「良いお年を」と言いたいとこですが・・・
いよいよ2007年も大晦日を迎えました。先ずは、この1年当ブログをご愛読頂きましたことに感謝いたします。
本来であればここで「それでは皆様、良いお年を。」と言いたい所ですが、来年2008年が果たして良い年となるか大いに不安があります。
その一つは経済の先行きです。
日本の株式市場はこの1年間で11%以上値下がり(日経平均株価)しましたが、これは5年ぶりのことであり、世界の主な市場の中でも日本の一人負けという状況です。
確かに米国のサブプライムローン問題が株価低迷の一つの原因にはなりましたが、サブプライムローンの影響に関しては本来、我が国は軽微でした。
それにも拘らず株価が下げたということは、経済に対する株価の先行指標としての役割を考慮すると、日本経済の先行きに不安が生じているのではないでしょうか。
日本経済はここ数年、緩やかながらも着実に回復してきましたが、どうもこの先は楽観できないと思われます。
もう一つの不安材料は、原油価格の高止まりによる物価値上げです。
加えて環境を守るという謳い文句で進めてきたバイオ燃料が逆に環境を破壊し、穀物の価格を押し上げるという皮肉な結果を招きました。
原油と穀物の価格上昇は、食料品を中心に生活必需品の値上がりを招くことは必至です。
つまり来年は、不況下の物価値上げという最悪のシナリオも起こり得るわけです。
更に、来年は総選挙が予想されていますが、恐らく選挙が終わると早々に消費税値上げが打ち出されるでしょう。政府は消費税を上げたくてウズウズしていますので、選挙終了後のタイミングを図っているのは間違いありません。
縁起でもないとお叱りを受けるかも知れませんが、庶民の生活にとって何一つ良い事が起きそうにないというのが、来年の予測です。
そうした予測が見事に外れることを祈念しまして、それでは皆様、良いお年をお迎え下さい!
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