税金使って愛人囲い、「事務所経費」のあきれた実態
佐田玄一郎前閣府担当大臣の不正発覚に端を発した、架空の事務所経費計上疑惑はとどまるところを知らず、松岡利勝農水相(まだまだ叩けばホコリが出る身体)、伊吹文明文科相(何を教育するのやら)と他の閣僚に飛び火し、更に自民党や民主党幹部にまで次々と疑惑が拡がっています。
現在の制度では、家賃など事務所経費は、領収書の添付が義務付けられていません。
この制度を悪用し、何もかも事務所経費として処理する議員が跡を絶たないのが現状です。
家賃のいらない議員会館を事務所にして、年間数千万円もの事務所経費がかかる筈がありません。この点、伊吹大臣が「領収書が取れないものがあり、事務所経費として処理した」と答えたことは、ある意味正直なのでしょう。
では、領収書が「取れないもの」とは一体どんな費用なのでしょうか。
その一例を示すものとして、「現役雑誌記者による、ブログ日記!」(http://officematsunaga.livedoor.biz/)の記事で興味深いことが書かれているので、紹介します。
不正の草分けである佐田前大臣ですが、問題の不正処理していた経費7800万円は、愛人へのお手当てだったと、先のブログで暴露されています。
1990年から10年間に愛人に7800万円、つまり年間780万円を手当てとして支払っていたという勘定になります。
以前、都内で愛人を囲うには、グレードにもよるがおよそ700-800万円かかると聞いていたので、金額自体は妥当な線なのでしょう。
でもこれじゃあ確かに領収書は取れませんね。その他暴力団に支払う金なんていうのも、やはり領収書は取れませんな。
他の問題となった大臣たちの事務所経費も、使い道は似たり寄ったりなのでしょう。
現在国会議員一人当たり、議員歳費や調査費、秘書給与などでおよそ年間5千万円ほどの経費がかかっています。
この金額が多い少ないの議論はあるでしょうが、私は正当な議員活動に使われるなら、認めて良い金額だと思っています。
更に政党助成金という制度があり317億円以上が支出されていますが、大まかにいえば国会議員の数に比例していますので、これを加えると議員一人あたり約1億円近い費用(共産党は受けとっていないので除外)がかかっています。
かくして佐田前大臣殿の愛人手当ても、私たちの税金から支出されているわけです。
愛人を持つのはケシカランなどと、野暮なことは言いません、
だけど愛人を囲う金くらい、自腹を切ってくれよ。税金を使うのはルール違反もいいとこだぜ。
この点は、昨年辞任した税調前会長の本間教授も似たようなものです。
愛人がいたことが問題なのではありません、愛人を公舎に住まわせ妾宅として使っていたことが問題なのです。
こうしたセコイ連中が集まって、我が国の命運を決めているというのは、実に嘆かわしい。
現在不正処理の疑惑が持たれている議員全員について徹底した究明を行い、不正が明らかになった議員については、政治資金規正法違反で検挙すべきです。
同時に、今後こうした不正を繰り返させないために、
①事務所経費の領収書添付を義務付ける。
②不適切な支出分については、国庫に返還させる。
ことを提案したい。
ここまでやらなきゃ、懲りないでしょう。
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