「上海総領事館員自殺事件」の検証(下)
一時は中日で決まりかけていたセ・リーグペナントレースですが、5連勝した阪神が首位に3ゲームと肉薄、逆転優勝の可能性が見えてきました。
自民党総裁選のサル芝居とは大違いで、こちらは最終盤まで激烈なトップ争いが続きます。
強いぞ阪神タイガース! フレー フレー フレー!
さて前回の記事で、くだんの上海カラオケ店が売春店であることを指摘しました。
どこへ行ったって、入り口に「売春店」などと看板を出している国はありません。必ずカモフラージュが行われていますが、実態は誰もが知っている。
日本でも昔は、銭湯や蕎麦屋の2階が売春宿だった時代がありました。
台湾では理髪店が有名でした。ブラックバーバーなどと呼ばれていて、一見すると床屋さんですが、中身は売春宿です。
インドではホテルの地下にあるディスコが高級売春店で、交渉が成立すると上階の部屋に移動する仕組みです。
タイではマッサージ店がそうですね。
ああこれ、みんな他人から聞いた話ですけど。
中国では売買春は重罪で、最高刑は死刑です。時々思い出したように摘発―検挙―裁判―処刑が行われます。ですから風俗店を続けるためには、公安当局からのお目こぼしが必要です。
又こうした店の営業許認可も、公安当局が握っています。
つまり風俗店の生殺与奪の権限は公安の手にあり、店は絶対に当局には逆らえないわけです。
ことによると、日本でも同じような事情があるかも知れませんね。
つまり自殺した領事館員は売春店に出入りしていて、親しくなった売春婦が摘発されたのをきっかけに、これをネタにして公安当局から脅されたというのが真実と思われます。
なぜご本人の身分ガ分かってしまったのか、この点は詳らかではありません。
店の女に気を許して自ら身分を明かしたのか、あるいはこうした店で名刺を渡すと全て店のオーナー経由で公安当局に渡されるそうですから、そうしたルートで領事館員であることが分かったのでしょうか。
大使、公使、領事など在外公館に勤務する人たちにとって、重要な職務は相手国の情報収集活動です。諜報活動と言い換えても良いでしょう。在外公館に配属された外交官は、常に情報戦の最前線にいるわけです。
これは世界共通であり、各国とも情報収集や諜報活動に必要なスタッフを配置しています。無論我が国も例外ではありません。
在外公館に勤務する人たちは、給料がそっくり残るくらいの海外勤務手当てや経費が支給されているそうですが、これは危険手当的な側面もあるでしょうが、それより外国で国益にかなう情報活動をして貰うための必要経費と考えて良いでしょう。
最近公務員の給料が高すぎるという声が聞かれます。給料を下げろという主張ですね。
そうではなくて、高い給料に見合う仕事をして貰うことのほうが大事だと、私は思います。
外務省職員には服務規程があり、在外公館の職員が女性を買うことは当然禁止されているはずです。
外交官であろうと自衛官であろうと、中国での買春行為は、摘発を受ければ処罰の対象になるし、弱みを握られ脅迫を受けるという高いリスクを負っているということは、自明のことです。
身を律することが出来ない人間であれば、そうした職業には不適格です。
今回の事件に関して、外務省は本来は表沙汰にしたくなかったのでしょう。
しかし1年半が経過した後、どこかの政治的判断でマスコミに情報をリークし、週刊誌に取上げさせたものと推測されます。
公になってしまった以上、自殺した館員にはお気の毒ですが、こうした事件を繰り返さないために、外務省は事実を明らかにすべきです。
弱みを握って相手から情報を引き出す、これは日本であれ外国であれ、世界共通の公安当局の常套手段です。
« 「上海総領事館員自殺事件」の検証(上) | トップページ | 「負け組」ブログ »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 海外は右翼、国内は保守のダブスタ(2024.08.25)
- 日本のウクライナ支援は立ち止まってみてはどうか(2024.08.14)
- Terrorism by Israel and NATO(2024.08.11)
- イスラエルによるテロとNATO(2024.08.11)
- 株の乱高下で右往左往(2024.08.07)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 「上海総領事館員自殺事件」の検証(下):
» 安倍晋三as自民党総裁as総理大臣 [瞬★旬!キーワード〜このヒトだあれ?]
政治家。
母方の祖父は、元首相岸信介、大叔父に元首相佐藤栄作鐔ど磴漏位蛎膺丹打椰限析此�
まさに政界のサラブレッド。
このたび、自民党の総裁選で、6割以上の票を勝ち取り圧勝。
ここに安倍政権が誕生した。 [続きを読む]
コメント