心配ご無用!「団塊世代の大量退職」
ここの所マスコミが頻繁にとりあげている問題として、何かと話題の団塊の世代の定年退職があります。
TVでも、毎日どこかの局がどこかの時間で放送していますし、新聞雑誌でも特集が組まれています。
しかし私は、なぜこれが大きな問題なのか、未だに理解できません。
勤め人が定年を迎え、退職していわゆる老後の生活に入るというのは、ずっと昔から毎年続いていたことであり、今始まったわけではありません。
過去数千万人かあるいは億単位になるでしょうか、多数の人が日々経験してきたことです。
たまたま戦後の一時期に生まれた人の人数が多く、その人々が定年を迎える、それだけのことです。
人数という量的な問題はあっても、退職・老後という質的には何も変りはないと思いますけど。
経験豊富なベテランや専門知識を持っている人が退職すると大変になるという事をよく耳にしますが、そんな心配は無用です。
私が入社して間も無く、社長が急死したことがあります。経営が悪化していて懸命に再建に取り組んでいる真っ最中の出来事で、サラリーマンなり立ての私などは、一体会社は明日からどうなるんだろうと、真剣に心配しました。
しかし会社は何事もなかったかのように運営され、後任の社長の下で順調に再建が進みました。
その時初めて、会社という組織のすごさを実感しました。
私は企業に在籍している間に、3回の会社合併と、3回のリストラ(人員整理)を経験しました。あまり自慢になる話じゃありませんけど。
リストラの場合、1-2ヶ月の短期間で予想もしなかった社員が辞めてゆきます。人数も2-3割の方が一時に退職します。
勿論、優秀な方や専門知識を持った方も多数含まれます。
瞬間的には多少業務に影響することはあっても、全体として仕事に支障をきたすことは無かった。
人間というものは、実に素晴らしい能力を持っていて、ちゃんと穴埋めがされてゆきます。
困難にぶつかれば、それを克服する力が人間には備わっています。
「オレがいなくなったら会社は困るだろう」、いいえ、誰も困らないから安心して下さい。
「これから仕事が上手く行くか心配だ」、いいえ、大きなお世話です。
残された人たちが、立派にカバーしてゆきます。
むしろ若い人たちにとってみれば、飛躍する絶好のチャンスです。
今までなかなか定職に就けなかった人たちにとっては、正社員になる良い機会に恵まれたといえます。
定年を迎えたら、これからは会社や仕事のことは何も心配いりません。
元気で仕事が続けられればそれで結構ですし、趣味の世界に行きたければそれも素敵です。
これから数年経てば、又何事も無かったかのように世の中は進んで行っています。
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