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2007/11/20

【ミシュラン騒動】アテにならないグルメ本

Mishuran2年ほど前に妻と二人で久々に銀座に出る機会があり、たまには昼飯をハリコムかという事になって、銀座でも有数の有名寿司店に入りました。
先ず店内に入った瞬間に、シマッタと思いました。それほど店内の空気が澱んでいるのです。午後1時を回っていましたので、昼時の雑踏が一区切りついていたのでしょうが、一口にいえば店員が揃ってダレテいるのです。
入店した以上は仕方なく、昼のメニュウから「ちらし寿司」を注文しました。値段は確か4000円位だったと記憶しています。カウンターの向こうに3-4名の寿司職人が、いかにも手持ち無沙汰な様子で、ただボーっと立っていました。
店員のしつけからいけば、寿司チェーン店の方がよほど上です。
少しすると注文の「ちらし寿司」が出てきましたが、味がやたら甘ったるいだけで、ただ不味いというしかありません。
店内は、客が私たち夫婦ともう一人だけで、妻と「これじゃあ客は来ないよな」と話していました。
ネットでこの店の口コミを見ると、私と同じような感想が載っていましたので、やはりそうかと思いました。

その店の名は、「銀座寿司幸本店」です。
世界でもっとも権威のあるレストランガイドとされている「ミシュランガイド東京2008」に掲載される“星つきレストラン”150軒が19日発表されましたが、その中にその「銀座寿司幸本店」が入っていたのは驚きです。
昼飯の、しかも「ちらし寿司」を食っただけでトヤカク言うなという声もあるかも知れませんが、どんな時間帯でもどんな料理でも、それなりに満足させるのが一流店の価値ではないでしょうか。
料理はともかく、店の雰囲気や店員のマナーなどは、時間帯に関係無いはずです。

世の中に、グルメ本ほどアテにならないものはありません。
20代の頃、会社の同僚と、当時最も権威のあったグルメ本に掲載されている有名店を食べ歩きしようと相談がまとまり、1軒ずつチャレンジしたのですが、余りに書いてある事と現実が違っていたので、数軒で取りやめました。
以来、こうしたグルメ本は一切信用しないことにしています。
理由は簡単で、取材にくると店側が特別のもてなしをするのです。有名人が推薦する店には絶対行くなという教訓があるのと一緒です。

ミシュランの場倍、欧州人3人と日本人2人の覆面調査員が昨年5月から1年半かけて調査したとのことですが、ミシュランのこうした動きは、事前に業界内部では知れ渡っていたでしょう。
いくら覆面調査といっても、単なる客か、それとも店を調査に訪れたのかは、店側は直ぐに様子で分かります。
特定の上客だけにもてなしが良いという店が、選ばれやすいのだと思われます。
結局は、その5名の調査員の主観で判断した格付けです。
料理が美味いか不味いかや、店の良し悪しに対する評価というのは、個人差が大き過ぎるのでしょう。

グルメ本で私が唯一参考になると思っているのが、「ZAGAT」(ザガットサーベイ)です。
こちらは特定の人物が選考するのはなく、多くの利用者の口コミを集計していますので、あまり大きく外れることはありません。高級店から庶民的な店まで網羅しているので便利です。
それでも最終的には自分の目で見て、自分の味覚で判定するしかないわけで、権威に踊らされて嫌な思いをするのは避けたいものです。

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コメント

タケチャンマンの極限られた経験を披露させて下さい。

タケチャンマンは仕事柄フランスだけでなく西ヨーロッパの主要国にたくさんの友達を持っており、彼らと一緒に食事をした経験も数多くあります。
色々な機会に彼らとミシュランガイドに関する話をしました。
彼等のミシュランガイドに対する反応は総じて、
「あぁ!あれはヨーロッパについて何も知らない観光客向けだろう」
「俺達は自分で美味しい店を知っているから別に必要ないよ」
「俺が美味しいと思う店に友人を連れて行くが皆美味しいと言うよ、それでいいじゃん」

それに対して、日本人は自分の舌や感覚による判断に自信がなく、且つ権威や数字に弱いから・・・・。

タケチャンマン様
コメント有難うございます。
グルメガイドには無縁で、世間に知られていないけど良い店をみつけると、何かとても得をした感じになります。
そして見知らぬ他人には、絶対にその店を紹介しませんね。
良い店だろ思ったらそっとしておいて、自分が時々行って楽しむ。飲食というのは、そうした個人的な楽しみの上に成り立っていると思います。

こんばんは
飲食店についての評価をブログなどで見かけますが、私は絶対にそういうものを信用しません。
味は個人によって味覚が違うはずです。
それなのに、某評論家や料理人が美味いからといって私に合う味なのか?
大いに疑問です。
ただ、話の種に高級店とか評判の店に行くことはありますけど・・・
銀座の「はげ天」に10年ほど前にいったことがあります。
注文を聞きにきた仲居さんにおまかせはないのかと聞けばないといわれました。
ところが、板前さんは機転を利かせてこちらの希望を受けて下さいました。
たまたまカウンター席に座ったということもありますが、この仲居さんが気を利かせてすぐに店長や板前さんにこちらの希望を伝えてくれていたなら、私のこのお店の評価はもっと上がっていたと思います。
ま、元々「はげ天」の天麩羅が好きで地元の駅ビル内の支店にはしょっちゅう行ってたこともあり、本店にも行ってみたいということで入ったわけですが、2人で飲んで食べて15000円ほどでした。
それも松茸など季節の旬の物を揚げてくれ、連れて行った女性も大喜びでした。

ところが、行列のできるラーメン屋など、私は絶対に並んでまで入りません。
ラーメンはせいぜい500円以内で提供する代物で、庶民の食べ物であるはずです。
それなのに、専門店は700円以上がほとんどだと思います。
自惚れとボッタクリもたいがいにしろといいたいものですね。
ある地方の駅前の食堂というか、ノンベイが昼から飲んでるような店ですが、ここのラーメンとタンメンは絶品でした。
仕事の関係でアパート住まいをしていた1年間、その店にはよく通いました。

これら2件の店にしても、私が賞賛するだけであり、他人様の嗜好に合うかどうかは分かりません。
かように、食べ物の好みは千差万別なのに、それを星で評価することなど滑稽です。
それを信じてそのような店に行く人の気が知れません。

額に汗して空腹を満たせなどと野暮なことは言いませんが、何よりの調味料は、やはり空腹がいちばんではないでしょうか?
イカと大根の煮物とか、氷魚の干物焼き。それに糠漬けとかを肴に熱燗なんぞを2本ばかり飲み、そのあとは明太子と厚焼き玉子でご飯をいただく。
そういった大衆食堂がいちばん好きです。
それも、今ではチェーン化された店の進出で、味気ないものになってしまいました。

長々と駄文を書いてしまいました。

dorunkon様
コメント有難うございます。
食文化という言葉があるとおり、「食」というのは奥が深いものです。
海外や地方に行ってとても美味しいからと買って帰ったら、ガッカリすることがあります。その国、その地方で食べたから美味いと感じたのです。
料理の味も、店の雰囲気で大きく左右されます。店員の態度が悪ければ、それだけで不味く感じてしまう。
同行者の影響も確かにありますね。dorunkonさんのように女性連れでいけば、それだけで料理も美味くなるでしょう。
絶対的な基準など、元々無いわけです。
因みに私が一番美味いと思っているのは、自宅でたまに作るお粥です。米から焚いて弱火でおよそ1時間、少量に塩味だけで頂くのですが、とっても幸せな気分になります。
人間が、安上がりに出来ているのです。

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