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2007/11/11

石川さゆり音楽会@青山劇場

Ishikawa_sayuri11月10日青山劇場での「石川さゆり音楽会」へ。
歌謡曲(演歌キライなので)歌手のコンサートというのは半世紀ぶり。では前回はというと、1950年代に見た日劇の「笠置シズ子ショー」というのだからスゴイ。知らない方もいるだろうが、ブギの女王として一世を風靡した歌手だ。ボクにとっての戦後は、笠置シズ子の「東京ブギ」と、オカッパルの「東京の花売娘」だ。
コンサートのサブタイトルは、「歌手生活35周年記念リサイタル」とある。デビュー年齢+35才ということは? などという、野暮な詮索はよそう。
「石川さゆり音楽会」は10回目だそうだから、恐らく節目節目に開催してきたのだろう。

最近になって、歌謡曲歌手では石川さゆりと五木ひろしは観ておこうかなと思い立ち、チケットを購入した。
歌手というのは年齢を重ねるに従って、時には声が落ちていくが、歌唱力は向上するものだろう。人生経験を積めば、歌は上手くなる筈だ。
処が、現役の歌謡曲歌手の中でそう言えるのは、石川さゆりと五木ひろしくらいではないだろうか。
なかには、デビュー当時が一番上手かったと思える歌手もいる。
それと日本の歌手の多くは、声が落ちると共に歌唱力も落ちていくが、あれはナゼだろうか。

石川さゆりという歌手の良さは、一口に言うと「様子がいい」ことだろう。
舞台での立ち姿、歌っているときの表情や指先がキレイである。いくつになっても可愛く見えて、あの辺が熱烈なファンのオバサマたちには、堪らないのだろう。

なにせ他の歌謡曲歌手のコンサートを見ていないので、比較のしようが無いが、全体の印象としては充実した舞台だったと思う。
先ず感心したのは、幕開けの「津軽海峡冬景色」からエンディングの「天城越え」まで、前座やゲスト一切無しで、一人で歌い切ったことだ。
途中20分間の休憩を挟み、とにかく3時間近く歌いまくるという感じで、サービス精神が旺盛である。

舞台は大きく分けて3部構成になっており、第一部は石川さゆりオリジナルの歌で日本列島を縦断するというもの、第二部が歌芝居で「飢餓海峡」を一人で演じ、第三部は民謡やアップテンポの曲、ジャズ風の曲、他の歌手の持ち歌も入れて、最後はしっとりとした曲で締めるという構成だった。
「飢餓海峡」の一人芝居、熱演で演技力も確かだったし、感動させられた。石川さゆりの演じた八重は、哀しく愛しい。ちあきなおみもそうだったが、上手い歌い手というのは、演技も上手い。

難を言えば、伴奏の音量が大き過ぎて、歌唱とかぶると、肝心の石川さゆりの歌の歌詞が聞き取りづらかった。
後半アコースティックギターとベースの伴奏だけで歌う場面があったが、あの位の音が丁度良い。
情感が持ち味な歌手なので、音量には神経を払うべきだ。

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コメント

石川さゆりさんの歌唱力は確かにいい物を持ってますね。
女性歌手で好きな伊東ゆかりさんとは趣が違いますが、「津軽海峡冬景色」は名曲だと思います。
私が最後に見たライブは鶴田浩二さんでしたが、あの人はいろんな角度で歌っていました。
それは、すべての観客に自分の歌ってる姿が見えるようにとに配慮でしょうか?
感服したものです。
生き様も好きでした。
特攻隊だと偽ってまで海外の戦地へ自費で遺骨収集しに行ったことなど、軍隊思考の強い中曽根康夫や石原慎太郎などにはできないでしょう。
蛇足ですが、石川さゆりさんにもそういったチャリティー活動をしていただけたらとも思います。
そういうことが歌にも反映されてくるのではないかと思う小生であります。

dorunkon様
コメント有難うございます。
鶴田浩二とは又懐かしい。甘いマスクの2枚目でしたが、内面は大変男っぽい芯のある俳優でした。
晩年の主演ドラマ「男たちの旅路」のガードマン役、実に良かったですね。
彼の師匠は、歌う映画スター第一号である高田浩吉で、芸名の「田浩」は師匠から貰ったものです。
鶴田の「赤と黒のブルース」は大好きな曲で、これを歌いながらホステスとチークをするというのが、現役時代のなによりの楽しみでした。
もちろん、山田洋行の接待じゃありません、自腹でしたよ。

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