安倍首相の言行不一致
統計をとったわけではないけど、ここ数ヶ月での安倍首相の国会答弁、記者会見やマスコミとのインタビューでの発言、いわゆる安倍語録の中で、最も頻度が高かったのは、恐らく次の言葉でしょう。
「法律(法)に則り、適正(適切)に処理している。」
閣僚が次々と事務所経費の不正計上の疑いが持たれると、安倍数理はハンで押したように、この言葉を繰り返し、問題の閣僚を擁護してきました。
そして現在も赤城農水相の件で、日々同じ言葉を繰り返しています。
安倍首相のこの言によれば、法律に違反さえしていなければ何も問題ない、そういうことになります。
しかし私たちの生活を振り返って見て、どうでしょうか。
そりゃ法律は守ってますよ。当たり前じゃないですか。法を犯せば、犯罪者ですからね。
法を守るのは最低限のことであり、市民道徳、慣習、様々な決まり等を守って、私たちは生活しています。
それとも安倍晋三さんという人は、法律だけ守って、後は好き勝手な生活を送っているのだろうか。
疑惑を持たれている閣僚たちが、法に違反していないことは、多分その通りでしょう。
政治資金規正法などという法律自体、これなら皆も守れるという前提で勝手に作ったザル法ですから、当然なのです。
問題は、大臣として、国会議員として、倫理・道徳に違反していないか、そこが問われているのです。
「人の道」に反していないかを問われているのに、法律云々を持ち出すのは、見当違いもいいところです。
安倍晋三氏自身も中心メンバーとなっている、日本会議という組織がありますが、この日本会議熊本の設立宣言には、次のように記述があります。
「とりわけ国家を支える倫理道徳の頽廃は政界・官界・経済界を覆い法曹界にまで及んでいます。」
だからこうした誤った国家のあり方を正さねばならないと主張している。
又、安倍首相が主導している教育再生会議においても、道徳教育の推進は中心課題の一つです。
日本語の弱い安倍総理のために、念のため「道徳」の定義を記しておきましょう。
「人々が、善悪をわきまえて正しい行為をするための規範の総体。法律と異なり、自発的に正しい行為へと促す内面的原理として働く。」
安倍さん、一方で道徳を説いておきながら、もう一方で法に違反しなけりゃ良いと主張するのは、言行不一致ですよ。
言言不一致かな。
« 大仁田厚に見るタレント候補の末路 | トップページ | 安倍首相の車に警察車が追突 »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- The Nazification of the State of Israel(2023.11.19)
- ナチス化するイスラエル国家(2023.11.19)
- Israel is insane.(2023.11.09)
- イスラエルは狂ってる(2023.11.09)
- だからイスラエルは嫌われる(2023.10.15)
こんばんは。
母の見舞い帰り久しぶりに焼きトンでホッピーを飲んできました。
帰宅後ヒキノさんの水彩画にコメントをしてあったので、そのレスがあるかと思い確認したところ、home-9さん同様小生のつたないホームページ「田宮二郎の高原へいらっしゃい」のコンテンツ「清里開拓民の歴史」を読んでくれたとのことでした。
ここで何気なく思ったのが、安池起男氏の認知度がどれぐらいあるかと検索してみました。
すると、相変わらず100件あまりで、広まらないんだなー、と思いながらも検索結果を見て行きました。
すると、なんとhome-9さんのブログが載ってました。
?と不思議な思いで見てきましたよ。
home-9さんが知ってるかどうか分からないので、一応この場を拝借してお知らせしておきます。
安倍晋三は党首会談でも自分たちの都合のいいようにつくったザル法を楯に茶化した言葉ばかり。
自分は総理の器ではないので辞めますといったほうのが、どれだけ国民が納得するか・・・
http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E5%AE%89%E6%B1%A0%E8%88%88%E7%94%B7&lk=jword&ei=UTF-8&pstart=1&b=21
投稿: dejavue | 2007/07/13 21:45
dejavue様
私もキーワード検索をしていて、自分のブログに当たることがあります。
時々他のサイトで、このブログの記事が全文引用されているのが見つかることがあります。参考にしていただくのは嬉しいですが、全文を掲載する場合は、一言断って欲しいなとも思います。
他人のサイトで自分の原稿を読むというのは、妙な感じですね。
他人様に倫理道徳を説くのなら、先ず自らです。そういえば安倍さん、ここ最近美しい国というのを余り言わなくなりましたね。
諦めたんですかね。
投稿: home-9 | 2007/07/14 02:37
天知る、地知る、我知るです。いくら法律に則っていても、恥ずかしくないのでしょうか。この様な人が日本の大臣で私は恥ずかしい。
投稿: さみ~い | 2007/07/14 13:20
法律さえ守れば美しいでしょうか。レベルが低くないでしょうか。
投稿: | 2007/07/14 22:18
さみ~い様
コメント有難うございます。
国務大臣が法律を守るのは当たり前で、それをそんなに強調されてもねえ。
問われているのは、良心に恥じない行為であるかどうかです。
投稿: home-9 | 2007/07/14 22:32
コメント有難うございます。
安倍首相が当初唱えていた「美しい国」っというのは、法律は当然ですが、社会が倫理・道徳という規範を守れるような社会作りだったと思います。
権力のトップにあるものが、先ず率先して身を清くすべきなのに、その正反対のことばかりやっている。
言行不一致という他はないですね。
投稿: home-9 | 2007/07/14 22:38
「法律(法)に則り、適正(適切)に処理している」のだから全く問題ない。
一般人が、このように申すのならまだ許せますが、法を作る立場にいる政治家がこう言うのは如何なもの?
法に則って行動しても国民が納得しないとすれば、法そのものが不備なのでは??
言い換えれば政治家自身が怠慢なのでは???
特に政治資金規正法については審議時点で野党から法の不備を指摘されていたにもかかわらず強行採決で突破してまで不備な法律を成立させて・・・・・。
でも赤城大臣のケースが露見して、安倍総理は胸をなでおろしているのでしょうね。
「無理をして大甘、ザル法にしておいて良かった!!!」
投稿: タケチャンマン | 2007/07/16 09:46
タケチャンアマン様
コメント有難うございます。
政治資金規正法は、第三者機関が主導して立案しない限り、まともなモノは出来ないでしょう。
現在の業界内部の申し合わせのような規正法では、効果が上がりません。
投稿: home-9 | 2007/07/16 18:32
はじめておじゃまします。
教育に携わる者です。彼は教育基本法の改正(悪)も自分のアピールポイントにされていますが、彼らのレベルであんなに大きい法律をいじってしまったことが、きっともっと大きな問題を起こすと思います。憲法改正???何をかいわんやです。。。
投稿: 青松櫛 | 2007/07/18 01:22
青松櫛様
初めまして、コメント有難うございます。
安倍首相の目指す方向は、戦前日本への回帰です。
彼の教育政策は、それを如実に物語っています。
憲法も又然り。
とにかく、早く退陣して貰うしかないですね。
投稿: home-9 | 2007/07/18 04:59