ライブドア事件-堀江被告より悪い奴
アメリカの中間選挙で民主党が勝利し、イラクからの米軍撤退の声が強まっているようです。
冗談じゃない。イラクの民間人を多数殺害し、さんざん国土を荒廃させ、石油利権だけ手に入れて撤退だと。それじゃまるで「勝ち逃げ」だ。
きっちりとオトシマエをつけない中は、逃がしませんぜ。
さてライブドア(LD)事件の堀江被告に対する裁判が大詰めを迎えつつありますが、一つとても気になることがあります。
それは沖縄で自殺したとされる野口英昭氏の死にも関係していると思われることがらです。
あまり大きく報道されなかったので、経過を簡単にまとめました。
裁判の焦点の一つであるLD株売却益ですが、このうち2億6000万円を資金工作にかかわった故野口英昭・投資会社元社長の会社に送金したということです。
問題なのは、この中から1億5000万円が取締役であった宮内被告とライブドアファイナンス前社長の中村長也被告が香港で設立したペーパーカンパニーの口座に振り込まれていたという事実です。
これらの送金は、いずれもLD社の機関決定を経ていません。
中村被告は、これらに関して堀江被告が了承していたと証言していますが、一連の経緯から判断すると宮内被告らの独断で行われた可能性が高いと思われます。
更に不可解なのが、故野口氏の了解を得て宮内・中村両被告が4000万円を借り、二人で半々に分けたという証言です。中村被告はそのうちの1300万円を生活費の使ったことを認めています。
この件に関連して13日の公判で小坂敏幸裁判長が、使途不明になっていた約1億5000万円について、中村被告らで山分けしたのではないかと追及しています。
これに対し中村被告は「そういう認識はありません」と否定し、 この資金を宮内前取締役とともに「故野口氏から借りた」などと証言しました。
小坂裁判長はこれに対し「借りたと言っても返してないではないか。実際は元社長らと分けたのではないか。」と述べています。
私はこの小坂裁判長の意見に同感です。
宮内被告と中村被告の行為は、会社の金を私的に流用した背任横領であることは明白です。
借りたと言う主張も、肝心の野口氏が死亡した今日、正に「死人に口なし」です。
一体検察は何を考えているのでしょう。裁判官も疑いを持つような横領をなぜ見逃しているのでしょうか。
それに野口氏の急死については今まだ多くの謎が残されており、他殺説もくすぶっています。
野口氏の死が自殺にせよ他殺にせよ、その原因となったのは今回の不透明な金の流れと何らかの関係があったのではないでしょうか。
野口氏が亡くなって誰が一番得をしたかを考えれば、捜査する価値は十分あります。
検察がこの二人の背任横領を見逃した理由はただ一つ、ライブドア裁判で堀江被告に不利な証言をさせるためです。お目こぼしが交換条件です。
しかし今までの裁判の経過を見ても、少なくとも堀江被告は会社の金を横領したり、私腹の肥やすなどの犯罪行為はしていなかった模様です。企業の利益のために、違法行為を行ったものと思われます。
そうであれば、宮内・中村らの犯罪の方が、遥かに悪質だとはいえないでしょうか。
今回のライブドア事件そのものが、彼等こそが主犯だという可能性だってあります。
検察は堀江被告を有罪にするために、もっと悪い連中を見逃しているのではないか。
今回の裁判を見ていくと、検察は自らのメンツを立てるために、法の番人という任務を放棄しているとしか考えられません。
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