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2006/03/03

鈴本演芸場2月下席昼の部2/25

kikumaru
毎日毎日TVでは朝から晩までメールメール、これがホントの“迷惑メール”。
さて2月25日鈴本の昼の部は、土曜日で出演者全員が代演なしという珍しい日のせいか、開演時には立ち見が出る満席となりました。早めに並んだので、久々に最前列の中央の席を確保、やはり寄席は前の方で見たいものです。

寄席でしかお目に掛かれない芸人というのがいますが、この人達の芸を見るのが一番の楽しみです。
この日の出演者でいえば、先ず落語家の「川柳川柳」、75歳になる落語家ですが、歌とジャズの楽器の音まねを得意とします。歳に似合わぬ若い声で、戦中から戦後にかけての歌謡曲やジャズを歌いまくります。
「ジャズ息子」このネタはもう何十回聞いたでしょうか、それでも戦前から戦中の外国の歌を禁止され軍歌ばかり歌わされていた重苦しい時代の空気と、戦後にジャズが一斉に流された時の解放感が十分伝わってきて、毎回楽しんでいます。
この人の芸は、国宝に指定して欲しいですね。

もう一人はギター漫談の「ぺぺ桜井」、この人も偉大なるマンネリで、いつも同じネタです。お笑い芸人としてはチョット暗目ですし、そんなに爆笑するような芸じゃないんですが、これが何とも言えず味があります。
ギターを弾きハーモニカを吹きながら歌う歌が「若者たち」、イヤー選曲が実に渋い。そこが又良い。

奇術の「アサダ二世」、年寄りの詐欺師という風貌で、マジックより喋りの時間の方が長い。そのマジックも、最近では素人でもやらないような古典的なネタばかりですが、こういう客席をリラックスさせるB級芸人が寄席には必ず必要なのです。こうした脇役が、主役を盛り立てます。
やはり私が好きな芸人の一人です。

紙切りの「林家二楽」、クラッシック音楽を背景にストーリー性のある紙切りを行うなど、意欲的な活動をしている芸人です。
当日も“荒川静香”の注文を見事に切っていましたが、「安藤美姫でも同じ」といって笑わせていました。
この人はトークも達者で、昔は噺が下手で落語家を断念した人が紙切りに転向したのですが、時代が変わりました。

その他の出演者は、「柳家三太楼」が軽い漫談で一席を伺い、「柳家喬太郎」はお馴染みの新作「白日の約束」で、それぞれ客席を沸かせました。この二人は常に安心して見ていられます。
「古今亭菊之丞」はお得意の「棒鱈」、この噺は何回聞いても面白い。何より菊之丞が演じる料亭の女将に色気があります。
彼は30代半ばですが、近頃すっかり風格が備わってきました。

仲入り後の漫才の「すず風 にゃん子・金魚」、東京で数少ない女性同士のコンビですが、さっぱり面白くない。ここ10年くらい見ていても、進歩の跡が見られません。
「桃月庵白酒」というちょっと変わった名前の落語家ですが、この人の「壷算」は収穫でした。数字のマジックに騙される店の主人の表情がとても良い。時間を短くしていましたがその分テンポが良くて、結構な出来でした。
トリは「古今亭菊丸」で「うどんや」。
良く言えば端正な芸風、悪く言えば面白味に欠ける芸と言えるでしょう。
年齢的に脱皮が望まれるところです。

とにかく大変充実した、そして楽しい昼席となりました。

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