最高裁よ、お前もか!
以前のエントリー「ヤラセの陰に電通あり、今度は最高裁ですか」(http://home-9.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_a5aa.html)で、最高裁が行った「裁判員フォーラム」の参加者に、新聞社が金を払ってサクラを送り込んでいたという記事を書きましたが、その後の報道を見ると、電通など大手広告代理店への発注自体が不適切であった模様です。
なにせ発注者が最高裁ですから、見逃すことが出来ない。
裁判員制度周知のために2005年10月から各地で開催された「裁判員フォーラム」をめぐって、最高裁から電通との契約は、書面上の締結日より後に交わした「さかのぼり契約」でした。契約より前に、開催準備も進められていました。
最高裁は1960年に、「国が締結する本契約は、契約書の作成により初めて成立する」との判例を示していますので、最高裁自らが判例に違反したことになります。
もう一つ不自然なのは、この発注にかかわる経緯です。
このコンペに参加した広告代理店各社の見積りを見て下さい。
時事通信社 3億4941万6953円
NTTアド 3億4965万0000円
第一印刷所 3億4965万0000円
広 告 社 3億4965万0000円
電 通 3億4128万6750円
3社の見積り金額が、0円単位まで同一というのは、有り得ないですよ。
見る人が見れば談合である事は一目瞭然、落札社は電通と最初から決まっていた筈です。
そして恐らくは、発注者側が予め金額を提示していた官製談合の疑いが濃厚です。
事実とすれば、法の番人であるべき最高裁によって行われた、驚くべき不正行為と言えます。
最高裁の発注については、この他にも不自然なことが行われています。
①裁判員制度PRのため女優の仲間由紀恵さんを起用した新聞・雑誌広告などの契約(約6億円)も、「さかのぼり契約」だった
②すでに完成を発表した裁判員制度広報映画「裁判員」についても、業者との契約がまだ済んでいなかった。
最高裁側は、不慣れな広報という仕事で混乱があったと釈明していますが、そういう問題ではありません。
このままでは、最高裁の権威が問われますよ。
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