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2006/12/18

客をナメチャいけません-「六代目柳家小さん襲名披露公演」@国立演芸場

Kosan6連日の国立演芸場通いで、12月17日は昼の中席で「六代目柳家小さん襲名披露公演」。9月から始まった襲名興行の最後を飾る公演ということで、当日は立ち見も出る大入り満員だったが、中身はさて。

先ずこの日の顔づけから紹介したい。
*鈴々舎 馬るこ
松旭斎 美智・美登
*柳家 小ゑん
*柳家 小袁治
*林家 木久蔵
―仲入り―
襲名披露口上
鏡味 仙三郎社中
*鈴々舎 馬風
柳家 小菊
*柳家三語楼改メ 六代目柳家小さん
(*印は落語)

小さんといえば柳家一門の大名跡であり、しかも先代小さんのお弟子さんが現在キラ星のごとくいるというのに、落語協会会長の馬風を除けば、一門の出演者は小ゑんと小袁治だけ、これは一体どういうことなのか。
出演者が日替わりとはいえ、柳家一門から先代の一番弟子である小三治、身内の花緑、実力者の扇橋、権太楼、さん喬、人気者の喬太郎、市馬といったメンバーが出演しなければ、小さん襲名興行が泣きますよ。
それとも今回の小さん襲名に何かシコリでもあったのかと、勘繰られても仕方がない。

当日小さんを別にして5人の噺家が出たが、まともに落語らしきものを演ったのは小ゑんと小袁治だけ、後は漫談に毛が生えた程度の代物。
まあ木久蔵や馬風の漫談は、芸として完成してるから面白いですよ。でも二人揃って演ることはない。
それに古典落語の本家である落語協会会長が、圓歌と馬風二代続けてまともな落語ができない噺家が就任したのは、いかがなものでしょうかねぇ。

それで肝心の六代目柳家小さんだが、これがイケナイ。
トリなのだから、当日の顔づけとネタを見て、ここは持ち時間一杯に使った本格的な落語が聴かせるところだろう。
ダラダラと退屈なマクラで半分近い時間を費やした後(隣席の愛妻はここで熟睡)、「壷算」。
決して悪いネタではない。しかしこの日のお客さんを満足させるには、大ネタかあるいは柳家の伝統芸である例えば「禁酒番屋」あたりを選ぶべきではなかったか。
芸が未熟なのは仕方がない。それなら一生懸命演じる姿を見せないと、お客はついてゆかない。

終演後の帰途、周囲からも不満の声が聞こえた。
期待が大きければ、失望も大きい。
落語ブーム寄席ブームに乗っかり、安易な襲名公演を行っていると、やがてファンからしっぺ反しがきますよ。

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コメント

まあ以前から、三語楼はつまらない、力不足だって言われてましたから。
そこを敢えて、身内ってことで襲名したら、周囲はいい気持ちはしませんわね。

投稿: | 2017/06/06 11:16

前は三語楼の名を汚し、今度は小さんの名を汚していると言われてますから。
この襲名は失敗でした。

投稿: ほめ・く | 2017/06/06 11:35

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