あの中川幹事長が閣僚に喝、えっ!
2月18日自民党の中川秀直幹事長は講演で、「(閣議前に)首相が入室した時に起立しない、私語を慎めない政治家は美しい国づくり内閣にふさわしくない。自分を最優先する政治家は内閣や官邸から去るべきだ」、「閣僚や官僚は首相への絶対的な忠誠や自己犠牲の精神が求められる」と語りました。
先生が入ってきても生徒は起立もしない、授業中私語が絶えない、これじゃまるで学級崩壊みたいです。
全ては日教組が悪いんだ、やつらのせいでついに閣議まで崩壊しちまった、直ちに教育再生会議でどうするか議論しなくちゃ・・・とまあ、こんな所でしょうかね。
今の自民党3役には中川さんが二人おりまして、皆さんに分かりやすくするために、幹事長の方は中川(女)さん、政調会長の方は中川(核)さんとします。上記の発言は前者の中川(女)さんです。
ここの所、安倍内閣のタガが緩んでいるので、幹事長としてここいらで「喝」を入れたのでしょう。
その中川秀直さんですが、ご自分が閣僚であらせられた当時、どれほど総理に忠誠を尽くしたのかというと、これが甚だ心もとない。
中川秀直氏は、2000年に森内閣の官房長官の要職にありましたが、右翼、愛人、覚せい剤の3点セットで、就任わずか3ヶ月で辞任。元々人気が無かった森内閣の足を引っ張った前科があります。
現閣僚の皆さんも、「中川秀直にだけは言われたくない」と思っているでしょうね。
私は下半身スキャンダルには甘いので、政治家に愛人がいるかどうかは、どうでも良いと思っています。
問題なのは、この中川さんの愛人だった女性が、覚せい剤の常習者であったという事実です。
一説によれば、ご本人も使っていたという報道がされていました。
こうした事実を、右翼団体の日本青年社の幹部に握られていたことも明らかになりました。
もう一つ、中川さんは愛人が警察から捜査されるという情報を入手し、その愛人に伝えていました。
これは職務上知り得た秘密を、捜査対象者に漏らした、完全な国家公務員法違反です。
これらは、中川さんが科学技術庁長官として入閣していた1995年当時の出来事だったのですが、2000年になって証拠の写真やら録音テープやらがゾロゾロ出てきて、言い逃れができなくなったという経緯なのです。
以上が、中川秀直さんが辞任に追い込まれた3点セットの中味です。
中川発言に対して、本日の記者会見で安倍総理は、「心配をしていただく必要はない」と述べました。
記者団から「こうした発言が出る理由は」と尋ねられと、首相は不快感をにじませ、「それは中川幹事長に聞いて下さい」と答えています。
中川(女)さんのせっかくの援護でしたが、安倍さんには有りがた迷惑だったようです。
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