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2006/02/04

「立川談春独演会」in横浜にぎわい座

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「横浜にぎわい座」は、毎月1-10日は独演会や企画もので、11-20日が寄席形式になっています。
2月上旬は立川流の独演会が10日間の内4本を占め、立川一門の隆盛を実感します。
「立川談春」も昨年までは「四季の会」と称して、年間4回の興業でしたが、今年は1,2,4月と独演会が設定されていて、すっかり固定ファンをつかんでいるようです。

「独演会」といっても通常は、前座、ゲスト(又は弟子)、本人、お仲入りを挟んで色物、本人というのが大体標準的なのですが、談春だけは本人のみの出演で、名実共に独演会になっています。
ここにぎわい座の場合、1時間近い演目を二席やるスタイルになっています。

2月2日の独演会の一席目は「宿屋の仇討」、この噺は元々が上方落語から来たもので、三代目桂三木助が大阪から持ってきました。
従ってこの演目は、三木助のものが名演としての評価が高い。
談春は、意外なくらい三木助の演出を忠実になぞっていました。二人旅と一人旅のマクラの振り方まで一緒です。
このネタは三木助が柳家小さんに教えていますので、その弟子の立川談志を経て談春に伝わったものと思われます。
この噺は、騒ぐのが好きな江戸っ子3人組、隣座敷でこれを嫌い宿の番頭に苦情を言う侍、その間にたって右往左往する番頭、この対比をおかしく見せるのが眼目です。
談春は、侍にやや風格が欠けていたきらいはありますが、江戸っ子と番頭の描写は良く出来ていました。
ただ細かな「トチリ」は噺のリズムを崩しますので、注意して欲しい。

二席目は大岡政談のうち「五貫裁き」、高座にかかる機会が少ないネタですが、談春の独特の「間」と、とぼけた味が活かされて、上出来の高座でした。
商売を始めるにあたり開店資金を集めようとする男と、それを後押しする親切な大家、大金持ちなのに欲深く因業な大店の主人、この人物の演じ分けが見事でした。特に男が毎日一文の金を大店に届ける場面が、笑いを誘います。
展開の中で一方的に敗訴と思われた男が、実は勝訴であったという種が明かされ、奉行の名裁きが次第に分ってきます。
それと勧善懲悪の結末にせず、双方共にハッピーな結果となっていて、今で言うならwin-winの民事和解というストーリーも後味が良いものとなっています。
談春の「五貫裁き」は、今年のMyベスト5の有力候補です。

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