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2006/06/10

第3回夕刊フジ平成特選寄席

Kyoutaro2
サッカーのW杯が始まりましたが、何とかならないかと思うことが一つあります。
どうして1ch から12ch までこのニュースになると、現地に「今そちら、盛り上がってますか?」と聞き、現地の方は「ハーイ、こちら次第に盛り上がってきてます。」と答えるのでしょうね。背景に国旗を持ったサポーターが、ピョンピヨンと飛び跳ねている映像が写されるのも、各局同じ。
あとあの「ゴ~~~~~~ル!」という絶叫、見てりゃ分かりますよ。
あの“ノリ”が嫌いで、今一つサッカーが好きになれませんね。

そういうわけで、6月9日は落語を聴きに赤坂区民センターホールへ。
処で、6月9日は何の記念日かご存知ですか?
ご存知なければ教えて上げましょう、“アイナメの日”です。
・・・理由の分からない人は置いといて、先へ進みましょう。

会場の赤坂区民センターホールですが、変わった作りになっています。客席の傾斜がきつく、まるで雛壇のようになっています。ですから観客が高座を見下ろし、噺家が客を見上げて喋ることになります。
あれじゃどっちが見られているのか、分かりませんね。
前の人の頭が邪魔にならずに、見易いですけど。

柳家三三は「だくだく」、この噺最近はやる人が減りました。三三は新真打ですが、とてもしっかりとした語り口です。「柳」派の正統を継いでいますね。端正な中に、どこかトボケタ所があり、実にいい感じです。
落語協会にはこうした優秀な若手が次々と誕生し、前途洋洋です。

立川志らくは「小言幸兵衛」、出だし「麹町」を「赤坂」と言い間違いたり、カンダり、ちょっとバタバタしましたが直ぐに立ち直り、得意のギャグをかましながら一気呵成の「小言幸兵衛」です。
最後は歌舞伎の心中の場面に持っていく辺りは、6代目三遊亭圓生の型でした。
志らくの良さは、常に期待を裏切りません。

仲入りを挟んで、古今亭菊之丞は十八番「棒鱈」。
女将が、着物の袖で風を送りながら笑うシーンは、いつ見ても絶品。歌舞伎の女形を見ているようです。

トリは人気絶頂の柳家喬太郎で「ぺたりこん」(だそうです)。
ここの所数々の演芸賞を総なめにしており、女性ファンの間では喬サマとも呼ばれているようです。
二ツ目時代から注目していましたが、これ程の人気落語家になるとは思ってませんでした。
しかし最近は売れ過ぎのせいか、少々お疲れ気味です。本当は少し仕事を絞って、次の段階に備えた方が良い時期なのでしょうけど。
この日のネタは、トリで演るには相応しくない。
逸材なのですから、小朝の二の舞にならないよう、精進して欲しいと思います。

ともかく最も旬な噺家を揃えたこの例会、ついつい次回のチケットも買ってしまいました。

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コメント

お久しぶりです。
「ぺたりこん」に関しては、確かに自身の会ならともかく、複数の落語家の会ではどうかなと思うところもあります。
でも、そうそうめったに聴ける噺でもないようなので、聴けてよかったかなとも思ってます。

ジャマ様
コメント有難うございます。
喬太郎は以前からのファンであり、期待も大きいのでついつい点数が辛くなります。
ファンにだけ受けるような高座は、やって欲しくない。
それと疲れなのか、やや精彩を欠いた高座を見受けます。
国立演芸場では常にアタリですから、他所では多少手を抜いているのかなと思います。

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赤坂区民センターの「第3回夕刊フジ平成特選寄席」へ。 立川志らら 「子ほめ」 柳家三三 「だくだく」 立川志らく 「小言幸兵衛」 <仲入り> 古今亭菊之丞 「棒鱈」 柳家喬太郎 「ぺたりこん」 第3回... [続きを読む]

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