京都府警の捜査ミスか、親類連続殺人の疑い
京都府長岡京で岩井順子さんが殺害された事件で、順子さんの甥で強盗殺人容疑などで京都府警に逮捕された松村恭造容疑者が、同じく親類の神奈川県相模原市の無職加藤順一さん殺害に係わっていた疑いが濃厚となってきました。
加藤さんの遺体は23日に発見されましたが、前日長男に電話で松村容疑者とみられる男が家に来ていることを告げていました。
警察は松村容疑者が長岡京市での事件後、逃走中に加藤さんを殺害した連続殺人の疑いが強いとみて捜査を進めています。
加藤さんは松村容疑者の大叔父で、順子さんは伯母にあたります。
この事件の時間経過を見てみましょう。
1月16日 岩井順子さん殺害、遺体発見
20日 松村恭造容疑者を京都府警が全国指名手配
22日 松村容疑者が加藤さんの自宅を訪問、宿泊
23日 加藤順一さん殺害、遺体発見
松村容疑者逮捕
事件の経緯を見て問題だと思われるのは、20日に全国指名手配されていた松村容疑者が、22日に親類の加藤さん宅を訪れ宿泊していたという事実です。
なぜこうした事が起きたのかというと、京都府警が指名手配を非公開にしていたからです。その理由が、松村容疑者が自殺するかも知れないと思ったからだそうで、開いた口がふさがらない。
これは明らかな京都府警の捜査ミスといえるでしょう。
①以前から凶暴な性格で知られ、度々近隣トラブルを起こしていた松村容疑者。自殺より別の犯罪を起こす可能性を心配すべきだった。
指名手配を非公開にしたのは間違い。
②仮に非公開であっても容疑者が立ち回りそうな相手先、親類や友人・知人宅には手配をかけるのが常識。そのための指名手配であろう。
捜査が誤っていなければ、加藤さんに対する第二の殺人は防ぐことが出来たでしょう。
今回の指名手配の件について報道機関からの問い合わせについては、京都府警は一切ノーコメントだそうです。
警察は捜査上の秘密を盾に、自らの誤りを認めないという体質があります。
こうした姿勢を改めないと、国民の信頼を得ることが難しくなると思われます。
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テレビの刑事ドラマはほとんど京都が舞台で最後に犯人は逮捕されるが現実はキビシーィ!
それにしてもドラマでは上役はヒタスラ都合の悪いことを隠すがまさか現実とは!
投稿: ヒキノオカビト | 2007/01/26 10:50
ヒキノオカビト様
コメント有難うございます。
金に困って顔見知りの親類を襲い、金品を強奪するというこの容疑者の手口から見れば、京都府警は信じられないミスを犯したことになります。
警察もミスはミスとして認め、同じような過ちを繰り返さないような体質に改めることが大切です。
投稿: home-9 | 2007/01/26 18:28