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2007/02/03

アニータ狂想曲に見るマスコミの堕落

Anita1月31日来日以来なにかとお騒がせだったアニータが先ほど帰国の途についた。
どの面下げて今頃日本へ、などと非難されていたが、どの面もこの面も彼女が仕事で来たことは最初からはっきりしている。
受刑者への面会など、ハナから口実に過ぎない。

日本へ出稼ぎに来て、売春婦やストリッパーで生計を立て、青森県住宅供給公社職員だった千田郁司というバカな男を引っ掛けて大金を貢がせ、巨額の財産と名声を得た成功者、これがチリから見るアニータ像だ。
アニータの姿は、苦労して大金を得た女性のサクセスストーリーとして彩られている。
以前チリの番組でアニータの豪邸を記者に紹介しているシーンが放映されたが、彼女はその中で「これみんな、私のお尻が稼いだの」と言っていた。
TVに出演して、「日本の男は小さくて早い」(ナンと失礼な!怒)などと、ほざいているそうだ。
もうごリッパというしか、言いようが無い。

一方日本側から見たアニータには、何も価値がない。
青森県の被害にあった関係者は、今でも怒りがおさまらないだろうが、今更彼女を告発することも、事情聴取することも不可能なので、手をこまねいて見ているしかない。

今回のアニータの来日は、チリのTV局の企画であって、日本では今でもこれだけ大人気という映像に使われるのだろう。
日本に着いてから連日数十名の取材陣を引きつれ、車で移動すれば報道陣が数珠つなぎで追いかけ、果ては交通事故までおこす始末。
日本のマスコミは、まんまと彼女の思惑にはまってしまった。
アニータを困らせるには、無視することが唯一の選択だった。
結局日本のマスコミが寄って集って、アニータの宣伝係、盛り立て役をつとめたわけだ。
アニータの移動には、日本テレビの手配した車が使われていたとあっては、なにをかいわんや。我が国のマスコミはそこまで堕落したか。

もっと驚くのは、アニータに「悪い事をしたとは思っていないのか」とか、「謝る気はないのか」などと愚かな質問をしていたことだ。
そんなことを思っていたら、始めから日本へ来ませんよ。
一説によれば千田郁司受刑者からアニータに渡った金は11億円に達する。その内回収できたのは8千万円、差し引きおよそ10億円が日本からチリに送られた勘定になる。
一種の経済援助だけど、およそ感謝されない経済援助だね。

今回のアニータ騒動の一部始終がチリのTVに流され、再び愚かな日本人をネタに大笑いされるのだろう。
金を使ってバカにされる、日本のマスコミもいい加減に目を覚ませたらどうか。

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