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2006/08/26

「それでも安倍さん」ですか?

Koizumi_abe
自民党総裁選はこれから本番というのに、秋風が吹いています。
安倍絶対優位にもってきて、対立候補が対抗馬というより当て馬という様相で、いよいよ盛り上がりに欠けます。
24日の小泉―安倍会談で、9月20日の総裁選の二日後の22日には臨時国会を召集、その日に組閣することで合意しました。
麻生、谷垣もナメラレタものです。

さて、小泉総理の靖国参拝を機に、俄か靖国ファンが増えてきたようです。
ネットでは「日本人なら靖国参拝は当然」という文字が躍っています。以前私が参拝に行った頃は、人影チラホラでしたたから、大変な変貌でご同慶に堪えない。
同じく「中国や韓国は不当な内政干渉をやめろ」と、こちらもヴォルテージは上がる一方です。
こうした主張をする人々にとって、「靖国問題が外交、政治問題化している以上、行くか行かないか、参拝するかしないかについて申し上げるつもりはない。」などという発言は、最も唾棄すべき発言でしょうし、さぞかし糾弾されているかと思ったら、逆に支持を集めているのだから世の中分からない。
いうまでもない、安倍官房長官のことです。

安倍晋三は従来、
―よく参拝の日にちを外せという意見がありますが、八月十五日に先ほど言ったような思いが集約されていますから、その日に行くことが非常に大切なんです。
―私は今でも靖国神社には参拝している。国の指導者が、国のために殉じた方々のために尊祟の念を表するのは、当然の義務だと思っている。
―まさにその後は自らを制約する外交が、“習い性”となった。こうしたら相手を刺激するだろう、怒り出すかもしれない、ならばやめておこうという悪しき展開です。
―摩擦を避けるために汲々としてきたツケが回ってきている。今こそ摩擦覚悟で国益を追求していかなければならない。
といった、ごリッパな発言を繰り返してきました。
こうした発言と、4月の“抜け参り”と、どう整合するのでしょうかね。

こうした安倍の“変心”について、マスコミの分析は対中国との関係改善を理由にあげています。
しかし私は、それとは違う解釈をしています。
むしろ、韓国に対する配慮ではないかと思っています。
それは祖父岸信介、父安倍晋太郎からの血です。

岸信介、安倍晋太郎共に、自民党の中では最右派に属していました。そして韓国政府との結びつきが非常に強かった。
今では右派が韓国と・・・というと、意外に思われる方がいるでしょうが、以前は右派はことごとく親韓でした。
韓国は、1961年から1987年まで長期に亘って軍事独裁政権でした。言論は統制され、政府を批判しただけで投獄されたり、時には殺害・処刑されました。
当時韓国から日本へ来た人でも、日本滞在中の言動は全てKCIAを通じて、本国へ報告されていた時代です。
こうした当時の独裁政権のやり方に、岸信介ら右派の人々は親近感を抱いたわけです。

こうした思想的な側面と、もう一つは経済的側面がありました。
韓国への経済援助や輸出に絡んで、裏金が商社を通じて一部は韓国政府首脳へ、一部は日本の有力政治家に流れていました。こうした親韓政治家を当時は韓国ロビーと呼んでいました。
日韓にまたがって問題化した「ソウル地下鉄汚職」などはその典型です。
つまり当時の「韓流」は、思想と利権が絡んでいたわけです。

韓国とのつながりは、悪名高い統一教会との関係にも表れています。
下の写真は、岸信介が統一教会の本部を訪問し、会長である文鮮明と会談した時のものです。
岸信介は統一教会の政治部隊である国際勝共連合を設立し、つながりを強めてゆきます。
安倍晋太郎も勝共議連の一員で、選挙では統一教会の応援を得ていました。

先日行われた統一教会の合同結婚式で、真っ先に安倍晋三の祝電が読み上げられていました。
やはり岸、安倍家のDNAは脈々と繋がっているわけです。

自民党右派の人々の主張は、しばしば美しい言葉で飾られています。
しかし彼等の軍事独裁政権への傾倒から推し量れば、彼らが理想とする「国作り」の行く末が見えてきます。
私は日本が、かつての韓国や現在の北朝鮮のような国家になるのだけは、真っ平ゴメン蒙りたい。
(文中敬称略)

Kishi_1


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