♪自衛隊に入ろう♪
連日、山田洋行からの接待漬けが報道されている防衛省の守屋武昌前事務次官ですが、今度は部下との間で多額の金の貸し借りがあったことが判明しました。
1997年ごろ、守屋氏の部下だった河村延樹防衛政策課長に、投資目的で二千数百万円の現金を渡していました。その際河村課長は、「元本を保証する」と明記した借用証を作り、守屋氏に渡していたそうです。
処が、その投資が失敗し多額の損失を出してしまった。
そこで河村課長は自宅マンションを売るなどして、2002年8月に守屋氏に1100万円の小切手を元本分として渡したということです。
守屋前次官の「側近中の側近」だったと言われるこの課長は、要するに「村上ファンド」ならぬ「河村ファンド」を立ち上げていたんですね。「防衛ファンド」かな。無許可で。
しかも損失補てんまでしていたんですから、プロの手口です。
河村課長はインタビューで、「次官と投資の話をしていて『おまえやってんのか』『乗りますか』と投資することになった。お互い若いころだ。友人間ではよくあることでしょう」と語っています。
ありませんね、私たちサラリーマンの世界では、聞いたことがない。
それとも年間5兆円を使っている防衛省にとっては、ん千万円などいう金額は、ゴミみたいなのかね。
一方、昨日の防衛省の増田次官では、河村課長らの行為は「現時点の判断としては倫理規程で問題が生じるとは思っていない」と語っています。
しかし、これはおかしい。
投資資金として金を預り、運用していたと本人が認めているのだったら、明らかに違法でしょう。
未だこの期に及んで、身内をかばう防衛省の姿勢には、疑問を感じます。
守屋氏が渡したとされる金、河村課長が返したとされる金、いずれにしても胡散臭い金でしょう。
普通に考えれば、マネーロンダリングか、裏金あたりですか。
やがて出所が明らかになるでしょうが、どちらにせよ元はといえば、私たちの税金から出たものであろうことは、容易に推測できます。
自衛隊じゃ人材求めています
年齢 学歴 問いません
祖国のためならどこまでも
素直な人を求めます
自衛隊に入ろう 入ろう 入ろう
自衛隊に入ればこの世は天国
男の中の男はみんな
自衛隊に入って花と散る
いつまでもつづけよう
どんなに海が汚れても
永遠(とわ)に栄えあれこのきずな
日米安全保障条約
上の歌詞は、「自衛隊に入ろう」という歌の一部です。
この歌はフォーク歌手・高田渡が1968年に歌ったもので(作詞も本人)、当時自衛隊のPRソングと間違えた人もいましたが、どういうわけか放送禁止歌に指定されてしまいました。
守屋武昌前事務次官にとっては、きっと「この世の天国」だったでしょうね。
でも最後は司直の手にかかって、「花と散る」ことになるでしょう。
その日が一日も早く来ることを、心よりお祈り申し上げます。
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