意味不明な空港での保安検査
海外に出かける方で、空港での保安検査(セキュリティチェック)で不便、あるいは不快な思いをした方も多いと思われます。
帽子も靴も上着もベルトも時計も全て外し、ポケットの中の携帯電話や小銭や鍵や筆記用具まで取り出して、それでも警報が鳴ってボディチェックを受けることがあります。
ある男性は、女性検査官にパンツの中まで手を入れられ、局部を触られたと言ってました。こんな検査なら、私としては大歓迎ですけど。
液体も持ち込み禁止、これも困った問題です。飲料水から化粧品、歯磨き粉までが対象とされるというバカバカしさです。
最近は、手荷物のバッグの中味まで調べられるケースが増えてきました。
預け入れのスーツケースの中に異常な反応があると、本人立会いのもとで検査を受けることになります。
先日の南米からの帰国便で、ツアー客のお土産のコーヒーに麻薬犬が反応し、大騒ぎになりました。こんな犬は直ちにクビです。
「煩わしいけど、安全のためなら仕方ない」という声もありますが、私は異議を唱えたい。
先ず、有効な検査を行っているのかという疑問です。
これも先日のツァーの参加者ですが、ポケットにセラミック製のはさみを入れて搭乗していました。いつも持ち歩いていて、過去に保安検査で1回も引っ掛かった事が無いと言ってました。勿論、凶器にもなり得る大きさのものです。
爪切りでさえ機内持ち込みが禁止されているのにも拘らずです。
こうした大きな盲点があるような検査を、いくら繰り返しても意味がありません。
国内の地方空港ですと、稀に保安検査の係員が誰もおらず、フリーパスで搭乗できる場合があります。乗客に負担を掛ける以前に、自らの“抜け”を無くす努力が必要です。
これも最近の傾向ですが、海外の国内便でもパスポートをチェックする空港が増えました。
本人確認は必要なのでしょうが、パスポートの中味を1枚ずつめくって見ている係員がいます。あれは一体何をチェックしてるんでしょうね。全く無意味だし、時間の無駄です。
5人乗りの遊覧飛行機に乗るのに、なぜパスポートの中味のチェックが必要なんですか、ワケワカラン。
もう一つ近頃の流行りは、飛行機を降りてからの手荷物検査です。
預け入れスーツケースのⅩ線検査をやって、何がどうなるんでしょう。
見たことがないものだと、「これは何だ?」「どうやって使うんだ?」などと、興味津々です。
彼らの時間つぶしにつき合わされのは、真っ平です。
こうした無駄な検査は、セキュリティを名目にした失業対策事業ではないかと推量します。
質の良くない人間が、小さな権力を握ると、ロクなことはない。
トランジット(乗り継ぎ)で、いったん乗客を降ろして、保安検査を行ってから再び同じ飛行機に乗せるという例が増えています。
以前から米国では、トランジットの場合でも必ず入国審査を行います。他国から来て他国へ出て行く人間を、なぜわざわざ入国させるのでしょうか。
旅行者の指紋を採取し、顔を写真撮影し、過去の海外渡航歴を記録する、どうも個人情報の収集が目的かと思われます。
渡航歴の中に反米国家が含まれていると、トランジットの場合でも入国審査官から事情聴取される場合があります。
ただ通過するだけの人間が、どこの国へ行こうと大きなお世話であり、干渉する権利はない筈です。
ヒューストン空港で、トランジットの保安検査が1ヶ所だったため渋滞し、2時間以上並んだまま待たされてことがあります。
その間トイレにも行かせないという横暴さで、さすがに乗客が怒り出して、保安要員と激しくやり合う場面がありました。
テロ対策を口実にした、アメリカの人権侵害は目に余る。
これだけ全世界で毎日保安検査を行っていますが、それでテロリストが捕まったとか、テロが未然に防げたという話を、あまり聞きませんね。
効果は上がってるんでしょうかね。
私は少々アタマにきて、3月の旅行では数ヶ所の空港で、海水パンツにT-シャツ1枚でビーチサンダルという格好で、保安検査を受けました。
もし警報が鳴ったら、全裸になってやろうと思ったんですが、さすがに鳴りませんね。
キン属探知機も、私のキンには反応しなかったということです。
« 第2回若手研精会OB連落語会「昔若庵」 | トップページ | 国立演芸場4月上席 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 混浴バンザイ!(2022.10.27)
- 空港保安検査あれこれ(2022.09.26)
- ウクライナのオデッサの風景(2022.05.12)
- 県民性、魅力度ランキング(2022.01.28)
- 「ベラルーシ」の印象(2021.08.05)
コメント