又もや原発放射能漏れの「事故隠し」
7月16日午前10時過ぎに起きた地震、東京にいてどれだけの方が気付いたでしょうか。
丁度パソコンの前に座っていたのですが、「地震だ!」と言って立ち上がっても、家族は誰も本気にしません。
子供の頃から地震には敏感で、桜島の噴火を感知してこともあって、「お前はナマズか」と言われていました。
昨日の中越沖地震ですが、新潟や長野で8人が亡くなり、怪我人は900人を超す大きな被害を出しました。家屋倒壊も300戸を超えていますし、水道やガスなどのライフラインの復旧も遅れており、特にお年寄りや乳児の被災者の健康が心配されます。
ニュースを見ていて、多くの方が一番驚いたのは東電・柏崎刈羽原子力発電所内で発生した火災(写真)ではなかったでしょうか。
放射能漏れという言葉が、先ず頭をよぎりました。
昨日の昼に行われて塩崎官房長官の記者会見でも、「放射能漏れは無い」と言明していたし、NHKニュースでもそれを繰り返していました。
だけど放射能は漏れているなという予感はありました。
東電など電力各社は、こと原発のトラブルになると、過去数え切れないくらいの「事故隠し」を繰りかえしてきました。
だから彼らの「大本営発表」など、テンから信用しておりません。
その悪い予感は的中し、同原発の使用済み燃料プールの水があふれ、施設内の排水溝を通じて海に流れ出ていたことが判明しています。水は微量の放射性物質を含んでおり、原子力安全・保安院は「地震で放射性物質が原発の外部に漏れたのは過去に例がない」と事態を憂慮しています。
まあ、この過去の例が無いというのも、本当かどうか分かりませんが。
この事故を巡っても、東電の動きは不可解です。
16日午後の動きを追うと、
・18時20分ごろ 東電が放射能漏れを確認。
・20時過ぎ 東電広報より地元報道機関に、「外部への放射能の影響はありません」と発表。
・22時過ぎ 東電が放射能漏れの事実を会見で公表。
ヤッパリ、又しても東電の「事故隠し」です。
甘利経産相は17日午前0時すぎに、勝俣恒久東電社長を呼び、火災の消火に手間取ったこともあわせ、「国民の原子力への不安を増幅させた」と厳重注意したのは当然です。
原発に賛成・反対のいかんに拘わらず、現に稼動して日々電力供給しているという現実を踏まえれば、いかに安全を確保するかが重要課題です。
そのためには速やかな情報公開が大前提となります。
東電を初めとする電力各社は、これとは全く正反対の「事故隠し」に奔走し、バレルと謝罪を繰り返しています。
今の電力会社の体質と、それをチェックするはずの原子力安全・保安院のズサンな検査体制が、原発に対する不信感を増幅させています。
現在の、地元に金さえバラマキャいいんだろうという原子力政策では国民の生命は守れない、この事を今回の地震による原発事故が示しています。
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