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2006/02/08

馬脚を露わす「小泉改革」

koizumi
私は以前から、小泉首相が唱えている「改革」は見掛け倒しであり、本当の改革とは程遠い事を指摘してきましたが、ここ数日の動きを見ると、ますますこの感を深くします。

1月31日に、自民・公明両党が提出していた「議員年金廃止法案」が衆院を通過し、今年4月からの同年金の大幅な制度変更が確実になりました。
しかしこの法案は「廃止」とは名ばかりで、廃止されるのは議員が支払う掛け金だけで、議員年金受給の道を残す内容になっています。
具体的には、現職議員は次のいずれかが選択ができます。
(1)掛け金を2割削減し返還
(2)4月で在職10年を超える議員には現行水準より15%削減した年金を受給する
無論(2)を選択したほうが有利に決まっています。
そうすると、勤続10年以上の議員は65歳から毎年352万円の年金を生涯受け取れます。
一方年金制度廃止に伴い、議員の掛け金はゼロになりますので、つまり今後は国庫負担100%の、とてもオイシイ年金制度に「改革」されたわけです。

2月7日高速道路整備計画を審議する国土開発幹線自動車道建設会議(国幹会議、北側国土交通相の諮問機関)が、国の整備計画9342キロのうち、事業主体が未定だった19路線・49区間(1276キロ)について整備方法を決めました。
その内容は、民営化会社が建設する有料高速が42区間(1153キロ)、国と地方が税金で造り通行無料になる「新直轄方式」が7区間(123キロ)とするものです。
つまり採算の悪い道路は3兆円の税金をつぎ込んで建設し、開通後は無料にする。これによって当初予定していた高速道路の整備計画9342キロは全て建設することになります。
道路公団の民営化は、郵政と共に小泉「改革」の目玉として、民営化により無駄な道路、採算が合わない道路は今後は建設しないという約束でしたが、結果はその逆です。

こうなると、郵政民営化の先も見えて来るというものです。

どうも小泉「改革」は、小泉「改悪」と読み替えた方がよさそうです。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

トラックバックありがとうございます。

それにしても、この議員年金の問題といい、高速道路の問題といい、「聖域なき改革」を信じていた国民を騙していますよね。この調子では、郵政民営化も単なる「民業圧迫」に成り下がることは目に見えています。

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