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2007/07/24

世界的な貧富の差の拡大を考える

Millionキーボードを叩いている背後から同居人が、「あんた、毎日人の悪口ばかり書いてると、後ろから刺されるわよ。」とのアドバイス。素直に従って、今回はお金持ちのお話、と言っても私じゃありませんよ、世界の億万長者のオハナシです。

メリルリンチ日本証券の調査によると、居住用不動産以外に100万ドル(約1億2000万円)以上の純資産を保有する「富裕層個人」が、2006年に前年比8.3%増加し、世界で950万人に達したと発表しました。

よく100万ドルの夜景といった表現がありますが、100万ドル(左上がその札束)が金持ちの目安だったんですね。日本だと億万長者と、これまた語呂が良いです。
富裕層個人の保有資産残高は11.4%増の37兆2000億ドルと、7年ぶりに2けた成長を記録しました。
そうすると純資産の一人当たりの平均は、我が家の電卓で計算できるかな、ええとヤッパリ無理なので手計算、ざっと390万ドル(約4億7千万円)になる勘定です。

また3000万ドル(約36億円)以上の純資産を保有する超富裕層個人は、世界で11.3%増えて9万4970人でした。
と言う事は、金持ちも、チョー大金持ちも、世界中で1年に10%以上増えているわけです。
シンガポールやインドは年率20%以上増えているんですから、驚きです。
金持ち人口の爆発、新たな地球環境問題です。

日本の富裕層個人はどうかというと、5.1%増の147万7000人で、世界の富裕層全体の約16%を占めています。これは世界第二位です。ざっと日本人100人に一人は、お金持ちだということになります。
世界の金持ちの7人に一人は日本人なんです。これはスゴイですね。
この人たちが所有している金融資産はどの位か、この数字が出ていなので、一人当たり平均200万ドルと仮定すると355兆円になる計算です。位取り、間違ってないでしょうね。
日本の家計の金融資産残高が2005年度末で1506兆円とされていますから、この1%の金持ちの資産が、全体の20%以上を占めていることになります。

では一体どんな人が新しく富裕層になったのかですが、これも統計にはありません。
ヒントになるとしたら長者番付(2005年)です。
上位100人のうち43人が経営者ですが、その中の業種ですが
1位 パチンコなどの娯楽機器メーカー:14名
2位 化粧品、健康食品企業:10名
で過半数を占めています。
あまり健全な印象を受けないのは、私だけのヒガミでしょうか。

金持ちが増えるということは結構なことですが、世界全体あるいは日本を含む国別でも、金持ちの増加率が経済成長率を大きく上回っている点に問題があります(厳密にいえば単純比較はできない)。
と言う事は、経済成長率から置いていかれる貧困層も増加していると言う事になります。
好きで海外のあちこちに出かけていますが、どの国でも例外なく「貧富の差の拡大」の声を聞きます。

世界中で金持ちと貧乏人が同時に増えているという現状、それを生み出した経済のグローバル化、そろそろ考え直す時期にさしかかったのではないでしょうか。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

「世界中で金持ちと貧乏人が同時に増えているという現状、それを生み出した経済のグローバル化、そろそろ考え直す時期にさしかかったのではないでしょうか。」
homeさん賛成です。プアーワーカーが日本にも増えています。彼らは,高齢化等を理由に賃金の高い職に就けない人です。外国人労働者は,日本の重要な働き手です。動労に対する給与は毎年下がっています。政府は,自己責任を押しつけようとしています。プアーワーカーは,高齢化社会に進化によって多数派をしめつつあります。国の借金の返済は,経済成長が頼りです。しかし,労働価値がさがりつづけている以上目標の経済成長は達成できません。そうすると,そして,消費税の値上げです。ますます,自己責任とプワーワーカーが増えることになります。

fukufukukamen様
コメント有難うございます。
こうした記事に着目して頂いたことに感謝します。
貧富の差の拡大は、世界中(と言っても53ヶ国ですが)どこに行っても同じ言葉を聞きます。
経済が成長すれば、国民生活全体が底上げされるというのが正常な姿だと思います。
少なくとも、国民の半数以上が実感できない経済成長にどの様な意味があるのか、そこを問われているのだと思います。

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