こうなったら「痴漢専用車両」を
12月11日午後7時頃に28才の中日新聞東京本社(東京新聞)編集局写真部のカメラマンが、埼京線の電車内で女子高生に痴漢をはたらいたとして、東京都迷惑防止条例違反の現行犯で逮捕されました。
家族もいるこの男は、「『埼京線なら自由に痴漢ができる』とインターネットに書いてあったのでやった」と供述しているそうで、さすが新聞記者だけあって事前の取材十分だったのでしょうか。
最近ネット上でこうした情報交換が行われ、乗り合わせる電車を決めて「集団痴漢」するケースもあるようですから、イヤな世の中になったものです。
こうした計画的犯行に対しては、厳罰を科すべきです。
ネットのニュースサイト“ZAKZAK”は痴漢だの盗撮だのというネタが好きらしくて、連日コマメニそうした事件を拾っています。ほぼ毎日のように、ソノ手の記事が数本掲載されていますので、全国的には相当な件数になるのでしょう。
因みに警視庁が公表している「電車内における痴漢犯罪の発生件数」データでは、1999-2004の5年間で見ると、強制わいせつ、迷惑防止条例違反を合わせた合計が毎年2000件前後で推移しています。
これは表面的な数字であり、実態は相当な件数になると思われます。
「電車の痴漢犯罪対策室」というサイトでは痴漢被害の事態をまとめています。これまでに実施された各種アンケート(有効回答数が1,000人以上のもので、対象者が各世代にまたがっているもの)を分析していますので、参考になると思います。
どのくらいの女性が車内で痴漢にあっているかというと、少ないもので50%台、多いものは70%台というから驚きです。被害の多数を占めているであろう10代20代の女性に限れば、この割合はもっと高くなるでしょう。
よく女性の露出度や服装がどうのという意見を見かけますが、統計によれば被害は無差別に近いと思われます。
また被害にあったという女性のおよそ80%が、複数回被害を受けたと回答しています。
これほど被害者の割合の高い犯罪というのは、痴漢以外は無いでしょうから、相当深刻な状況であることは分かります。
では加害者側の男性の統計データですが、これは残念ながらありません。多分アンケートをとっても正確なデータは得られないでしょう。
周囲にきいても、「うん、俺は痴漢したことがある」などと告白してくれる人がいないので、推定するしかないわけですが、痴漢をはたらく男の割合は恐らくは数パーセント程度と思われます。あるいはもっと低いかも知れません。
いずれにしろ、少数の男が、多数の女性に被害を与えているという構図であることは、間違いなさそうです。
痴漢というと直ぐに女性の敵と思われるでしょうが、男性にとっても敵です。実際に多くの通勤男性は、痴漢に疑われないように苦労しています。
私の場合も、昔会社の同僚が通勤途上、痴漢と間違われてエライ目にあったと聞いてから、若い女性には近付かない、近くにいっても背を向ける、片手はカバンもう片手はつり革と、常に神経を使っていました。
ごく少数の不心得男のためにこんな苦労をしなくてはいけないと、腹立たしかった。
痴漢で捕まった男の犯行の動機は、その大半が仕事のストレスか家庭内の揉め事とされていますが、本当ですかね。どうも信用できない。
そんな理由で痴漢をするなら、日本中の男は全員痴漢になります。
私は若い女性に対する征服欲、一種のサディズムが原因ではないかと想像しています。だから犯行が病的になるんですね。繰り返すし、捕まっても懲りずに再犯に及んでしまう。
性犯罪にしては刑罰が軽くて、罰金刑で済んでしまうことも一因かも知れません。冤罪を防ぐ方策も必要でしょう。同時に性癖を直すための更生プログラムの導入も、検討に値すると思います。
それでも駄目なら、「痴漢専用車両」を導入するしか無いでしょう。その車両の中ではお互い自由に痴漢ができ、罪にも問われない。
しかしそれ以外の車両で犯行が行われたら、厳罰に処す。
そうでもしないと、女性であれ男性であれ、落ち着いて電車に乗っていられない。
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