは自分でやる。
別に家にいるからと言って家事の一部を分担している訳ではありませんが家内が留守の場合、自分の食事くらいは自分で作ります。結構美味しいものを・・・。苦にもなりません。
③奥さんの行動には、関心は持つが、干渉はしない
食事の準備の都合上、飯時に帰宅するかどうかは聞きますが、それ以外は一切質問しません。特に興味もありません。

我が経験から言うと一番重要な事は一人遊びができるかどうかではないでしょうか?
このブログの記事に対するコメントも一人遊びとしてとても重要です。また、あちらこちらのBBSへの書き込みも・・・・。
別にコンピューターオタクではありませんが、ブログ、BBSによって最近になって若い友達がたくさん出来ました。
色々な機会に親しくなってオフでもお付き合いが始まる・・・・など現役時代には考えもつかなかったような年代の違う、生まれも育ちも違う、場所も違う友達が増えています。
家内の行動に目を光らせて、いちいち干渉がましいことを言っている閑はありません。

TBありがとうございます。こちらもさせて頂きました。今日、新聞でおもしろい川柳みつけました。「団塊の妻の辛抱あと2年」ですって。

TBありがとうございます。
やり方がわからず遅くなりましたが、こちらもさせて頂きました。家庭の2007年問題ですね。仲が良いことと依存することは別問題ですからねぇ・・・

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: もう一つの「2007年問題」:

» 2007年問題 [おばさんFPのひとりごと]
我が家の花壇の花もようやく元気になりました。これからが楽しみです。 昨日のテレビで「夫在宅ストレス症候群」という病気を取り上げていました。会社員の夫が定年になり毎日家にいる様になります。今まで夫が会社に行っている間、自由な時間を謳歌していた主婦が毎日夫に束縛され体の具合が悪くなるというものです。心当たりありませんか? さらに、今日の新聞には「2007年問題」というものが出ています。年金改革のひとつとし... [続きを読む]

» 2007年問題 [リ・マイブラ]
団塊の世代、定年退職開始 「2007年」悩む大企業(読売新聞) <本日のニュースより> いわゆる「団塊世代」の年齢的なリタイアが近づいて きているようでそちらに起因する問題を総じて 「2007年問題 」と呼ぶそうです。 【危機感の理由は、「意欲ある若手・中堅の確保 が難しい」が63%「伝承に時間がかかり、円滑に 進まない」が51%】 私は丁度「団塊Jr」に属するのですが、本文にある 「若手・中�... [続きを読む]

« 脱線事故は、JR西日本の企業犯罪 | トップページ | 好きやねん、阪神タイガース »