フォト
2023年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

« 前進座五月公演@国立劇場 | トップページ | 「大山鳴動して・・・」ライブドア裁判 »

2006/05/26

犬は年金を支えない

Parc
ここ数日、子供への犯罪や事故に関する報道がが目立ちます。少子化の中で、社会全体が大事にしていかなければならない子供たちの周辺に、常に危険が存在しているという事実に、心を痛めています。
ほぼ毎日、夕方になると近くに住む孫の面倒を見ているので(こちらの方が見て貰っているのかも)、いきおい近くの児童公園に行く機会が多い。幸いこの地域には、大小沢山の公園があり助かっています。しかしそうした公園の現状を見ても、小さな子供たちを巡る環境は大いに問題ありです。

最近近くの公園で、こんな手書きのカンバンを見つけました。大きなダンボールに太マジックで、こう書いてありました。
「飼い犬を公園に入れないで下さい。子供たちが迷惑しています。犬は年金を支えてくれませんよ!!」。
公園には犬を入れてはいけないと、入り口に区注意書きが立っていますが、犬を連れた人が入ってきます。中には公園の中では、首輪を外す飼い主もいます。
公園には砂場がつきものですが、やはり犬の心理としても、砂場を見ると用を足したくなるのでしょうね。きちんと後始末する飼い主ばかりとは限りません。年配者が多いので、年金支えてくれる子供の方を大切にしろと、カンバンで訴えているわけです。

午前中に公園に行くと、カップめんや飲み物、スナック類の袋が散乱していることが多い。前夜に、ここで飲食する若者がいたのでしょう、こうしたゴミがそのまま放置されてしまいます。
子供を遊ばせる前に、先ずはゴミ掃除をすることになりますが、最近はゴミ箱を撤去した公園がほとんどなので、今度はゴミの捨て場所がない。管理する自治体は、こうした現状を全く把握していないのでしょうね。

自宅から100mほどにあった公園では、朝から近所のご老人が集まって、毎日酒盛りです。最初は折りたたみ椅子を持参で来ていましたが、そのうち自宅から椅子やらテーブルやら運んできて、常設宴会場になってしまいました。
私同様、サンデー毎日の人々らしく、入れ替わり立代り朝から晩まで、不良老人の酒盛りが続きます。
ゴミの片付けはしていますし、場所も公園の隅ではありますが、そうなると次第に子供たちは寄り付かなくなります。いつのまにか、「老人公園」と化してしまいました。

別の公園に、一時期ホームレスの人が一人居つくようになったことがあります。別にテントやダンボールで小屋を建てるのでもなく、ただベンチに横になっているだけですが、やはり子供たちは公園に近づかなくなります。
ホームレスになった方というのは、個々にみれば大変お気の毒な方もいるのでしょうが、やはり公共の場を占拠するのは違法です。
今より遥かに貧しかった時代でも、戸外で寝泊りする人というのは、終戦直後の混乱期を除いては、殆ど見かけなかった。なぜ貧しかった時代にいなくて、豊かになった今日ホームレスが増えているのか、これは別のテーマとして考えていく必要があるでしょう。

公園の安全性で、更に悪質な例としては、砂場の中にガラスの破片や、時にはカミソリのような小さな刃物が入れられていることがあります。こうなると犯罪でしょうが、公園の砂場で子供を遊ばせない親がいるのは、そのためです。
滑り台に糞を塗って子ども達の衣服を汚したり、ブランコをねじって使えなくしたり、一体ナニが楽しくてそんな事をと、怒りの前に呆れてしまいます。

親にも問題ありです。10歳くらいの子供を茶髪に染めさせている親がいますが、そうした母親は例外なくいかにもというヤンママです。「テメー、いくら言ったら分るんだよ」と怒鳴りながら、子供を蹴飛ばしている母親を見ると、ヤレヤレこれでは非行少年の拡大再生産だなと、ため息が出てきます。
ああした光景を見ると、親になる資格審査が必要ではないかとさえ思えてきます。

良い例もあります。公園の植え込みが雑草で覆われていたのを、周辺の住民が協力して整備し、花壇をこしらえた公園もあります。四季折々の花が咲き、荒れた感じの環境がすっかり変わりました。
そうなると自然に、ゴミの放置も無くなります。

私の住む地域でも、住民有志による安全マップの作成が進められ、子供行動範囲全体をカバーするチェックが行われつつあります。
子供たちの安全確保は、登下校の監視だけではありません。子ども達の主な遊び場である公園の整備と安全性の確保は、極めて大事な課題であると思います。
そのための地域コミュニティ作りと、自治体の支援活動が急がれます。

« 前進座五月公演@国立劇場 | トップページ | 「大山鳴動して・・・」ライブドア裁判 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

日本もだんだん物騒な時代になってきたんですね。前から思うんですが、日本もスクールバスにして、徒歩通学を止めればいいのにと思うのですが・・。難しいのですか?

stayus様
コメント有難うございます。
子供は社会全体の宝ですから、周囲の皆が大切にしなくてはいけない、それに反するような事件が立て続けに起きていることに、怒りを禁じえません。
都会の小学校の場合、通常通学範囲は1km程度以内なので、道路事情から難しいと思います。
又、スクールバスの場合、自宅まで送り迎えは出来ないので、乗降地点から自宅までは、付き添うようになります。
今回エントリーしたように、下校後や休日の安全確保も大事で、やはり地域コミュニティ作りが、鍵を握っていると思います。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 犬は年金を支えない:

« 前進座五月公演@国立劇場 | トップページ | 「大山鳴動して・・・」ライブドア裁判 »