阪神ファンの軽~い憂鬱
阪神タイガースのリーグ分裂後5回目の優勝が、目前に迫ってきました。ところがトラキチ暦50年の私は、どうも今年はワクワクしない。自分自身でも、ああ優勝か、良かったなあという程度の感想です。先日、大阪の方数名にお会いしたのですが、やはり同じような反応でした。
以前の優勝の時のような、爆発的なヨロコビが無いのです。
UFJ総合研究所は22日、阪神タイガースがセ・リーグで優勝した場合、全国で1455億円の経済波及効果があるとの試算を発表しましたが、2年前の優勝時に比べ半分以下に止まっており、やはり盛り上がり不足の感は否めません。
今年の優勝(もう決まったも同然)の最大の要因は、岡田監督の用兵です。
私が最も注目していた選手は、鳥谷遊撃手です。今年は大きな補強が無く、戦力は殆ど昨年と変わりません。変わったのは、選手の配置転換です。
昨年のルーキー鳥谷を、二塁手からショートにコンバートし、打順を二番に定着させました。
野球をやられた経験が無い方は、あるいは内野手などどこをやっても同じだろうと、思われるかも知れません。しかし実際に守ってみると、二塁、三塁、ショートでは、全く要求される守備の技術が違います。
最も実績の無い鳥谷のコンバートを中心に、他の実績のある選手のポジションを動かすということは、相当な冒険、はっきり言えば無茶な用兵と批判されかねないのです。
これにより、ショートの藤本を二塁に、二塁の今岡を三塁に、本来はショートだったシーツを一塁に、内野手全員をコンバートしました。
この結果、チャンスに強い今岡が打撃に専念できて5番を打つようになり、現在得点王を独走しています。1-3番がチャンスを作り、アニキ金本と今岡が返すという、今年の得点パターンとなりました。
現在鳥谷選手は、打撃面でやや打率が低く、エラーが多少多いという欠点はあるものの、年間通して出場していますし、二番バッターとしてチャンスメーカーの役割も果たしています。
もし、鳥谷がダメであったら、チーム内にコンバートに対する不満が渦巻き、とても優勝争いどころでは無かった筈です。鳥谷選手は隠れたMVPだと、私は見ています。
投手陣も、大きく動かしました。
昨年までやや中途半端な使われ方だって福原、安藤を先発ローテーションに固定し、抑えにやや衰えが見えていたウィリアムスを中継ぎに、球の速い久保田を抑えに、実績の無かった藤川をセットアッパーの軸に、それぞれ据えました。これもかなり思い切った冒険であったといえます。
しかし結果は見事に的中、J(ジェフ・ウィリアムス)K(久保田)F(藤川)、JFKという磐石な勝ちパターンを確立しました。
岡田監督の采配の特長は、一昨年の優勝の記憶を消し去り、キレイに作り変えた点にあります。
では何故阪神ファンの喜びがイマイチなのでしょう。
やはりニックキ巨人の不振が大きいと思います。阪神ファンとしては、強い巨人を、戦力に劣る阪神が倒すことに、快感を感じるのです。それが相手が弱体化して、今や野球界の盟主は阪神だなどと言われると、どうも座り心地が悪い。何だか妙に落ち着かない。
もしこのまま、阪神が毎年優勝を続けたら、却って球場に足を運ぶファンが、減ってくるのではないでしょうか。
何だか、強い巨人に果敢に挑んで、思い出した頃に優勝する昔の阪神の姿が、懐かしく憶えてきました。
ガンバレ、原監督。
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