« 思い出の落語家③「らくだ」の八代目三笑亭可楽 | トップページ | 「二大政党制という幻(まぼろし)」再論 »

2007/03/04

第334回花形演芸会@国立演芸場

ここのところ寄席の記事が続くんで、もういい加減にヨセと言われそうですが、もう一席お付き合い願います。
3月3日桃の節句の花形演芸会、いつもより着物姿の女性が目につきました。それに花緑(NHK教育TVの幼児番組に出演中)が出るということで、子どもの数も多かった。
子どもを寄席に連れて行くのは、とても良いことですよ。大きくなったら、きっと私のようなリッパな大人になること請合い。

前座の柳家小きち「牛ほめ」
喬太郎いわく、ポケットに入るくらい小さい。でも声は大きく、元気良く「牛ほめ」を。
オリジナルなギャグを入れたり、なかなかヤル気のある前座です。

古今亭菊六「幇間腹(たいこばら)」
多分初見だと思いますが、昨年二ツ目に昇進したばかりにしては、しっかりとした高座でした。
何せ幇間という職業が、地球上の絶滅種になりかけている時節柄、この手の噺が段々難しくなっています。
菊六は折り目正しく古典を演じて、とても好感が持てました。将来、期待できそうです。
声が大きいのは良いのですが、もう少し場面に応じて加減すると、もっと良くなるでしょう。

カンカラ「時代劇コント」
初めてカンカラを見た時は、これはとても寄席に出られる芸じゃないと思いましたが、次第に腕を上げてきました。
何より、セリフの間が良くなってきました。

ロケット団「漫才」
東京の若手漫才のホープです。
若いし勢いもあって良かったが、もう少し客席の反応を見て喋る工夫が必要です。喋りが一方通行になっています。
それと向かって右側に立つ倉本剛、顔を右に向けて喋ると、マイクに入らない。

三遊亭遊雀「花見の仇討ち」」
Yuujakuお目当ての遊雀、なんか出てくるだけでワクワクしました。
遊雀jの良さは、噺にムダが無いことです。最近の落語家の特徴として、余計なギャグをいれたり、過剰な説明をしたり、冗漫に流れる傾向があります。
遊雀は正当な演出で、なおかつ聴いていて腹の底から可笑しくなる、これが本物の芸です。
昨年は一身上にゴタゴタがありましたが、それも芸の肥やしにして欲しいと思います。

=仲入り=
ブラボー中谷「マジック」
秋田弁丸出しのコミカル・マジックです。
喋りはそこそこ面白いですが、もう少しマジックの技を上げないと、飽きられるでしょう。

鏡味正二郎「曲芸」
私は、現在の寄席の曲芸師の中で、この人が一番ではないかと思います。
何せ、一人で全て演じるのですから、大したものです。
ただしこの日は、ジャグリングのバーを何回か落とし、珍しく調子が悪かったのですが。

トリは柳家花緑「天狗裁き」
マクラで客席の子どもをいじって、「天狗裁き」へ。
花緑は、今回で花形演芸会を卒業だそうだが、そのネタが「天狗裁き」とは。
ダラダラと冗漫な喋りで、途中客席もダレ気味でした。正直言って、退屈。
1年前のこの高座で演じた「紺屋高尾」が良かっただけに、落差に失望しました。
花緑の高座は、今回のようにガッカリさせられる時があります。

この日は、遊雀の芸が光った会となりました。

|

« 思い出の落語家③「らくだ」の八代目三笑亭可楽 | トップページ | 「二大政党制という幻(まぼろし)」再論 »

寄席・落語」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。

昨日の花形演芸会行きたかったのですが、仕事で諦めていました。
花緑師は天狗裁きですか…。昨年の紺屋高尾は私も聴きました。あれは良かったですよ。

今年もお子さんが多かったそうですが、確か昨年も多かったような気が。だから軽いネタかなと思っていたのですが紺屋高尾でしたからね。ぐずりだす子供がいるわけでもなく大人しく聴いていました。最後の花形演芸会出演なのであれば大ネタを掛けて欲しかったですね。

投稿: 落語大好き23歳 | 2007/03/04 20:55

落語大好き23歳さま
コメント有難うございます。
満員のお客さんのかなりの人々は、花緑がお目当てでした。
妻も花緑が出るということで、久々に寄席に同行となったのですが、期待ハズレだったようです。
芸人も出来不出来がありますし、それが又寄席という世界の魅力でもあります。

投稿: home-9 | 2007/03/05 02:21

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/82117/14127344

この記事へのトラックバック一覧です: 第334回花形演芸会@国立演芸場:

« 思い出の落語家③「らくだ」の八代目三笑亭可楽 | トップページ | 「二大政党制という幻(まぼろし)」再論 »