フォト
2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ

« 思い出の落語家(第1回)声を失った五代目左楽 | トップページ | 渋谷の妹バラバラ事件で、警察が証拠品を捨てていた »

2007/02/08

「捏造・ヤラセ発覚!まだある大事典」

Minomonta_1どうしてこうも懲りないものかと呆れるのがTV業界です。
今度はTBSの番組「人間!これでいいのだ」で、捏造・ヤラセが発覚しました。
2月3日夜放送された同番組では、2万ヘルツを超える高周波を含む「ハイパーソニック音」を聴くと、アルファ波という脳波が出て集中力や記憶力が高まる可能性があると紹介しました。
「頭が良くなる音」だそうですよ。
そんなこと、有る訳ないでしょう。

番組の中で、生徒に風鈴の音を聞かせている学習塾のシーンがありましたが、実際には番組の制作スタッフが持ち込んだ風鈴を下げて撮影していたことが分かりました。TBSは「行き過ぎた演出で視聴者に誤解を与えた」と言っていますが、普通こういうのをヤラセというのです。

ここでも研究者の見解が紹介されていましたが、事前に番組スタッフがその研究者とコンタクトした時には、「記憶力向上には結びつかない」とはっきり断っていました。
それを研究者に無断で、異なった見解を紹介したのですから、性質が悪い。
こういうのを普通は捏造と呼ぶんです。

関西テレビの「発掘!あるある大事典2」の捏造・ヤラセが、あれだけ大問題になっているにも拘らず、こうした不正な行為をするのですから、もう確信犯ですね。

TBSではもう一つ、1月24日放送の「緊急特番!みのもんた激ズバッ!」が問題となっています。
みのもんた自身が、財政破綻した北海道・夕張市に出向き、地元の人々の声を聞くという企画で、「男泣き」「涙の夕張レポート」などと報じられていたものです。
処が、番組内で82歳の女性が、みの氏に偶然目に止められ「大変だね、雪かき」と声をかけられシーンがあったそうですが、実は事前に「雪かきのリハーサル」を何度もやらされたのだそうです。
典型的なヤラセ。

ついでにお断りしておきますが、人間は訓練すると涙はいつでも出せます。
私は学生時代、素人芝居をやっていましたが、舞台でいつでも涙が流せました。
俳優やタレントの涙は演技ですから、くれぐれも騙されないように。

みのもんたと言えば、日本テレビの例の「おもいっきりテレビ」がありますが、この番組についてみのもんたは、「私のやってる健康番組、20年続きました『おもいッきりテレビ』、なぜ続いたと思いますか? 捏造だとか、ウソだとかは通用しないんです」 と語っています。
しかし群馬大学の高橋久仁子教授によれば、インタビューで「『おもいッきりテレビ』も『あるある』と同じぐらいひどい」と語っています。

その例として高橋教授は、2004年3月8日放送の「怖い糖尿病にならないために」で引用された学術論文が、次のように改変されていたと指摘しています。
・「食後に大量のシナモンを摂取」が「食事に少量のシナモンを加える」に
・「アルコールを適度に飲む」が「アルコールを毎日、適度に飲む」に(しかも、みのもんたが「ビールが最高にいい」と発言)
・「マグネシウムを多く摂っている」が「ナッツを多く摂っている」に

やっぱり、「おもいっきり」捏造やっていました。

以前、「くまえり」と称する女が、自分のブログのアクセスを増やそうと近所に放火し、それを撮影してネットで公開、逮捕されましたが、TV局の人間の頭の構造というのは、「くまえり」と何ら変らない。

« 思い出の落語家(第1回)声を失った五代目左楽 | トップページ | 渋谷の妹バラバラ事件で、警察が証拠品を捨てていた »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

home9さん

 テレビってそんなもんなんでしょうね。
 実は私が高校に在学していたころですから三十年近く前になりますが、
 その通っていた高校の女子部(男女別学だった)がスキャンダルな事件を起こしまして、当時のウィークエンダーでレポーターの朝丸(現ざこば)が、「こんな学校にいっている奴はバカしかいないだの」いいたい放題。
 事件は事実ですが、事件発覚後、教師生徒一丸となって反省・対策を夜遅くまで話し合っているのに完全に水を差すような番組内容でした。
 逆に私はこの体験からマスコミを含め疑ってみるという視点が身につきました。
 今でももし、ざこばに会えたら「俺がそのバカだぞ」といってやりたいと思っています。
 「おい、ざこば、てめえみたいな奴がホントのバカだ。わかったか」
 三十年近くたっても未だに忘れられない経験です。
 もちろん、ざこばのあの態度のことです。
 

柴田晴廣様
コメント有難うございます。
「真実なのはドラマだけ」という現在のTV局の実態があります。
かと云って総務省が、間違った報道には行政処分をという動きも胡散臭い。
報道の自由は難しい局面を迎えているようです。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「捏造・ヤラセ発覚!まだある大事典」:

« 思い出の落語家(第1回)声を失った五代目左楽 | トップページ | 渋谷の妹バラバラ事件で、警察が証拠品を捨てていた »