« 似たもの横綱「前田山と朝青龍」 | トップページ | 原爆の日にあたり「久間発言」を振り返る »

2007/08/05

桂三枝一門会@横浜にぎわい座

Sanshiナマ三枝を見たいという妻の要望で8月4日、「桂三枝一門会」(昼の部)へ。
横浜にぎわい座の第14回上方落語会として行われた。
前回はGWの真っ最中に開催されたが、その時の記事で上方落語界の中堅どころの層の厚みに感心したのだが、今回はがっかりした。
三枝の弟子が4人出演したが、前座の三幸、三四郎は仕方がないとしても、枝三郎、三扇の二人が実につまらない。
枝三郎が冒頭に「今日は一門会になっているが、実際は三枝の独演会」と言っていたが、面白くないのは本人たちも自覚していると云う意味だろうか。
下手じゃないけどツマラナイ噺家は、聴いていて辛い。

桂三枝は、仲入りを挟んで2席。
「ぼやき酒屋」
三枝を久々に見たが、老けたなというのが第一印象。60代半ばの筈だが、パッと見70才近くに見える。
熱でもあるのか、顔が随分と赤く見えた。
三枝は古典を一切やらず、新作(本人は創作落語という)それも自作に限っている。
これが例外なく面白い。それに以前に作ったものでも、古臭さを感じさせない。
三枝は台本家としても、非常に優れている。他の噺家が競って、三枝の作品を高座にかける理由が分かる。
このネタも、庶民の日常を描いたもので、中年男が一杯飲み屋に入って、一人で家族のことをボヤク、ただそれだけの事だが、三枝の絶妙な語り口で楽しませてくれた。
余談だが、枝豆の食い方は入船亭扇橋が絶品。指先で皮をぎゅっと潰して、豆を口の中に放り込むしぐさが見ていて心地よい。

「誕生日」
大阪の繁昌亭に掲げている額を、桂米朝に揮毫して貰った話をマクラに。
80才を超えた米朝、最近は高座に上がっていないようだが、この人の高座は面白かった。何より芸に色気と風格がある。もしチャンスがあったら必見です。
家族が集まって、お爺さんの米寿の誕生祝いをする話だが、ドラマの一編を見ているような気持ちがしてくる。呆けているようでも、時々ハッキリしてくる老人の様子にリアリティがあった。
何だか小津安二郎の映画を見ているような、懐かしさを感じるストーリー、これぞ三枝ワールドという高座だった。

落語家になりながら、永らくTVの世界で活躍した三枝、そうしたキャリアを芸の肥やしにしているのはさすがである。
ただ、数年前に比べパワーが落ちている感じを受けたが、やはり年齢のせいなのだろうか。

|

« 似たもの横綱「前田山と朝青龍」 | トップページ | 原爆の日にあたり「久間発言」を振り返る »

寄席・落語」カテゴリの記事

コメント

こんばんは

米朝というと「池田の猪買い」を思い出すけど、枝雀が演じたのは最高に面白かったです。
その枝雀師匠が亡くなって何年経つんでしょうか・・・
死に急いだ感がしてなりません。
蛸入道のような面相が今でも思い出されます。

投稿: dejavue | 2007/08/05 01:55

dejavue様
コメント有難うございます。
枝雀、一度見ておきたかったですね。残念です。
少しエキセントリックな処がありましたが、あの面白さは群を抜いていました。
本当に惜しい。

投稿: home-9 | 2007/08/05 11:55

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/82117/16009036

この記事へのトラックバック一覧です: 桂三枝一門会@横浜にぎわい座:

« 似たもの横綱「前田山と朝青龍」 | トップページ | 原爆の日にあたり「久間発言」を振り返る »