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2006/11/23

「崖っぷち犬」救出と狂犬病でケンケンガクガク

Yaken11月22日に、徳島の眉山の崖っぷちに迷いこんだ犬が、救急隊員により無事救出されたニュースが新聞各紙を飾っています。
TVのニュースショーの中には現場中継をしていた局もあり、世の中ヒマなんですかね。
動物愛護団体の人なら泣いて喜んだかも知れないけど、そんなに大騒ぎするような価値のあるニュースなのかしらん。

日本で野犬や飼い主が不要となった犬のうち、毎年約10万匹が殺処分されています。我が国の『動物の愛護及び管理に関する法律』(通称「動管法」)に基づくものです。
具体的には全国にある「動物愛護センター」(愛護?)という施設で、ガス室に送られ窒息死により処分されています。
因みに猫は約30万匹死処分されていますので、合わせて毎年40万匹のペットが「動物愛護センター」で殺処分されていることになります。
こうした現状と「崖っぷち犬」救助騒ぎとの落差が、余りにも大きいと思いませんか。この犬だって持ち主が現れなければ処分されるのですから、もうブラックユーモアみたいな世界です。

タヒチ在住の直木賞作家・坂東真砂子さんが、日本経済新聞8月18日付夕刊に「子猫殺し」というタイトルのコラムを掲載しました。自宅で飼っている3匹の雌猫が野良猫と交尾して生んだ子猫を、「家の隣の崖の下がちょうど空地になっているので、生まれ落ちるや、そこに放り投げるのである」などと殺処分していることを明かしたものです。
当時これに抗議や批判が沸き起こり、大騒ぎになりました。
こうした行為をわざわざ文書で公表する神経は理解できませんが、不要になったペットと殺処分するという事に関しては、自らの手を下すか施設に委託するかの差であって、本質的な違いは無いと思います。

殺処分される犬のうち7-8割は、元は飼い犬だったものだそうですから、昨今のペットブームの影の部分になります。
その飼い主がペットを手放す理由としては、
①引越し、近所からの苦情などの住宅事情
②家族の高齢化や病気など飼い主の状況変化
③ペットの病気や高齢化
④新しいペットへの買い(飼い)替え
があげられます。
飼い主の身勝手とばかりは言い切れない、どこの家庭でも起こりうることばかりです。新しくペットを飼う時には、こうした将来の予測を立ててから飼うようにすべきでしょう。

私は犬が好きですが、ある事があってから絶対に犬を飼わないと心に決めました。
小学校5-6年生のころ、保健所の裏にあった「犬管理所」の脇を通った時です。檻の中にいた沢山の犬が一斉に私の方を向いて吠え出しました。眼が合いました。その時の犬たちも目が、今にも泣き出しそうな、実に悲しい眼をしていたのです。
犬でも自らの運命を察するのでしょう、通りかかった私に助けを求めていたわけです。
あの時の犬の目を、私は今でもはっきりと思い出せます。だから犬は飼いません。

この1週間犬についてもう一つ、こちらは大きなニュースですが、フィリッピンで犬にかまれた男性が帰国後相次いで狂犬病を発症し、一人は死亡、もう一人は重体という報道です。
日本で狂犬病患者が出たのは1970年にネパールを旅行後に発症した男性以来36年ぶりになります。
狂犬病は発病するとほぼ100%死亡し、治療法がないというおそろしい感染症です。今でも世界では毎年4-6万人が死亡しており、日本、英国、オセアニア、スカンジナビアを除く全ての地域で発病が見られます。
我が国でも半世紀前までは、国内での感染があったのですが、狂犬病予防注射の徹底と野犬の殺処分により、今では国内感染はゼロになりました。

ペットの殺処分は可哀想だという意見もありますが、人間の生命を守るためには止むを得ないですね。
本当に可哀想と思うなら、責任を持って最後まで面倒を見られないペットは、飼わないことです。

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コメント

このところROMばかりで全然コメントせずにおりましたが、ずっと楽しませて頂いておりました。
まず、この点を強調させて頂きます(笑)

最近は本当にペットとして犬・猫を飼っておられる方々が多いですよね。
最近のペットはかつてのような人間の家来ではなく家族の一員!
犬であっても猫可愛がり!
しかも、人間の都合によってはリセットできる便利な家族!

このような可愛いペットの犬や猫は安全な動物。
たとえ噛まれても、それは躾けの問題であってそり以上でも、それ以下でもない。

狂犬病は過去の病気。

そんな方々は狂犬病に汚染されていない国が日本の他はイギリスにアイルランド、ノルディックの国々、オーストラリアやNZ、それにアイスランドくらいななんて事はご存知ありません。
先進国からは消え去った病気と思っておられます。
ですから、中国に行ってもインドでもタイでも気安く犬に手をだしたり、撫でたり!
たとえ噛まれても、消毒とワクチンのために急いで医者に行くなんて夢にも思わないのでしょうね。
アジアでは、どこの国でも常識なのに!!!

夕食時にちょっと呑んだのでまとまりのないコメントで失礼致します。

投稿: タケチャンマン | 2006/11/27 19:27

タケチャンマン様
ただいま体調不良で1週間以上酒をやめています。何だかイライラするのはそのためでしょうか。
「全国の人が固唾をのんで見守る中で、今無事犬が救出されました」などとTVで喋っていると、アホかと思ってしまいます。
海外のツアーで、同行メンバーが余りに狂犬病に無警戒でハラハラすることがあります。
私は絶対に犬には近づかないようにしています。

投稿: home-9 | 2006/11/27 22:44

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