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2006/07/08

「小泉首相は運が良い」って?

Koizumi_graceland
「プレスリーのところに行っている時にテポドンを撃たれたら格好が悪かった。おれはついている」。小泉純一郎首相が7月6日夜の自民党幹部との会食で、北朝鮮のミサイル発射実験が訪米後だったことは「運の強さ」として自慢したとされています。
自民党幹部からは、「首相は運が良い」との発言があったそうですから、北朝鮮からミサイルが発射されたというのに、日本政府首脳の皆さんは和気藹々だったわけです。
この発言、その後話題になっていますが、ここで小泉発言の真意を推理してみたいと思います。

先ずは「深謀遠慮」説
この発言の裏側に、小泉総理の深謀遠慮が隠されているという説。
ミサイルの5発や10発ナンテエことないさ、あたしらビクトモしませんぜというメッセージを込めた発言だったという意味だそうです。
国民に冷静な対応を求めると同時に、金正日に対しては、ミサイル発射など脅しの効果はありませんよというサインを出したとすれば、これはなかなか高度な政治的発言ということでしょう。
この説が正しいとすれば、小泉純一郎はなかなかの名宰相ということになり、このブログで散々非難したことを反省しなくてはならないでしょうが、果たして?

次は「引き立て役」説
安倍官房長官はポスト小泉の大本命と目され、小泉総理にとっても意中の人のようですが、そろそろバトンタッチに備えて、この際引き立てておこうと言うわけです。
こういう時の引き立て役は、3枚目を気取るのがお約束です。ボケを演じる総理と、沈痛な表情で連日危機を訴える安倍長官、この見事な連携プレー。
次の総理を事実上指名し、自らは院政をしくというシナリオです。
これも又、政治的判断といえますね。

最後は「極楽トンボ」説。
国会が閉幕して以後、小泉総理の言動は完全に「極楽トンボ」化してしまい、「後は野となれ」とばかり全身から「ヤル気なさ」オーラが出ています。「本気」を示したのは、プレスリーの真似をして歌った時くらいでしょうか。
あのシンキロウこと森前首相でさえ7月7日、「中国、ロシア、韓国が協力して、北朝鮮に『こうしなければ』という空気が出て来ない。日本の外交とは何だったのか」と小泉首相のこれまでの外交姿勢を批判し、更に、「ブッシュさんとプレスリーの所に行くのもいいが、胡錦濤(中国国家主席)や盧武鉉(韓国大統領)にすぐ電話をかけたりしなければ、日本はアジアの大国と言えない」と指摘しましjた。
もっとも、これを聞いた小泉総理は、「森さんには言われたくないよ」と云ったとか、云わなかったとか。
とにあれ、小泉総理の運の良さをヨイショしていた自民党幹部たち、すっかり「極楽トンボ」化が蔓延したようです。

さて皆さんの推理はいかがですか。

先の日米首脳会談は、専ら小泉首相のプレスリー邸での「熱唱」にのみ関心が集まったようですが、肝心の会談の中身と、その後発表された共同文書を見ると、見逃してはいけない点があります。
特に
▼人権、テロとの戦いなど共通の価値観と利益に基づく世界の中の日米同盟
▼在日米軍再編などの合意実施はアジア太平洋地域の平和と安定に必要
の2点は、今後の我が国の命運を左右しかねない問題を孕んでいると思います。

マスコミも、最近の小泉首相の言動を面白おかしく追うだけではなく、もっと政治の本質を衝いて欲しいと思います。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

本当に運がいいかもしれませんね。だって、最期になって、北朝鮮問題のおかげで国連決議案やサミットで思い切って点数を稼ぎましたよ。

コメント有難うございます。
こういうのを悪運とでも言うのでしょうか。

もう一つ頂いていたコメント、エントリーを削除した時に誤って消してしまい、大変失礼しました。
別館の涼しい旅行記、本日より掲載開始しています。

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