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2007/08/01

参院選、もう一つの歴史的敗北

Shii_kazuo今回の参院選は自民党の歴史的敗北となりましたが、ここ東京の選挙区ではもう一つの歴史的敗北がありました。
それは日本共産党が過去50年間保持してきた参院東京選挙区の議席を、今回失ったということです。半世紀ぶりということになりますので、やはり歴史的敗北と言ってよいでしょう。
なぜ共産党が後退したのか、いくつかの原因を探ってみたいと思います。

今回の東京で共産党候補が落選した大きな要因は、候補者の問題があげられます。
党の幹部でもないし知名度もない、議員としての実績もない田村智子という候補者を立てたのが、そもそもの間違いでしょう。有権者から見ると、本気度が感じられなかったということです。
川田龍平より上にならなければ当選できないわけですから、それ相当のタマが必要でした。
例えば、都知事選で予想以上に善戦した吉田万三を立てるのも、一つの選択肢だったと思われます。

より根本的には、共産党自体の足腰が弱ってきているという問題があります。
党員の老齢化です。
現在活躍している党員の多くは、60年安保から70年前後の学生運動高揚の時期に入党した人々です。この年代の人は殆どが60歳を超えています。
一般企業でいえば、定年を過ぎた人々が主力部隊となっています。

70年代以降、若い人の入党が激減し、年齢構成がすっかり逆ピラミッドになってしまいました。
その頃から、党員の最大の供給源であった日本民主青年同盟が縮小し、それに対する有効な手段がとられぬままに、ツケが回ってきたわけです。
ソ連の崩壊という事態の影響も見逃せません。
ソ連型社会主義は失敗だったという主張はその通りでしょうが、それに対抗する新しい社会への見取り図が描けなければ、若者たちを惹き付けることが出来ない。

政党がどのような経済的基盤の上にたっているか、これが最も重要なことです。
我が国には「政党助成金」制度という、他国ではおよそ類例をみない天下の悪法があります。
国民の税金で政党が活動する、考えてみればこれほど不合理な話はありません。与党であれ野党であれ、政党の活動というのは、国家権力から本来自由であるべきものなのです。
貰えるものなら誰彼相手かまわず何でも貰う、こういうのを古来「乞食根性」という。
政府から資金を貰って平気でいるような政党を、私は信用できない。
この一点において、日本共産党は評価できると思います。

50年前といえば、共産党が事実上の分裂を解消し、ようやく統一した時期です。
そして宮本顕治が、主導権を握った時期でもあります。
その宮本顕治が死去した年に、50年前の状態に戻ってしまったというのは、一つの時代の区切りを感じます。
このまま共産党が後退し続けるのか、ここから巻き返しを図れるのか、注目したいと思います。
(文中敬称略)

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