「石破防衛大臣」のノー天気
新聞を見ながら妻に「舛添大臣は『ヤルヤル詐欺』なんだって」と話しかけたら、「あんたと一緒!」と言われてしまった。どういう意味だろうか?
閑話休題。
石破茂防衛相は12月20日午前の記者会見で、UFOが日本に来襲した場合に、自衛隊としてどう対処するかという質問に対し、「防衛省として取り組むことはないが、わたし自身としてどうなるのかは考えたい」と答え、法制面の研究に個人的に取り組む考えを明らかにした。
また石破氏は「(UFOが)存在しないと断定できる根拠はない」と異を唱えた上で、「いろいろな攻撃を仕掛けるのなら防衛出動だが、『地球の皆さん仲良くしよう』と言えば急迫不正の武力攻撃ではない」「ゴジラがやってきたら、(破壊行為をしても)天変地異のたぐいだから災害派遣だ。モスラも大体同様だ」と語った。
20日には自衛隊制服組トップの斎藤隆統合幕僚長が定例会見で、「大きな宇宙の歴史の中で考えれば、どこかにわれわれと同じような高度な文明が存在するのは確率的にはあり得ると思う」と語っている。
大臣や省庁の幹部の会見だからといって、常に四角四面でいろというつもりはない。ユーモアやジョークも結構だ。しかし時と場合によるのであって、ただ今の防衛省の状況から見れば、UFOがどうのゴジラがどうの言ってる場合かと言いたい。
それでなくとも汚職事件で大きく揺らいでいる中、13日にはイージス艦の機密漏洩で、横須賀基地所属の松内純隆三佐が秘密保護法違反容疑で神奈川県警に逮捕された。県警は引き続き、漏洩に係わった他の海上自衛隊幹部や下士官らも近く書類送検する方針だ。
防衛省が上から下までタガが緩んでいる証拠である。
石破茂防衛大臣の日頃の言動を見ると、防衛汚職事件にしてもまるで他人事で、防衛省の最高責任者としての自覚に欠ける。本人としては久間、額賀の二人の元大臣(長官)と違って、疑惑の渦中にいるわけではないとタカを括っているのだろうが、直属の部下だった守屋前次官の不祥事を他人事のようにふるまって貰っては困るのだ。
12月18日の守屋、宮崎容疑者の再逮捕で、検察の今後の捜査は政界ルート、つまり防衛予算を食い物のしてきた防衛族議員への捜査の行方が、今後の焦点になってきた。
検察が腰砕けにさえならなければ、防衛汚職の捜査は、むしろこれからが本番を迎えることになる。
迎撃ミサイル実験の成功ぐらいで、浮かれている場合じゃないのだ。
守屋容疑者の国会での証言は、その殆んどが虚偽であったことが明らかになった。
防衛省として問題にすべきは「UFO」ではなく、「USO」である。
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