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2005/07/23

文句なしの五つ星「プロデューサーズ」

producers
ミュージカル好きなどというと、柄にもないといわれそうですが、人間、顔で判断しちゃあいけません。ここ10年くらい、ブロードウエイミュージカルの日本公演が、度々行われています。しかし、観に行ってガッカリして帰ることも多かったのです。ブロードウエイといっても、出演者が米大リーグでいえばマイナーリーグ級なこともあり、看板倒れの公演もありました。
今回の「プロデューサーズ」日本公演では、主役級の二人がブロードウエイでも同じ役を演じていて、先ずは第一線クラスの顔ぶれといって良いでしょう。

ミュージカルは、かつてはミュージカルコメディと呼ばれていましたが、「ウエストサイド・ストーリー」あたりから、ミュージカルという言葉が一般的になったようです。呼称の変化は、ミュージカル作品の内容にも影響します。それまでの喜劇の要素が薄れ、「屋根の上のバイオリン弾き」や「レミゼラブル」のような、物語性が強いものに変わっていきます。
この「プロデューサーズ」は、ミュージカルの原点に返ったような、“笑い”の要素が濃いもので、今の観客には新鮮に映るのかもしれません。

2001年トニー賞史上最多の12部門を受賞した作品は、落ち目のプロデューサーが、金儲けを企んで史上最低のミュージカル「ヒットラーの春」を上演するが、これが予想に反して大当たりになるという、ややブロードウエイの楽屋落ちのコメディーになっています。
一昔前の、MGMのミュージカルを見ているような、懐かしさを覚えます。

全編にシモネタ満載で、私のような純情な人間は、ついつい顔を赤らめながら笑いを誘われます。それでいて、決して野卑にならないのは、演出家スーザン・ストローマンの腕でしょう。そして何より感心させられるのは、場面の転換の手際良さで、この芝居のテンポの良さを、活かし切っていました。
歌も踊りも上等、出演者も適役が配置され、ブロードウエイの層の厚みを感じます。

中でも特筆すべきは、ウーラ役のアイダ・リー・カーチスの好演です。金髪、美人、長身、色白、美脚、巨乳、コケティッシュでキュート。そして何より、セクシー。男(私だけかな?)の夢が、全て詰まったような存在感です。
オーディションに来た彼女を見た、二人の男性プロデューサーの下半身が、思わずstanding ovation(総立ち)したのも頷けます。実際の年令は40台半ばとお見受けしましたが、この女優さんのなんという色香。 この芝居、日本人での公演もあるようですが、彼女の役をやれる女優がいないでしょうから、あまり期待できませんね。
美女の話になると、ついつい力が入ってしまう、ワタシです。

オケの音が安っぽい、タップシーンでやや不揃いがあったなど、細かな瑕疵はありましが、過去のブロードウエイ来日公演では、最高の舞台であったと言って良いでしょう。
7月22日、東京厚生年金会館にて観賞。

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コメント

はじめましてmajanです。
ミュージカルはホントにたまにしか行かないんですけど、でもプロデューサーズは良かったですね。
席が前から5列目の中央だったので、ウーラの色気には本当に降参って感じでした。
TBありがとうございました。

はじめまして!マヤと申します。
私もミュージカルが大好きです。
トクに『プロデューサーズ』のような楽しくてハッピーなミュージカルが好きです。
トラバ、ありがとうございました。
ミュージカル好きの人がいらっしゃると、嬉しくなってしまいます!

ごめんなさい。
トラバさせて頂いたのですが、エラーが出てしまい、もしかしたら失敗したかもしれません。
もう一度トライさせて頂きますが、記事が2回になってしまった場合、削除して下さいませ。

ウーラは、オンナから見ても美しく色っぽくかわいかったです。
できるものなら、誰だって、彼女のようになりたいですよー。
TBありがとうございました。

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