猿小路夫人に拍手!
フランス大統領府は10月18日、「サルコジ大統領とセシリア夫人は合意に基づき離婚する」との声明を発表しました。
現職大統領の離婚は、フランス史上初めてだそうです。そういえば、他の国でもあまり例が無いでしょう。
二人とも子持ち同士の再婚でしたが、特に夫人のセシリアさんは、スペインの有名作曲家のひ孫でもあり、社交界の花形で、華麗な交際歴で知られていました。
2005年には、実業家とニューヨークに駆け落ちしたと報じられたことがありました。
今年7月にはリビアを2度訪問し、最高指導者カダフィ大佐との直談判で、当時拘束されていたブルガリア人看護師らの解放を勝ち取り、注目を集めました。
離婚の原因については一切公表されないようですが、サルコジ氏の大統領選挙中、セシリアさんはほとんど協力せず、夫が当選を決めた大統領選の決選投票も棄権しています。
当選後も「ファースト・レディーなんて退屈で、いや」と発言、夫婦仲の悪化が取りざたされていました。
とにかく、非常に独立心の強い女性であることは、確かのようです。
私はかねがね、この「ファースト・レディー」という言葉に、不快感を持っていました。
夫婦といえども人格は別で、亭主が大統領や首相であっても、女房には関係ない話です。
旦那は自民党だが奥さんは共産党などという家庭もあるし、片方が創価学会でもう一方がクリスチャンという組み合わせだってあります。
「ファースト・レディー」という言い方に、夫人は亭主の付属物という前提がこめられています。
女性が大統領になったら、亭主を「ファースト・ジェントルマン」と呼びますか、呼びませんね。
首脳会議を開くと、夫人同伴になるのも変ですね。いつごろから始まったのか知りませんが、悪しき風習だし、是非止めて貰いたい。
首脳夫人が集まって、一緒に生け花だの料理だのしただけで、「ファースト・レディー外交」と持ち上げるのもやめましょう。「外交」という言葉を貶めるものです。
そこいくと、セシリア夫人の「ファースト・レディーなんて退屈で、いや」発言、実に潔い。
本人が勝手に大統領になったんで、あたしゃ知らないよというわけです。
正妻が「ファースト・レディー」なら、愛人は「セカンド・レディ」ですか?
変でしょ。
【追記】
「現職大統領の離婚は、フランス史上初めて」と書きましたが、その後「そりゃよござんした。」(http://malicieuse.exblog.jp/)によると、「ナポレオン・ボナパルトがジョゼフィーヌと離婚して以来の現役国家元首夫妻の離婚」だそうで、1809年以来198年ぶりの離婚劇となるようです。
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