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2007/05/18

「少年」の親を責めるのは、もうやめよう。

Syonen福島県会津若松市の母親殺害事件で、逮捕された少年の父親が5月17日、報道機関に文書を公表しました。
文書は「被害者の夫より」として、事件で近所や世間に迷惑を掛けたと謝罪した後、メディアの報道で傷ついていると訴えています。「息子の学校や世間の皆様に大変なご迷惑をお掛けしていることも大きな悩みです」として、関係者への取材を控えるよう要請しています。

息子によって、自分の妻を殺されたこの男性の心境は、いかばかりか。
誰がこの父親を責めることが出来るのでしょうか。

こうした猟奇的、あるいは凶悪な「少年」(または「少女」)犯罪が起きると、マスコミは興味本位に事件をとりあげながら、一方で家庭環境をあれこれ分析して、両親の教育方針や、しつけが悪かったと結論づけます。
宮崎勤事件、神戸の少年事件、みなそうです。
しかし、我が家の子供だけは絶対にああした事件を起こさないとか、こう言うしつけをすれば、絶対に子供が犯罪を起こさないと断言できる人がいるなら、是非教えて欲しい。
私には、断言できません。
複数の子供を育て、たまたまその中の一人がこうした事件を起こす、一番悩み苦しんでいるのは親です。 

世の中には、誰の責任でもないのに、とんでもない悪い事をする子供というのがいます。
私が小学生の時の経験で、近所に5才くらいの可愛い女の子がいました。両親共にしっかりとした人で、その子も言葉は丁寧だし、きちんと挨拶するし、とても良い子に見えました。
処が、性格が残酷なのです。
周囲に大人の目がないと分かると、赤ん坊を棒で殴ったり、よちよち歩きの幼児を突き飛ばしたり。ある時は三輪車に乗っていた男の子の背中を強く押して、電柱に頭をぶつけさせたこともありました。
見かねた近所の人が母親に注意すると、とても驚いていました。

これも小学生の時に見たのですが、7-8才の男の子が、3-4才の幼児の後頭部に、いきなり大きな石を両手で抱えて投げつけ、怪我をさせた事があります。
幼児の男の子の肛門に棒を突っ込むという性的イタズラを繰り返す、小学校低学年の子供もいました。

これらは全て親の責任なのでしょうか。育て方が悪かったせいなのでしょうか。
私は、その子本来が持つ性格によるものだと思います。
あるいは何らかの病原があるのかも知れません。

TVでいい加減なコメントを垂れ流している人々に、是非訊いてみたい。
もしあなたが、そういう子を持ったなら、一体何が出来ますかと。近所にもしそういう子がいたら、あなたは何が出来るのかと。
先ずは、苦しんでいる人を鞭打つのは、直ちにやめてほしい。

「親の顔が見たい」と思ったら、自分の顔を鏡に映しましょうよ。

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コメント

初めまして。トラックバックさせて頂きました。
あまりにも非生産的で扇情するメディアの報道には本当にこの国の意識の低さを感じます。
子供はある意味犠牲者かもしれないと思いました。

ヤナギサワフミキ様
コメントとTB有難うございます。
子供は社会の宝です。問題のある子に対し、世間がどれだけ抱えてゆけるか、矯正のために何が出来るのかを考える視点が大切だと思います。
どこの家庭でもほじくれば、色々な問題が存在します。そうした現象面をとりあげ、全てを家庭に責任にするというのは、間違いです。

最近はニュースを見ると気分が沈む事件ばかりで、今回の事件も詳細を知れば知る程、犯人の少年は恐ろしい存在に思えてきます。
私も親御さんや家庭環境の所為というよりは、本人自身の抱えていた狂気によるものだと思います。あってはならない事ですが、時折こういう人は現れますよね。
自分のした事に罪悪感を抱かずに、一線を越えてしまった人。
こういう犯人には、更生云々よりも残酷なようですが厳しい処置が必要だと思ってしまいます。
悲しい事ですが。

小麦様
コメント有難うございます。
この少年の事件の場合、本人にも動機が分からないくらいですから、周りが分かる筈がない。
恐らくは人格障害などが原因と思われますが、必ずしも家族が症状を把握しているとは限りません。
又、通常の犯罪とは異なり、重罰化しても犯罪が抑止できるわけでもない。
残念ですが現状では、こうした犯罪を確実に防止できる手立ては無いと思われます。
だから、簡単に親が悪いだの家庭教育が間違っていただなどと、安易な結論は避けて欲しいのです。

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