【防衛省】どうにもとまらない隠蔽体質
♪うわさを信じちゃいけないよ 私の心はうぶなのさ いつでも楽しい夢を見て 生きているのが好きなのさ♪
きっと守屋武昌氏が防衛次官だった頃の心境って、こんな風だったのでしょうね。
守屋前防衛次官と、兵器納入業者との接待、癒着はとどまるところを知らない。
業者側からは、守屋氏と夫人に対するゴルフや飲食の接待、次女の米国留学の際の推薦状など、正に家族ぐるみのオモテナシを受けていたわけです。ウラヤマシイ!
♪それともやさしいあのひとに 熱い心をあげようか♪
接待に使った費用は、おそらく自衛隊に納入する兵器の価格に上乗せされ、結局そのツケは国民が負担しているという、とても分かりやすい構図になっているのでしょう。
防衛省の事務方トップがこのテイタラクでは、とても制服組をコントロールすることなど出来ない。
その制服組の方ですが、海上自衛隊の補給艦が米補給艦に給油した燃料は20万ガロンと報告されてきましたが、実際には80万ガロンでした。
政府はこれまで「データ入力の単純ミス」と説明してきましたが、実際には2003年には数字の誤りに気付いていたのに、そのまま隠蔽してきたことが分かりました。
「80万ガロン」も民間団体が調査して判明したもので、そうでなければウソをつき通したのでしょう。
20万でも80万でも、どっちでもイイジャンと思うのですが、これが大違いなんですね。
20万ガロンなら瞬間的に消費されるので、イラク攻撃に使うことはあり得ないと政府が説明してきましたので、この数字は重要なのです。
だから国民にはナイショにしてきた、これが真相でしょう。
でもこの燃料、もとはと言えば私たちの税金から負担しています。米軍はタダですが、私たちは金を払っているのですから、どうでも良くはないですよ。
まだあります。
先月には、インド洋で給油活動していた海上自衛隊補給艦「とわだ」の航海記録「航泊日誌」のうち、2003年7月から5カ月分を、文書の保存期間内にもかかわらず廃棄したことを明らかにしました。
普通は捨てないでしょ。
こうなると、何か不都合なことでも書かれていたのかと、ついつい想像したくなります。
自衛隊制服組の暴走を抑えるということで、シビリアン・コントロール制度が確立されている筈ですが、これがサッパリ機能していません。
制服組は隠蔽、次官は接待漬け、政府はツンボ桟敷。
♪もうどうにもとまらない♪
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