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2007/12/23

第343回「花形演芸会」@国立演芸場

Kikunojo_2今年最後の定席は、12月22日国立演芸場の花形演芸会へ。
本当は今日の「圓丈の『らくだ』をやる会」に行きたかったのだが、前売り開始1分30秒後にネットにアクセスできた時には既に完売になっていたので、こちらの方へ。

・前座は柳家小ぞう「金明竹」
「傘の断り」をマクラに「金明竹」へ。前座成り立てのようだが口調がしっかりしている。さん喬門下の前座は出来が良いのは、師匠の仕込みのせいか。
・三遊亭王楽「読書の時間」
桂三枝の新作だが、正蔵が度々高座にかけているお馴染のネタ。王楽は定期的に独演会を開き修行をつんでいるせいか、二ツ目としては芸がしっかりとしている。明るい芸風も父親譲り。
それにしても落語家の世界も二代目三代目が増えてきたのは、良いのか悪いのか分からない。
・磁石「漫才」
この「花形」に出演するお笑いコンビは概して上質だ。「磁石」は高座では初見だが、ボケとツッコミの呼吸が良く楽しめた。若手お笑いがこのレベルだと、本職の漫才師もウカウカしていられない。
・鏡味仙三「曲芸」
クリスマスの飾りつけを小道具にした曲芸。芸人のこういう季節感は大事にしたいもの。
・柳亭左龍「片棒」
兄弟子喬太郎の陰にかくれて地味な存在ながら、着実に力をつけている左龍。祭囃子の口真似もなかなか結構でした。
―仲入り(15分)―
・神田陽司「坂本龍馬と勝海舟」
神田紅の弟子だそうで、初見。口調も声もしっかりしているが、最後のシメでトチッたのは頂けない。それに登場人物が風格に欠けるのが欠点。
・柳家紫文「俗曲」
毎度の「平蔵」ネタであるが、一曲くらいはマトモな喉を聴かせて欲しい。師匠の紫朝が泣きますよ。
・トリは古今亭菊之丞「付き馬」
菊之丞は柳家三三らと共に、最も活躍が期待されている若手真打である。この人の「付き馬」は初めて聴いたのだが、マクラを含めて志ん朝のコピーだった。「付き馬」は最近の落語家では志ん朝の口演が極めつけであり、先ずはその芸をなぞるのが正解だろう。
店の若い物と客の会話の呼吸も良く、何より丁寧な語り口が好印象であった。
近頃、風格まで感じられるようになった菊之丞、ますますの飛躍を期待したい。

顔づけがやや地味で、華やかさに欠ける憾みはあったが、中トリとトリの高座が良く、満足のいく会であった。

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