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2007/08/21

協会に「朝青龍」復帰のシナリオがあるのか

Sumo_ishiここの所「朝青龍」問題の迷走が連日報道されていますが、一番大切なことは、やがて処分が終わり復帰してくる朝青龍を、果たして相撲ファンが受け容れてくれるかどうかです。
日本相撲協会の動きを見ていくと、そうした観点が欠落しているとしか思えません。

協会側の朝青龍処分の基本は当初、
①興行面と対モンゴル政府との関係から、朝青龍は引退させない。
②形の上では厳しい処分を出して、ファンを納得させる。
③記者会見を開き、本人から謝罪させる。
③謹慎については、本人の意向を聞いて弾力的に運用する(モンゴル帰国は認める)。
を想定していたと思われます。

処分発表早々に、朝青龍の家族はモンゴルに帰国しましたが、この時点で協会は本人の帰国は認める腹だったと思われます。
協会のシナリオが狂ったのは、朝青龍が謝罪の記者会見に応じなかったことです。
本人は何も悪い事をしていないと思っているのですから、謝罪は拒否し、最後はダンマリを決め込むという戦術に出たわけです。
どうせ引退勧告など有り得ないと確信していますから、いわばケツをまくったわけです。

膠着状態に悩んだ協会側の次の一手は、何かしら適当な精神的な病名を付けて、モンゴル帰国を認めよう。人の噂もナントヤラで、時間を稼いで沈静化を図ることでした。
先ず色々な医師が入れ替わり立ち代り接触して、朝青龍の「心の病」を印象づけました。
19日には相撲診療所の吉田博之所長が本人を診断した結果、「横綱は解離性障害の可能性が最も高く昏迷(こんめい)状態にある」とし、「今後は横綱が望む治療環境を最優先させるべきだと、精神科医も私も考えており、帰国が最良だと思う」との所見を述べています。

勿論、これは協会の意向に沿った診断であることは、言うまでもありません。団体の顧問医師などは、所詮そんなものです。
これを受けて20日、北の湖理事長は「理事会の決定事項があるが、治療については医師の意見を聞き、指示に従って適切に対応したい」と語り、モンゴルでの帰国治療を容認する方向を示唆しています。
ここから先は、朝青龍をモンゴルに帰国させ、適当な時期を見計らって謝罪の記者会見を開き、一件落着させる算段でしょう。

プロスポーツである以上大事なことは、相撲ファン、特にお金を払って本場所に足を運んでくれる観客が、このシナリオを納得してくれるのか、来年早々に復帰する朝青龍を温かく迎えてくれるのか、ここが最大の問題です。
私は、現状のままで行けば、ファンの多数は拒絶するのではないかと想定しています。
その時に協会は、朝青龍は、どうする心算なのでしょうか。
引退しか、道が無くなるでしょう。

協会と朝青龍が、もしこのまま相撲ファンを無視し続けるなら、必ずしっぺ返しがきます。

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コメント

朝青龍の思惑
仮病を使ってまで無断帰国した挙句に、サーッカーをやっていることがばれた朝青龍。
詫びれることもなければ謝罪もしない。
そして今度は腰痛からストレス障害に。
これも朝青龍のシナリオ通りなんでしょう。
何しろ億単位の貯金はあるだろうし、母国での「ASA」なる事業も立ち上げているのだから一生食いっぱぐれはない。
そういう朝青龍のことを邪推すれば、1日も早く引退したいと思っているのかもしれない。だからこそ、常軌を逸した行動をとっているとしか思えません。

フィギュアの織田信成が飲酒運転で捕まり、やはり厳しい処分を受けました。
彼は自分の非を素直に認め、涙ながらに記者会見で謝罪した。
記者会見すればいいというものではないですが、「日いずる国」の民としてはそれが常識というものでしょう。

dejavue様
コメント有難うございます。
朝青龍がここでモンゴルに帰国すれば、もう日本には戻れない。実質上引退となることで、本人も協会も最終決断を迫られている状況だと思います。
やはり人気稼業ですから、ここまで問題をこじらせれば、選択肢は狭まってきます。

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