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« 第7回「志らく百席」 | トップページ | ツアーな人々(おまけ) »

2005/07/07

ツアーな人々

tour
7月6日ドイツ南部で、トラックの荷崩れで、バスに乗っていた日本人ツアー7名が、重軽傷を負いました。旅行会社は阪急交通社で、以前にもペルー、エジプト、ギリシャなどで事故や事件にあっています。会社の体質に何か問題が・・・、と思われる向きもありますが、JTB社員の方に聞きましたら、全く関係なく単なる偶然でしょうと言ってました。死者が出なかったのは、不幸中の幸いでした。
こうした事故が起きると、直ぐに海外旅行は危険だと、短絡的に発想する方がいますが、日本にいても事故や事件にあうことがあり、要はどちらの確率が高いかで判断する必要があります。

海外渡航が30回を越え、その大半は団体ツアーです。旅行会社は特定せず、色々な会社のツアーに参加してます。結論から言うと、会社によるレベルの差は殆どありません。高いツアーは待遇が良いし、低価格が売り物のツアーは、当然サービスが悪い。
何事も、値段は正直なのです。
旅行者も、事前に価格を比較しておいて、参加するツアーのグレードと、受けられそうなサービス内容を想定しておいた方が良いと思います。

掲示板の中には、“阪急交通社”のスレッドを立て、同社主催のツアーを批判しているものもあります。
私の場合、過去記憶に残る優秀な添乗員に2回出会いましたが、2回とも阪急でした。一人は移動中のバスで、その国に関わる沢山の知識・エピソードを説明してくれ、全く退屈しませんでした。もう一人は、参加者の中に、情緒不安定な障害を持った方がいたのですが、献身的に対応していました。
こういう添乗員に出会うと、それだけで旅行が楽しくなります。
阪急の添乗員に、「添乗員一流、ホテルは三流」というと、苦笑いしていました。
逆に、ハズレ添乗員は若い女性に多い。現地ガイドに任せっきりで、何もしない。特に。現地ガイドが男性だったりすると、こいつらデキテんじゃあないかと、疑いたくなるような言動の添乗員もいます。

ツアーで私の場合、添乗員以上に悩まされるのは、むしろ参加者です。長い場合は、2週間も同じカマの飯を食うかけですから、アタリハズレは旅行の楽しさを大いに左右します。
毎日愚痴や文句ばかり言っている人、出された食事にマズイを連発する人、他人との接触を拒む人、甚だしくジコチュウな人、他人の悪口を言いふらす人、いずれも迷惑です。確率として、1ツァーに一人くらいの割合でいます。こういう方々は、是非個人旅行に行かれることを、お勧めしたい。
アタリの参加者では、自らが目と足に障害を持ちながら、ブラジルの障害者施設でボランティアを続けてこられた方と同じツアーになったことがありますが、話を聞くだけで心が洗われます。この時のツアーには、もう一人、身体障害者の方が参加していましたが、他の参加者全員が手分けして、お二人の行動を手助けしました。私が経験したツァーで、最も参加者のまとまりが良かったツァーでした。

添乗員から見て、困ったお客さんを聞きましたら、やはり理不尽な要求をする人を挙げました。結構多いのは「毎日雨ばかりで、なんとかならないの。」だそうです。
お客さん、何ともなりませんぜ。雨季に行きゃあ、雨に降られますぜ。
日程を検討する段階で、相手国の気温と降水量のデータくらいは、事前に調べておくべきでしょう。
南フランス地方を巡るツアーで、「どこ行っても田舎ばかりで、面白くない」と、文句を言われた添乗員がいました。田舎を回るツアーなんですから、仕方がないですよね。
滅多に観光客が行かないような遺跡ツァーで、ホテルが快適でないと不満を述べる人もいますが、そういう方はリゾートに行かれた方が良いでしょう。

旅行といえども、楽しさを左右するのは、結局人ですね。

段々馴れてきて、ツァーの目的やグレード、添乗員や参加者の質を判断して、そのツアーの中での“自分の位置取り”を決めるようにしています。そうすると、大概は楽しい旅行が出来るようになりました。

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ツアーな人々」カテゴリの記事

コメント

ここ数年の実績で、日本の大手ツァー会社の中で阪急交通社の死傷事故が他社に比べて多いのは事実のようです。

>高いツアーは待遇が良いし、低価格が売り物のツアーは、当然サービスが悪い。何事も、値段は正直なのです。

これは事実です。
私は海外と言えど個人旅行が多く、団体ツァーを利用した回数はせいぜい10数回ですが、はっきりと感じます。

問題は安いツァーの場合、どうやってコストを下げる努力をするかです。
食事のレベルを下げる、レストランと交渉して少食な日本人向けに食事の量を減らす、ホテルの格を下げる、観光地から離れてた田舎のホテルに泊める、その地方では悪評の高い価格は安いが契約運転手に対する要求が過酷で安全上問題があると噂されているようなバス会社を使う、色々なコストの下げ方があります。

私が現地の状況に詳しい数カ国だけでの話しですが、阪急交通社の使っているバス会社の評判は良くないケースが多いと言わざるを得ません。

ツァーを構成する要素は色々あります。確かにツァーガイドの良し悪しはかなり重み付けの高い要素です。
しかし、多くの場合海外でガイドを勤める人は色々なツァー会社を流れ歩きます。
ある時ツァー会社のガイドが良かったから、その会社のツァーが良いかどうかとは全く関係ないのです。

これに対してコスト低減の為に、どの要素を厳しく詰めるのか、この考え方はツァー会社によって各々です。
しかも、時によって大きく変化すると言うことはありません。
よく考えてツァー会社を選びましょう。

確かにツァー客の中にはひどい奴がいますよね。
何時も集合時間に遅れて皆を待たせながら、ひと言の謝りもない奴、不平不満しか言わない奴、今ガイドが言ったばかりの事を聞いておらず、説明と同じ内容の質問をする奴、自分の都合だけを主張する奴・・・・。
我々は楽しむ為にツァーに参加しているのですから、そんな奴には取り合わずに楽しむ工夫をする必要がありますね。

でもツァーガイドの中にも結構ひどい奴がいますよ(笑)
バスのうんちゃんと現地の言葉で話しをしていたら「こいつは言葉が出来る」と思ったのでしょうか、客である私に向かって「通訳をお願いします」
そうかと思ったらね、空港へ行ってチェックインの時に、航空会社の係員に「この予約はキャンセルされています」と言われて顔面蒼白、オロオロして何も出来なくなったガイド。
ガイドに代わって航空会社の係員と搭乗についての交渉を全てやらされました(笑)
ツァー代金を返せ!!!
そう言いたくなりました(爆)

うんうん、わかるよ。海外へ行かない人は、海外での事故のニュースをみてまるで地獄の沙汰であるようなとらえかたをするものね。どこどこへ行く~と行ったら、「あそこはあぶないんとちゃうの!?」なんてね。私がこの世で一番怖い場所は、実は日本なんです。「海外で相当怖いめにあったことあるやろう?」とよく訪ねられるけど、「今までに、日本の阪神大震災ほど怖い目にあったことはないよ!」といってます。
  阪急交通社は、お値段の割りには内容がいいと思います。母と行く海外旅行でよく利用しており、気に入っています。2年続いてのエジプトツアーのバス横転事故のニュースなんか、ショックだったけど、それにも負けず阪急交通社ガンバレ!トラピクスガンバレ!とエールを送った私です。
  

タケチャンマン様
お久しぶりです。
コメント有難うございます。
仰る通りならば、阪急交通社のツァーで事故が多いのは、うなずけます。
コスト優先で、安全性を犠牲にしているのなら、JR西日本みたいですね。
次回の記事に、引用させて頂きます。

home-9さん、先ほどはご訪問ありがとうございます。別館へ無事たどりつけましたが、やはり、リンクでは到達できず、アドレス打ち直しで入ることができました。できれば、このページとリンクしていただくと、両方が楽しめると思います。
かなり海外に行かれているのですね。
プロフィールを拝見すると、中途半端なんて書いてありますがどこがでしょう...
詳細な記録とすてきなお写真でこれから少しずつ楽しませていただこうと思っています。
スイスの景色など、添乗員時代の懐かしい思い出がよみがえり、思わずコメントを書き込みたくなりましたが、あまりにもアルバムのようにきれいで美しいところへ、私のどんくさい文章がガサガサと入り込むのはいかがなものだろうと、遠慮してしまいました。
また遊びに来ますね!

こぶママ様
こちらへたどり着くまで、お手数をお掛けしたようで。申し訳ありあせん。『別館』は、当初私的な記録としてスタートしましたので、リンクをはらずにきました。あちらもコメントフリーにしていますので、是非ご意見を寄せてください。
色々なことに興味を持って、全て中途半端に終わらせるという特技の持ち主なのは、事実です。
中途半端のどこが悪い!と、居直っているのが、このブログです。

はじめまして
トラックバックありがとうございます。
僕は、あきれた旅行野郎ではありませんが・・
10年ぶりくらいに海外へいったんですが・・

添乗員さんがどうこうというわけではあいrませんが・・
ほめくさんのように海外旅行が経験豊富な方お話はすごく参考になります
これからもよろしくお願いします。

こんにちは

別館旅行記を読ませて頂きましたよ!
今まで全く興味なかった国が少し理解できたことがうさぎにとっての収穫です。特にマルタについて。
また、同じ場所へ行った写真の撮影場所なんかは、どの位置に立っておられたかという想像までつきます。懐かしく拝見しました。
またの続編を楽しみにしております。

うさぎ様
コメント有難うございます。
別館のレイアウトを、少し涼しげにしました。
こちらの方が、写真が見易いと思います。
本館と別館の掛け持ちで、チョット大変ですが、頑張って記事を書いていきます。

トラックバックありがとうございます!ツアー客の質って本当に参加者の懐具合という自己責任7割、運3割だと思います。今回のツアーは2グループで行動したのですが、団体ツアーでありがちな提携しているシルク屋や漢方薬屋で違うグループはみんな“ここで買わなきゃ”って大量に買っているのに、私がいたグループは妙に冷めていて買っている人がほとんどいなかったことが印象的でした。

以前旅行会社(阪急さんではありませんが)に勤めておりました。皆様色々感じられてる事が違いますので、否定する気持ちはありません。ただこちらのツアーですが、同業者からみるとツアーの日程・料金に無理があるのは皆知ってます。こんな短い日程で移動だらけ(通常2日かけて移動してもおかしくない所をバスでひたすら走る)、食事込みだけどとても普通はお客様を連れて行くようなレストランではない事、これが低コストのカラクリです。おまけに添乗員は自社ではなくもちろん派遣・契約です。当たり外れがあるのは当たり前です。それを分かった上で納得して参加されればとてもお得なツアーだと思います。お金を払っているんだから安いツアーでも文句言う権利はありますが、諦められたほうがいいでしょう。
ちなみに私の父もこちらのツアーに参加して添乗員の代わりのように空港スタッフやポーターにクレームをしてたそうです(肝心な時その場からうまいぐあいにいなくなってそうです)
そんな事があっても本人とても楽しんで帰国しましたよ!安いから仕方がないよね~って!

みきみき様
コメント有難うございます。
低価格ツアーに不満が多いのは、私は次のような背景があると思います。
①一般敵に日本人は、サービスにお金が掛かるということを理解しない人が多い。
②日本国内での至れり尽くせりのサービスに馴れていて、海外でのサービスに不満を感じる。
みきみき様の父上のように、安いんだから仕方ないよねと言いながら、旅を楽しんでこられる方が、一番賢いと思います。

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